●山学高、2023年度「冬季全国大会出場」壮行会
~ホッケー、男女駅伝、ラグビー、スケートが全国に挑む~
~選手代表「全国大会に出場できる喜びを胸に頑張る」~
山梨学院高校で12月13日、冬季開催の「全国高校選抜ホッケー大会、全国高校駅伝(男女)競走大会、全国高校ラグビー選手権大会、国民スポーツ大会(旧国民体育大会)冬季大会」(開催順)に出場する選手の壮行会が同校前庭で行われ、生徒約900人が参加した。年末年始に開催される全国大会に、ホッケー部は15年連続の出場、駅伝部男子が13年連続23回目、女子が15年連続23回目、ラグビー部は初出場、スケート部はショートトラック競技に昨年に続き出場する。午後1時、山学高前庭に設営されたひな壇に各部の選手が並び、生徒会役員の進行で開始された。初めに吉田正校長が挨拶。次に来賓と生徒会長が激励の言葉を送った。続いて各部監督から選手紹介、生徒会からの千羽鶴と花束贈呈に引き続き、ラグビー部・加藤賢正主将が選手を代表して挨拶。「私たちは全国大会に出られる喜びを胸に頑張りたい」と力強く宣言。その後、選手たちは応援団、吹奏楽部、チアリーダー、全校生徒の壮行を受け、活躍を誓った。ホッケー部は23日に東京五輪ホッケー会場で初戦を迎え、駅伝部男女は24日に冬の都大路を駆け抜ける。ラグビー部は27日に「聖地・花園」で初戦に挑む。国民スポーツ大会冬季大会に出場するスケートショートトラック競技は来年1月28日、北海道苫小牧市で開幕する。
■全国大会に出場する5つの部を生徒全員で激励ー
穏やかに晴れ上がった山梨学院高校前庭、8号館・TAKERUの前に設営されたひな壇に、年末年始に開催される2023年度全国大会出場競技出場する各部の選手が立った。向かって左より第103回全国ラグビー選手権大会に初出場するラグビー部員25人(2名欠席)、駅伝部男子10人と駅伝部女子8人、その隣にホッケー部14人、スケート部1人が応援の生徒約900人を前に並んだ。午後1時、壮行会は生徒会役員の北村桑一さん(2年)の進行で開始された。初めに生徒会・小林里美さん(2年)が「全国大会出場の皆さんおめでとうございます。今日は山梨学院高校の生徒一丸となって皆さんの活躍をお祈りします。これより壮行会を始めます」と開会の言葉を述べた。続いて山梨学院高校吉田正校長が挨拶。「今年は特にスポーツで注目される年で、野球部の主将の進藤君が『歴史を変えたい』と言って、実際に4月1日に実現しました。そして、ウィンタースポーツにおいてもラグビー部が山梨県王者として君臨してきた高校を破って新たな歴史を作ろうとしています。(続けて、他の部の連続出場などを紹介)(中略)非常に山梨学院の存在感を示しています。全校応援でそれぞれのチームの所へ行けないのは残念ですが、ここで現地に入ったつもりで彼らに大きなエールを送ってもらいたいと思います。そして選手も山梨学院の名を背負って存分に戦ってきてもらいたいと思います。山梨学院に新たな歴史をもたらしてくれることを楽しみにしています」と述べた。次に来賓代表の挨拶に立った林昌明PTA会長は「皆さんが全国大会へ行けるのは、監督、コーチ、保護者会の皆様、ここに集まっている生徒の声援があって日々の活動ができたからだと思います。それを悔いなく全国大会を全力で発揮して頑張ってきてもらいたいと思います。(中略)一つでも上を目指して全国で輝いてください」と激励。次に生徒会・山本紅葉会長(2年)は「選手の皆さん、全国大会出場おめでとうございます。日頃の練習成果を発揮し、悔いのないように戦ってきてください。たゆまぬ努力をしてきた皆さんならやり遂げてくれると信じています。良い報告を期待して在校生一同応援しています。頑張ってきてください」とエールを送った。