山梨学院広報課

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●ベトナムフェスタin甲府2023
~甲府市ふるさと応援寄付金・国際交流事業~
~日越外交関係樹立50周年にベトナム文化を学ぶ~

山梨学院大学では、11月4日、国際交流センター主催のイベント「ベトナムフェスタin甲府2023」を開催した。このイベントは甲府市と山梨学院大学の包括連携協定に基づいた甲府市ふるさと応援寄付金活用事業として、国際交流活動の促進を目的に実施された。当日は、駐日ベトナム社会主義共和国大使館のグエン・ドゥク・ミン公使による「ベトナムの現在と未来」をテーマとした記念講演が行われ、在日ベトナム学生青年協会(VYSA)によるベトナムの伝統的な踊りや歌、竹笛や伝統衣装ショー、山学のベトナム留学生との50周年記念の日越友好ソングが披露され、音楽バンド「グエン・タック&ホンベトwithハ・タイ・ソン」からはベトナム歌謡や民謡が演奏された。また、メモリアルホールロビーでは、ベトナムの民族衣装「アオザイ」が展示され、ホール前ではベトナム雑貨やアロマ等が販売された。会場には学内外から100名以上が参加し、ベトナムの伝統的な衣装や踊り、歌、演奏を通じて、歴史的な節目を祝うとともに、異文化への理解を深めた。

世界の50を超える国・地域から約880名の留学生が在籍し、グローバル人材の育成に貢献している山梨学院大学では、以前から甲府市ふるさと応援寄付金活用による国際交流イベントを開催し、文化的交流や国際理解の促進を進めてきた。2020年のアフリカフェスティバル、2021年のインドネシアフェスティバル、2022年の韓国伝統音楽祭に続き、今年は日越外交関係樹立50周年の記念イベントとして、ベトナムフェスタの開催に至った。

今回のイベントは山学大のメモリアルホールを会場とし、主催である山学大国際交流センターの長田孝治主任の司会進行により進められ、山学大の青山貴子学長は開会の挨拶で「日越外交樹立50周年の節目となる今年は、日本国内各地で毎週のようにベトナムと日本の交流に関するイベントが開催されており、ぜひこの記念の年に『山梨にもベトナムを』ということでベトナムフェスタを開催させて頂くことになりました。山学大にもベトナムからの留学生約30名が学んでいますが、どの学生も勤勉で優しく穏やかで、毎日一生懸命勉強に取り組んでくれています。先日開催された山学大の学園祭「樹徳祭」ではベトナムの留学生が模擬店でバインミー(*フランスパンにフレッシュな具材を挟んだベトナム料理)を出店されていて、とても美味しかったです」と、イベント開催の背景や山学大とベトナムとの関係等について触れた。
イベントの第1部は、駐日ベトナム社会主義共和国大使館のグエン・ドゥク・ミン公使による「ベトナムの現在と未来」をテーマとした記念講演が行われ、講演はベトナムの地理等に関する簡単なクイズから始まり、ベトナムと日本の共通点や動画によるベトナム料理等の文化が紹介され、講演の最後には「ベトナムのたくさんの若者が世界で学んで、ベトナムへ戻って自分の国を築いていくことが彼らの夢であり、政府もそれを期待している。先進国G7の内、日本はベトナムから一番近く、日本のことを勉強したい・日本のことを好きな若者がたくさんいる」と、ベトナムの将来や日本との友好関係への期待を語るとともに、「私は30年間日越の外交に関する仕事に携わり、難しい日本語を勉強して、両国に対して良いことをたくさんできるようになったので、ベトナムの若い皆さんも日本語の勉強を頑張ってください」と、山学大のベトナム人留学生らにエールを贈った。
第1部終了後は、樋口雄一甲府市長から挨拶があり「山学大には世界の伝統文化や音楽に触れる国際色豊かなイベントを開催頂き、市民の国際感覚の醸成や、国際交流の大切さ、視野を広げることへの一助を頂いており、ありがとうございます。本日の国際交流イベントを契機として、山学大とベトナムの方々との交流や友情がより一層深まることを願うとともに、本日ご参加頂いている皆さんが国際性豊かに育み、広くご活躍頂けることを、心より祈念申し上げます」と述べた。
第2部では、はじめに在日ベトナム学生青年協会(VYSA)による踊り(ベオ・ザ・マイ・チョイ)や歌、竹笛の演奏に加え、ベトナム国内各地の伝統的な民族衣装(アオザイ)のショーが行われ、山学大のベトナム人留学生をステージに上げ、50周年記念日越友好ソング「Tomodachi - Tinh ban -」が披露された。第2部後半はベトナム音楽バンド「グエン・タック&ホンベト with ハ・タイ・ソン」による、ベトナム民謡・歌謡6曲が演奏され、参加者は郷愁を誘う演奏に聴き入った。

本イベントのおわりに、山学大の秋田辰巳学長代理より閉会の挨拶があり「山学大ではベトナムの日越大学、フエ外国語大学、フエ高等師範大学、貿易大学、ハロン大学、ハノイ大学と提携を組んで外交関係を結んでいます。ベトナムは本学が掲げるビジョンである全学的国際化の大きな翼のひとつであると考えています。ベトナムには「水を飲んだら水源を想え」という言葉があり、これから50年後に過去の50年を振り返った時、今の私たちのおかげで日越の友好関係が大きく進展したと思ってもらえるよう、本日のイベントをきっかけに私たちが大きな水源になりたいと思います」と本日のイベントを締め括った。
このほか、ホールのロビーでは、ベトナムの民族衣装「アオザイ」が展示され、ホール前ではベトナム雑貨やアロマ等が販売されイベント前や終了後に賑わいを見せた。今回のイベントには学内外から総勢100名以上が参加し、ベトナムの文化を見て、聞いて、触れることで異文化への理解を深めることとなった。

文(R.K)、カメラ(藤原 稔) 2023.11.4