山梨学院広報課

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●2023年度インカレ男子バスケ決勝トーナメント
~山学大初出場で初戦突破 全国に実力を見せた~
~取り組んできたことができれば最低でもベスト8~

「第75回全国大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」決勝トーナメント1回戦8試合が12月7日、東京都大田区総合体育館で行われた。この大会は、全国9ブロックの予選を勝ち抜いた男女40チームがグループステージ(リーグ戦)及びトーナメント方式で戦い大学日本一を決定する。12月2日に開幕した大会は6日まで8ブロック24チームからなるグループステージが行われ、この日は、勝ち残った8チームが決勝トーナメントから参戦する16チーム(8チームはシード)と対戦した。関東1部9位で初出場の山梨学院大は決勝トーナメントから参戦、初戦をCブロック1位の九州産業大(九州2位)と対戦した。試合は、山学が第1Q(クオーター)立ち上がり、SF山田光哉が3Pシュートを決めると、Cカボンゴ・ジョナサンのポストプレー、CF齋藤晴の連続3Pなどで得点、山学が九産の動きをディフェンスの堅い守備で寄せ付けず23-10でリード。第2Qに入ると点差を20まで広げて一方的な展開になると思いきや、九産も攻守の連携がよくなり徐々に点差を詰めた。第3Q、相手の身体を張った強い当たりのドライブプレーなど、アグレッシブプレーによる味方のミスも重なり3点差まで寄られたが、終了間際にPG中村千颯の貴重な3Pで息を吹き返すと、第4Q、互いに点を獲り合う激しい攻防に山学が競り勝ち80-73で勝利。インカレ初戦を突破した。明日2回戦は名古屋学院大(東海2位)と対戦する。

■山梨学院大バスケットボール部男子、強化部10年目でインカレ出場ー
山梨学院大バスケットボール部男子は、2014年から強化育成クラブに指定されてから本格的に活動を始動。2018年関東大学リーグ戦3部を準優勝で2部昇格も、翌年3部に降格した。2019年7月に再建を託され就任した元世界選手権日本代表の古田悟監督の下、「フィジカル、ハードワーク、メンタルタフネス」の方針を掲げ、厳しい練習をスタート。ディフェンスから流れを作るチームづくりに守備の強化を重点に図ってきた。そしてその強化も実りつつ2021年3部全勝優勝で再び2部昇格を果たし、昨年、2022年には2部2位となり自動昇格で1年で1部へ大躍進、一気に駆け上がった。そして今季2023年、強豪ひしめく関東大学1部14チーム中9位と健闘。10年を経て初のインカレ出場を果たした。なお、1949年に始まったこの大会では昨年の74回大会まで関東の大学が優勝している。

■前半、山学ペースの展開に関東1部の自信ー
初のインカレの出場権を得た山梨学院大は決勝トーナメントから参戦、初戦をCブロック3チームのリーグ戦を戦い1位となった2年連続41回目の出場を誇る九州産業大(九州2位)と対戦した。試合は、山学が第1Q(クオーター)立ち上がり30秒、右サイドから#64SF山田光哉(4年)が3P(ポイント)シュートを決めると、身長201cmの留学生#2Cカボンゴ・ジョナサン(4年)が存在感を見せ、ゴール下でのパスを受けてからのポストプレーやオフェンスリバウンドからのシュートで九産の出鼻を挫いた。勢いに乗る山学は#9CF齋藤晴(1年)の連続3Pなどで得点。さらにチームは前半から積極的にメンバー交代を繰り返し、チーム内の活性化を図り相手を寄せ付けずに23-10とリードして第2Qに入った。ここでも立ち上がり、ポイントゲッターの#67武内理貴(4年)の得意な3P、#46SG河田優人(4年)、#68F高橋涼太郎(4年)も3Pで続き点差を20まで広げた。#2のジョナサンに代わり途中交代するC(センター)の#98スヴェトリック・イゴールはゴール下でのポストプレー、オフェンス、デフェンスリバウンドなどでインサイドで攻守にわたりチームに貢献した。

