山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●山学サッカー女子 WEリーグ加入内定者合同記者会見
~全日本選手権優勝の主力3選手 栃谷、甲斐、上田~
~プロへのキャリアをスタート。意気込みを語る~

山梨学院大サッカー部女子から新たに3人のWEリーグ選手が誕生した。年末年始に行われた第32回全日本大学女子サッカー選手権において創部10年目で初優勝を成し遂げたばかりのチームから、さらに喜ばしい発表である。1月10日、山梨学院広報スタジオで3選手の「WEリーグ加入内定者合同記者会見」が行われた。WEリーグは、女子サッカーの発展に寄与するため2021年度創設され、現在12チームで構成するプロリーグで、山梨学院からはすでにOBの5人が選手として登録されている。今回、『ちふれASエルフェン埼玉』に加入が内定した栃谷美羽選手と『大宮アルディージャVENTUS』に内定した甲斐碧海選手、上田佳奈選手の計3選手が記者会見に臨んだ。山梨学院大側からは同大サッカー部横森巧総監督、村上裕子女子監督が同席。ちふれASエルフェン埼玉から宮内聡取締役会長兼GM、大宮アルディージャVENTUSから岡本武行強化担当部長が出席。会見では、クラブ代表出席者が決定に至った経緯と今後の活躍への期待を寄せるコメントを述べ、3選手は「プロのキャリアをこのクラブでスタートできてうれしく思います」とそれぞれ決意を述べた。最後に3名はそれぞれ加入クラブのユニフォームを着て報道各社の記念撮影に応じた。3選手は2月からチームに合流し、プロのへの第一歩を踏み出す。

■加入内定記者会見での出席者挨拶ー
1月10日午前11時、山梨学院大サッカー部女子3選手の「WEリーグ加入内定合同記者会見」が山梨学院広報スタジオで行われた。多くの報道各社が集まる中、開式後、司会者の紹介で村上裕子女子監督が年末年始に開催された第32回全日本女子サッカー選手権で初優勝した報告を行い、「早稲田大学という実力校を相手にしっかり最後まで諦めずに戦ってくれた成果が出てくれた。また、1期生からのOGや前監督の田代久美子監督が積み上げてくれた歴史というしっかりとした土台の上を選手たちがプレーできました」とここまで築き上げてくれた関係者への感謝を述べ、主将の甲斐碧海選手も続いた。山学大サッカー部を代表して山梨学院大サッカー部・横森巧総監督は「WEリーグは2021年にスタートしたばかりの女子プロリーグですが、3人はプロとしてそれぞれのチームで大変な役割を担うと思います。プロでやるという本人の自覚と責任を持って覚悟して取り組んでもらいたいですし、私たちにとっては、新しい道を志すことは後輩たちへの道標にもなるわけですから頑張っていただきたい」と述べた。次に村上裕子女子監督は加入内定までの経緯と選手紹介を行った。冒頭、「山梨学院のサッカースタイルは、全員攻撃、全員守備を掲げていまして、90分アグレッシブに戦う中で、この3選手はともに非常に運動量がある」とチームでの3選手の存在を述べ、続けてそれぞれのプレーの特長と加入内定に至るまでを説明した。続いてちふれASエルフェン埼玉・宮内 聡取締役会長兼GMが挨拶。加入内定者の栃谷美羽選手について、「6月の2日間の練習参加の時に、まずは逃げるプレーを一度もしなかった。技術のミスは多少あってとしても判断のミスは全くなかったことが決めた大きな要因になりました。もう一つ面談の時に自分のサッカー感をしっかり話してもらい、私の方は2日目にオファーを出そうと決めていました」と明かした。最後に「村上監督、横森総監督の山学魂をちふれASエルフェン埼玉に持ってきていただいて1日目からガンガンいってもらいたい」とエールを送った。続いて大宮アルディージャVENTUS・岡本武行強化担当部長は2選手の獲得に至ったプレーのポイントを挙げて「8月に練習に参加してもらった中で、二人は今いる選手とは違った特長を持った選手だと思いました。(甲斐選手について)攻撃的選手ということでボランチ含めて前のところをやってもらい、競争に頑張ってほしい。(上田選手について)運動量があるということで、攻守の起点になるので特に守備でハードワークに優れているのでボランチがいいんじゃないかなと思います。両選手ともいい特長を持っているのでそれを活かしてほしい」と即戦力として期待を寄せた。
引き続き3選手の挨拶に移り、栃谷美羽選手は「サッカー選手のプロキャリアをちふれASエルフェン埼玉でスタートできてとてもうれしく思います。支えてくれる皆様に感謝し、いち早く試合に関わりチームの勝利に貢献できるように頑張ります。」。甲斐碧海選手は「目標にしていたWEリーグの舞台でプレーすることを大宮アルディージャVENTUSという素晴らしいチームで達成でき、大変うれしく思います。今まで支えてくれたみなさま方にプレーと結果で恩返しできるよう精一杯頑張ります」。上田佳奈選手は「幼いころからの夢であったサッカー選手としてのキャリアを生まれ育った大宮という町でスタートでき大変うれしく思います。これまで私に携わってくれた方々やこの素晴らしいクラブでプレーできることへの感謝の気持ちをピッチの上で体現して、一日でも早くチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを述べた。

