●山梨県青少年協会と山学短大が包括的連携協定を締結
~心身ともに健全な青少年育成を目的に連携~
~短大生が県青少年協会とともに社会活動 実践を学ぶ~
公益財団法人山梨県青少年協会と山梨学院短期大学は、双方が持つ知的・人的及び物的資源を相互活用することにより、青少年に活動、研修、交流の場を提供する事業を通じて豊かな感性と創造性を育み、心身ともに健全な青少年育成を図ることを目的とする「包括的連携協定」の締結式が2月6日、山梨学院広報スタジオで行われた。山梨県青少年協会から高野孫左ヱ門理事長と(同)立川弘行専務理事兼事務局長、山梨学院短期大学からは遠藤清香学長、中野隆司保育科長が協定書と覚書にそれぞれ署名、連携協定が締結された。具体的内容は、青少年協会が管理・運営する県立青少年センターなど、3施設それぞれが主催する子ども向け・親子向けの造形ワークショップ事業などのイベントに学生がボランティアで協力し、これら事業の企画・運営への参画や多様な『実践的な学び』を体験することにより、学生たちからのアイディアなどを活用し、さらなる事業の質の向上を目指す。遠藤学長は「これまでもボランティア活動の機会をいただいてきました。この活動を通じて『学びの場』をご提供いただいていること、あらためて感謝申し上げます」と挨拶。高野理事長は「より多くの学生の皆様が多様な活動を体験し、豊かな人間性や社会性を身に付けることを期待します」と述べ、連携協定締結により青少年の健全育成に向け、さらなる組織的な連携・協定の充実を図る。
■公益財団法人山梨県青少年協会とはー
「青少年のための施設運営を通して、心身ともに健全な青少年の育成を図る」ことを目的に昭和45年11月20日財団法人として設立した。現在は県立青少年センターや県立愛宕山こどもの国、県立八ヶ岳少年自然の家の3施設の管理運営を受託し、施設の安全管理、利用推進及び各種の主催事業などを行う。また、平成23年4月1日の公益財団法人への移行にあたり、法人の目的を青少年に活動、研修、交流の場を提供することにより、豊かな感性と創造性を育み、心身ともに健全な青少年育成を図ることを目的とする。(HPページより)
■県青少年協会が受託する施設においての主な事業としてー
❖青少年の自然体験、生活体験、奉仕体験などの体験活動を促進する事業
❖子どもや親子の自由な遊びやふれあいを促進する事業
❖青少年の文化、教養、スポーツ活動を促進する事業
これら3つを柱として活動する。
■遠藤清香短大学長及び青少年協会高野孫左ヱ門理事長挨拶ー
連携協定締結式は山梨学院短期大学・羽畑祐吾地域連携研究センター長の進行で行われた。はじめに双方出席者の紹介後、代表者挨拶で遠藤清香短大学長は「山梨県において、青少年の健全育成にご尽力されている青少年協会様には、これまで本学学生に対して、ボランティア活動の機会を多数ご紹介いただいてきました。本学が大切にしている実践的な学びは、黒板に向かって勉強する教室の中ではなく、学校の外に、そしてそこで出会う人々との関りの中にあります。ボランティア活動を通じてそのような学びの場をご提供いただいていること、あらためて感謝申し上げます」と謝意を示した。山学短大から青少年協会への学生ボランティアは、令和4年度は21人の登録があり、令和5年度は9人が登録、12月までに16人が参加した。「(中略)今回の連携協定をきっかけに、保育士や教員を目指す本学の学生たちが、貴協会の施設をお借りしながら、幼児・子どもたちのための実践活動を企画することが可能になると思われます。豊かな自然環境の中で、五感、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚を通した遊びや学びを組み立てる保育者の育成は、本学の目指すところであり、今回の連携協定を機に広がるであろう各種取り組みを私はとても楽しみにしています」と述べた。
引き続き山梨県青少年協会高野孫左ヱ門理事長は「従来から山梨学院短期大学の学生が、個人的に当協会が管理運営している県立施設で行う、青少年を対象にした事業などでボランティアスタッフとして参加いただいておりましたが、令和4年度から山梨学院短期大学を通してボランティアスタッフとして受け入れ、連携を図って参りました」と連携協定のきっかけを述べ、「(中略)今回の協定により、これまで以上に一層、緊密かつ組織的な連携・協力体制の充実を図ることができ、山梨学院短期大学の学生が当協会の管理運営する県立施設の青少年センター、愛宕山こどもの国、八ヶ岳少年自然の家を存分活用していただくことで、より多くの学生の皆様が多様な活動を体験し、豊かな人間性や社会性を養い、青少年の育成につながることを期待しています」と述べ、各施設での活動が、学生たちの『学びの場』としての役割を果たすことを強調した。
■包括的連携協定書、それに関する覚書に署名―
続いて、双方の関係者が見守る中、山梨県青少年協会高野孫左ヱ門理事長と遠藤清香短大学長が連携協定書に署名。次に、(同)立川弘行専務理事・事務局長と中野隆司短大保育科長が協定書に基づき連携事業を円滑に実施するための覚書に署名し、4人は協定書、覚書を持ち記念撮影を行った。その後、中野隆司保育科長が本協定の趣旨及び今後の事業展開を説明した。締結式には、他に公益財団法人山梨県青少年協会から依田光弘(同)事務局次長、鶴田諭史(同)事務局課長代理、志村一成(同)事務局員の3人が列席。山梨学院短期大学からは本学地域連携研究センター運営委員会委員らが立ち会い、連携協定締結の様子を見守った。
■連携協力事項の覚書ー
(1)青少年協会が行う青少年のための活動、研修、交流の場を提供する事業場所において開催される子ども向け・親子向け造形ワークショップなどへの企画・運営への参加・協力
(2)青少年協会が主催する青少年のための活動、研修、交流の場への、在籍する学生ボランティアの協力
(3)青少年の健全な育成に向けた人的資源の交流に基づく調査・研究・研修の実施
(4)青少年協会が主催する青少年向け活動、研修、交流の場の提供事業に係る、山梨学院短大への調査、研究の委託
(5)青少年の健全な育成に向けた物的資源の相互活用
■連携協定締結後の事業展開ー
はじめの事業として、今月2月に県立愛宕山こどもの国で行われる子ども向け・親子向けの造形ワークショップ事業などへ本学学生がボランティアとして企画・運営に参加・協力。また、本学講師が指導に当たる。
今後、学生たちの体験から生まれた改善策やアイディアなどを参考に、青少年協会の実施する事業の質向上を目指し連携を深める。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024.2.6