■後半、九産大の猛伯に手こずるも、冷静に振り切るー
一方の九産は、第2Q後半から第3Qに入ると、山学ゾーンに積極的にドライブによる切り込みや速いパス回しでディフェンスを崩し、徐々に得点を奪い点差を詰めた。山学は相手のアグレッシブプレーにミス重ね11連続得点を奪われなど3点差まで詰め寄られたが、終了間際に#5PG中村千颯(1年)の貴重な3Pで流れを止め、最終第4Qに入った。追いつきたい九産に対して譲らない山学との激しい攻防が最後まで続いた。山学は#46河田のカットインシュート、#67武内がコントロールする#98イゴールへのインサイドプレーや自身の3P、#90PG野溝利一(3年)のドライブシュートで得点を重ね、九産の身体を張って追いすがるプレーにも、終始山学が点差を保持し80-73で競り勝った。初のインカレ出場で初戦を突破した。

■山梨学院大結果《第75回全国大学バスケットボール選手権大会》 

◆男子決勝トーナメント初戦《山梨学院大学VS九州産業大学》12/7 12:00~
東京都・大田区総合体育館
〇 山梨学院大 80 1Q 23-10
2Q 20-19
3Q 17-25
4Q 20-19
 73 九州産業大 ●
 

■全国強豪校に挑む強力布陣ー
山梨学院のスターティング5(ファイブ)
◆#2CKカボンゴ ジョナサン(4年)、#46SF河田優人(4年)、#64PF山田光哉(4年)、#67SG武内理貴(4年)、#90PG野溝利一(3年)の5人。
◆その他、#5中村千楓(1年)、#7SF齋藤晴(1年)、#98Cスヴェトリシック・イゴール(1年)、#68F高橋涼太郎(4年)、#13C浅水鳳眞(3年)、#26PF小野寺恒洋(4年)、#14SF上床洋人(4年)、#21SF千原碧真(1年)が随時途中交代した。

試合後、古田悟監督は「いろいろな状況があって苦労した部分はありましたが、力の差はあったので勝てましたが、簡単に勝つよりはこうやって勝ったのは次に向けては良かったと思っています」。第3Qの九産の反撃については「相手は思い切ってやるしかないところがあったのでそれをうちが受け身になってしまい、勝てたのは大事なところでうちが決めて、相手がミスしたので、まあ、初戦なので硬さもあったので仕方がないですね」。明日の2回戦には、「簡単に勝てるチームではないので、自分たちがやることができなかったら、このように接戦になるので、気を引き締めて頑張らせてベスト8には入る」とチームの奮起を求めた。武内理貴主将は「チームとしてこういう全国大会は初めてだったので、最初、重く入るかなと思ったんですけど第1は良くて、やはりメンバー交代とか全員でローテーションしてやったので、その部分でよくない部分が出てしまったということもあるんですけど、明日もこういうローテーションして全員バスケでやらないと勝てないチームなので、そこは切り替えてまた、明日勝てればいいなと思います。今日は受け身になった部分があったので、明日は全員がチャレンジャーという気持ちで、ここで負けてはだめなので勝って日体さんか筑波さんとやれるように頑張りたいと思います」と次を見据えた。試合を見守った片田興バスケットボール部男子部長は「初出場で初戦ですから緊張するとは思いましたが、やはり選手のみんなもスタッフも含めてやや硬かったのかなという気もします。でもこの経験を次のさらに次の戦いに向けていってくれれば、来年度からの男子バスケットボール部のもっと強くなっていく経験の大きな1勝だと思います」と感慨深く語った。

明日、山学大は決勝トーナメント2回戦を9年連続10回目の出場となる名古屋学院大(東海2位)と同会場で対戦する。大会はその後、9日に国立代々木競技場第二体育館に場所を移して準々決勝でベスト8が出揃い、16日準決勝、17日に群馬県太田市総合体育館で準決勝、決勝、3位決定戦が群馬県太田市総合体育館で行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2023.12.7