■栃谷美羽選手プロフィール
ちふれASエルフェン埼玉に加入内定した栃谷美羽選手は千葉県出身。2001年10月生まれの22歳、大学4年生。競技歴は舞浜FCファルコンズ⇒ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU15⇒修徳高校⇒山梨学院大へ進学。2023年シーズン関東大学女子1部リーグで21試合1得点、全日本大学女子選手権では全4試合1得点で優勝に貢献した。ポジションはMF、DFをこなし、精度の高い両足キックや細かいステップが持ち味でサイドバック、センターバック、ボランチと多彩なポジションに対応する。栃谷選手が加入するちふれASエルフェン埼玉は埼玉県狭山市、飯能市、日高市、熊谷市を拠点にする。なでしこリーグから2021年WEリーグ開始から参入。2021年度、2022年度は11チーム中11位と最下位となったが2023年1月8日現在、12チーム中10位にいる。
■甲斐碧海選手プロフィール
大宮アルディージャVENTUSに加入する甲斐碧海選手は東京都出身。2001年9月生まれの22歳、大学4年生。経歴は五砂⇒ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU15⇒ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18⇒山梨学院大学。甲斐選手は同じく2023年関東大学1部優勝、21試合1得点、全日本選手権では全4試合1得点で主将として初優勝にチームを引っ張った。ポジションはMFで攻守の切り替えが早く、ボールの動きに対する予測能力に優れ、チャンスメークを主導する。チームに欠かせない選手の一人として躍動する。大宮アルディージャVENTUSはJリーグ・大宮アルディージャが2020年新しく女子サッカーチームを創設。2021年のリーグ開始年は11チーム中9位、2022年は6位、2023年シーズンは1月8日現在、12チーム中5位となっている。
■上田佳奈選手プロフィール
大宮アルディージャVENTUSに甲斐選手とともに加入する上田佳奈選手は地元大宮市出身。2001年6月生まれ22歳、大学4年生。競技歴は尾山台イレブン⇒浦和レッズレディーズジュニアユース⇒日ノ本学園高校⇒山梨学院大学。ポジションはMF。154cmと小柄ながら運動量が豊富で守備範囲の広さに定評がある。攻守にわたってハードワークができ、誰よりもいち早く相手の危険なプレーを察知して味方を助けてきた。大怪我からようやく夏に復帰、関東大学女子1部リーグでは11試合の出場。の全日本選手権でも全4試合出場して身体を張ったプレーで勝利に貢献した。

■質疑応答の中でプロでの目標をそれぞれ語るー
栃谷美羽選手は「加入してすぐに試合に関わり、チームを引っ張っていきながら優勝という形に持っていけるようにすることがチームに入ってからの目標なんですけども、個人としては世界に通用するプレーヤーになることが目標で、小さい頃から日本代表という夢は今も変わっていなくて、そこに行けるような努力をちふれ埼玉でできればいいかな」とその先を見据える。
甲斐碧海選手は「まずは試合に出られるように頑張ることと、自分の特長を知ってもらって、試合に出て流れを変える欠かせない選手になりたい。攻守の切り替えの部分と、相手の嫌なところでボールを受けて攻撃参加するところが強みなのでそういうところを活かして行ければいい」と自信の程を覗かせた。
上田佳奈選手は「私が生まれた大宮で地元のクラブということもあるので、小さい時に自分が選手を見てきたように自分が選手の象徴になって、地元の子どもたちに何かいい影響を与えられるような選手になれたらいいなと思っています。WEリーグを戦う上でなでしこジャパンの選手とか海外を経験した選手たちと対峙することもあると思うんですけど、そういった選手に臆することなく自分の長所を出していきたい」と意気込みを語った。

引き続き、フォトセッションに移り、3選手は所属ユニフォーム姿を披露し、カメラマンの注文に笑顔で応じていた。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024,1,10