山梨学院広報課

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●全日本大学女子サッカー選手権 準決勝
~山梨学院大は3対1で東洋大を退け決勝進出~
~前回大会の雪辱を果たし、日本一まであと1勝~

第32回全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)準決勝が1月4日に東京・味の素フィールド西が丘で行われ、山梨学院大は前回大会王者の東洋大と対戦した。試合は前半6分にMF山田歩美(1年)からのスルーパスを受けたFW伊藤琴音(1年)のシュートで山学が先制。12分にはMF栃谷美羽(4年)のロングフィードをMF山田が頭で合わせ2点目を追加。山学は早い時間に2点をリードし、試合の流れを作る。25分には、FW伊藤が3点目を決め、3対0で前半を折り返す。後半に入ると中盤でボールを奪い合う、イーブンな展開。山学はコンパクトな守備隊形で相手の攻撃の芽を摘み、一方の東洋は最終ラインからビルドアップし、それぞれ得点の機会を伺う。後半25分、東洋は鮮やかなミドルシュートで1点を返す。東洋はその後も攻勢を強めたが、山学はGK大原もも(4年)の的確なコーチングや安定した守備、スタンドの仲間からの声援を力に変え、最後まで集中力を切らさず東洋の攻撃を防ぎ試合終了。山学は東洋に3対1で勝利し、昨年の決勝でのリベンジを果たし、6日の決勝進出を決めた。
 
インカレ女子サッカーは12月24日に大阪と千葉で開幕。4年連続4回目出場の山学大は関東第1代表として1回戦がシードされ、26日の初戦・2回戦で神奈川大(関東第8代表)と対戦し、2対0のクリーンシートで準々決勝進出を決めた。続く準々決勝では、明治国際医療大(関西第1代表)と対戦。前半6分に失点したもののWEリーグ「ちふれASエルフェン埼玉」加入内定のDF栃谷美羽(4年 修徳高)の得点で同点に追いつくとその後3得点し、4対2で勝利し、年明けの準決勝進出を決めた。対する東洋大は関東第4代表で、今季の関東リーグでは、1勝1分と山学が勝ち越しているが、東洋大は総得点数リーグトップの攻撃力を誇る。前回大会では、決勝で対戦し、0対1と惜敗し涙を飲んだ。
この日もバックスタンドには登録外の部員が陣取り、試合中絶えず声を出して応援で仲間を鼓舞した。山学イレブンは、昨年涙した先輩たちの思い、応援スタンドの仲間の思いを背負い、西が丘のピッチに立った。

第32回全日本大学女子サッカー選手権大会 準決勝
≪山梨学院大学VS東洋大学≫
2024.1.4 会場: 東京・味の素フィールド西が丘
〇 山梨学院大学 3 前半 3-0
後半 0-1
1 東洋大学 ●
山学得点者:伊藤琴音×2、山田歩美

試合は前半6分に中盤でMF山田歩美(1年 藤枝順心高)がハイプレスでボールを奪うと前線にスルーパスを送り、反応したFW伊藤琴音(1年 常葉橘高)がPA内にドリブルで運び、ゴール右にシュートを決め1年生コンビで先制に成功。さらに12分にはMF栃谷美羽(4年 修徳高)が右サイドからゴール前ファーサイドにロングフィードを入れ、MF山田が頭で合わせ2点目を追加。山学は早い時間に2点をリードし、前線からの守備や球際の強さを見せ、試合の流れを作る。25分には、MF木許和心(3年 藤枝順心高)のミドルシュートが惜しくもバーに阻まれたが、跳ね返りをFW伊藤が押し込み3点目を決める。MF木許はハイプレスや縦への突破など積極的なプレーでチームに活力を与え、MF伊藤は1年生ながら今大会5点目をマークし、初めてのインカレで存在感を示した。その後も、山学が「大宮アルディージャVENTUS」加入内定のMF甲斐碧海(4年 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)と同じくMF上田佳奈(4年 日ノ本学園高)のダブルボランチが攻守の流れを作り、3対0で前半を折り返す。後半に入ると中盤でボールを奪い合う、イーブンな展開。山学はコンパクトな守備隊形で相手の攻撃の芽を摘み、ポゼッションから前への推進力を高めていく。一方の東洋は最終ラインからビルドアップし、攻撃の機会を伺う。後半25分、東洋は山学の背後を取り、鮮やかなダイレクトミドルシュートで1点を返す。東洋はその後も攻勢を強めたが、山学は枚数をかけた守備やGK大原もも(4年 修徳高)の的確なコーチング、スタンドからの声援を力に変え、最後まで集中力高く東洋の攻撃を防ぎ切り試合終了。山学は東洋に3対1で勝利し、昨年の決勝でのリベンジを果たした。
 
試合後、ミックスゾーンで取材に応じた村上裕子監督は「後半は相手ペースの試合展開となり、前半で3点入れたことが大きかったです。こういう厳しい戦いを、自分たちがやることを確認しながら、選手たちは声を掛け合い、ピッチで迷いなく戦ってくれました。東洋さんの守備は練習試合を含めて分析していて、去年決勝で負けてから東洋さんに勝ちたいという気持ちが選手やスタッフにあり、東洋さんに勝って本当の王者になりたかったので、素晴らしい準決勝の試合になり、その壁を突破したことは自信にもなりました」と試合を振り返り、2年連続の決勝に向け「今年がチーム10年目なので、これまで築きあげてくれた卒業生やスタッフに対しても歴史的な新たな1ページを刻めることに嬉しく思います。きょうも卒業生や選手の家族など多くの方が会場に来てくださっていますので、大会を最後まで楽しんで優勝を目指し、決勝の1戦だけで終わらず、今後も強い山梨学院でいられるように選手、スタッフが力を合わせて最後まで戦いたいです」と思いを語った。キャプテンの甲斐碧海選手は「去年は何もさせてもらえない完敗に近く、今年は自分たちのサッカーで複数得点で勝てたので、凄く嬉しいです。応援の声も大きく、チームとしての一体感があり、苦しい時も応援を聞いて頑張れました。今年1年大切にしていた、ボールを大事にしながらゴールに迫っていくことを意識して試合に入り、前半は前に勢いを持った攻撃が得点につながりましたが、後半は相手のプレッシャーでマイボールの時間が増やせませんでした。決勝では相手に関わらず、ボールを大事にする自分たちのサッカーを行い、簡単な試合ではないと思いますが、しっかり1点をとってそれを守り切れるように集中して戦い、優勝を目指したいです」と述べ、この試合2得点の活躍の伊藤琴音選手は「前半の早い時間に1点が決まり、前半を3対0で折り返せたのが良かったと思います。(先制の瞬間は)チームで最初はガンガン行こうという雰囲気だったので、ボールを受けて1対1だったので、GKの位置を見て、仕掛けてゴールを決めることができました。決勝でも自分の得点で優勝をできるように頑張りたいです」と決勝での活躍を誓った。
 
山学は前回大会の雪辱を果たし、2年連続の決勝進出を決めた。決勝の相手は、今季の関東リーグでは対戦成績2戦2勝の早稲田大学(関東第2代表)。大学女子日本一が決まる決勝は1月6日に東京・味の素フィールド西が丘で13時00分キックオフで行われる。山学イレブンは、スタンドの仲間やこれまでの先輩、支えてくれた家族らの思いを胸にその時を迎える。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2024.1.4