続いて古屋勇紀ラグビー監督、箱崎孝久男子駅伝部監督、小俣宏記女子駅伝部監督、飯田裕一郎ホッケー部監督、雨宮惣一スケート部顧問から各競技部の選手紹介の後、全校生徒全員で折った千羽鶴と花束が生徒会より各部代表2人に贈呈された。それぞれの激励に応えて、選手代表のラグビー部・加藤賢正主将(3年)が「私たちは全国大会に出られる喜びを胸に頑張りたいと思います。そして、全国に出られなかった仲間の思いやいままでたくさん支えてくれた方々の思いを胸に全国では活躍したいと思います。今日は本当にありがとうございました」と大会での活躍を誓った。その後、応援団の掛け声の下、吹奏楽部、チアリーダー部を中心に会場の生徒、教職員全員で校歌と『突撃のテーマ』で激励し、全国大会の大舞台へ送り出した。
■各部主将、選手から大会への意気込みを聞くー
2週間後に大会を控え、山梨学院の先陣を切るホッケー部・吉松力主将(3年)は「夏から比べて全体のレベルが上がりそれに従い良い試合が増えたので、1回戦は岐阜総合で強いと思うんですけど、しっかり頑張って勝ちたいと思います。自分の中では1試合3得点を目指していきたい」と意気込む。駅伝部男子・渡邊莉玖主将(3年)は「チームでは8位入賞を目指しています。今は段々大会に向けて調整という形に入っていて、ひとり一人が徐々にベスト状態に持っていけていると思います。全国になるとレベルが高くなりますけど、目標は変えず仕上げていきたい」と力を込めた。駅伝部女子の井手笑菜主将(3年)は「強かった先輩が抜けたんですけど、今年は留学生のシャロン(ムワンティ)が入って全体のチーム力が上がってきているので、今年の女子は記念大会で58チームと多いんですけど去年(40位)よりも良い順位で終われるように頑張りたい」と雪辱を誓う。ラグビー部・加藤賢正主将(3年)は「目標が全国大会で2勝して正月を迎えるということなので、まずはしっかり初戦に勝ちきれるように頑張りたいと思います。仕上がりは花園予選を終わってからの短い時間でレベルアップもできたし、関東の花園に出場するチームとも練習試合を組ませてもらって、その一試合一試合で自分たちは成長できていると感じています」と手応えを口にした。国体スポーツ大会冬季大会ショートトラック競技少年男子に山梨県で唯一出場する阿部瀧獅選手(3年)は500mと1000mにエントリー。目標は「どちらか1種目は優勝できるように頑張っていきたいと思います。今、だいぶ調子が良いのでこれを維持しながら大会の前にもう1段階上げられたら」と、小瀬アイスアリーナを練習拠点に山学大スケート部とともに練習に励む。
■大会日程―
山梨学院高校、全国大会最初の大会は12月23日、「第55回全国高校選抜ホッケー大会」が東京都大井ホッケー競技場で開幕。2度の準優勝の実績を持つ山梨学院は大会1日目に登場、岐阜県立岐阜総合学園高校と対戦する。「全国高校駅伝2023男子第74回、女子3回記念大会」は24日、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着、男子7区間42.195kmに全国の都道府県大会優勝校47校、記念大会の女子は5区間21.0795kmを全国の都道府県大会優勝校47校に地区代表の11校を加え58校によって師走の都大路で熱いレースが繰り広げられる。「第103回全国高校ラグビー選手権大会」は27日開幕。山梨学院は初日1回戦に長崎南山高と対戦、初戦突破を目指す。2024年1月28日・29日、北海道・苫小牧市で開催される「2023年度国民スポーツ大会冬季大会2024(旧国民体育大会)」ショートトラック競技には加藤瀧獅(3年)が昨年に続き出場する。
文(K.F) カメラ(藤原 稔)2023.12.13