山梨学院広報課

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●山学高 第96回選抜甲子園 選抜旗授与式・壮行会
~3年連続7回目出場の野球部を全校挙げて応援~
~連覇は考えず、一戦一戦に全力で集中~

3月11日、山梨学院高校で18日に開幕する「第96回選抜高校野球大会」の選抜旗授与式・壮行会が同校体育館で開かれた。午前10時、吹奏楽部が演奏する行進曲に合わせ野球部の登録選手20人が足並みを揃えて入場。1・2年生約680人、教職員が拍手で出迎えた。会場には8日の組み合わせ抽選会で前回大会覇者の対戦相手が決まったこともあり、多くの報道陣が集まった。初めに3年連続7回目の出場となる野球部に主催する毎日新聞社・宮田哲甲府支局長から「選抜旗」が吉田正校長に授与され、中原義虎主将へと順に手渡された。続いて吉田正校長の挨拶、来賓の山梨県高等学校野球連盟・渡邊圭一郎会長、宮田哲甲府支局長、林昌明PTA会長がそれぞれ激励の言葉を述べた。生徒を代表して山本紅葉生徒会長は「是非、1年前のあの感動を山梨学院の生徒、山梨県民を超えて全国の人に届けてほしい」とエールを送った。引き続き山下由起コーチより選手紹介や吉田洸二監督の挨拶、花束と生徒全員で折った千羽鶴の贈呈と続き、それに応え、選手を代表して中原義虎主将が「少しでも先輩たちに近づけるように一戦一戦、全力で戦います。甲子園で日本一と言われる熱い応援を今年もよろしくお願いします」と力強く挨拶。最後に応援団、吹奏楽部、チアリーダー部を中心に会場全体で壮行を行い、「突撃のテーマ」で選手を勇気付け、全員の手拍子で選手たちを甲子園に送り出した。選手たちは13日、甲子園に向けて出発する。

■選抜出場登録20人が入場。選抜旗が授与され、来賓が激励の言葉をー
3月11日午前10時、吹奏楽部の演奏する軽やかな行進曲に合わせ、前回大会優勝旗を持った中原義虎主将を先頭に登録選手20人(部員はマネージャー3人を含め55人)が入場。1・2年生合わせて約680人と教職員の拍手に迎えられ壇上に並んだ。壮行会は生徒会役員の北村桑一さんが司会進行を務めた。初めに「選抜旗授与式」が行われ、紺色地に白抜きの山梨学院高校章が施された選抜旗が毎日新聞社・宮田 哲甲府支局長から吉田正校長へ、そして中原義虎主将に順次手渡された。挨拶で吉田正校長は冒頭、2連覇が掛かる大会で周囲からのプレッシャーに惑わされずに平常心で挑むようにと言葉を掛け、続けて「先輩たちの残した偉業は、とても大切な私たちの宝ですが、君たちには君たちの新たな歴史を作るチャンスがあります。(中略)自分たちのプレーに集中して、君たちが破ってきた多くのライバルたちの気持ちをそこに乗せて甲子園の地を沸かせてほしい」と述べた。次に来賓の挨拶で山梨県高等学校野球連盟・渡邊圭一郎会長が先輩たちの偉業に続き、新チームが秋季関東大会で強豪校と2試合連続のタイブレークの熱戦を制し、準優勝に輝いた戦いぶりを紹介。「甲子園でも新山梨学院旋風を巻き起こしてくれるのではないかと思っています。選手の皆さん、自分を信じ、仲間を信じ、そして応援してくれる人たちに感謝を込めて、甲子園で精一杯暴れ、そしてここにいる皆さんだけでなく、山梨県民すべてにこの紫紺の大優勝旗を再度持ち帰り、この場で報告できることを期待します」と激励した。引き続き挨拶に立った毎日新聞社・宮田 哲甲府支局長は「皆さんは、『ひと冬で2年分の成長してやろう』の合言葉に練習してきたと聞いています。甲子園では、もう十分練習してきたんだから自信を持って、伸び伸びとプレーしてください。緊張なんかどこかに忘れてしまって甲子園球場を砂田球場だと思って、思い切り暴れて来てください。一戦一戦ものにして優勝旗をまた、掴んでここに戻ってきてください」とエールを送った。林昌明PTA会長は「一番言いたいことは、甲子園を楽しんでもらいたい。初出場の気持ちになって、グラウンドを駆け回って、白球を追って、一球入魂で力強くプレーを楽しんでもらいたいと思います。そして、今回開会式で一番で行進できることは、先程、しっかり手を振り入場している姿を見ると、やはり野球部のみんなはすごいなと感じます。ここにいるみなさん一緒に、甲子園で選手たちを『ビッグ・ウエーブ』で応援しましょう」と述べた。

■花束と生徒全員で折った千羽鶴が中原主将と梅村選手に手渡されるー
山本紅葉生徒会長が在校生を代表して挨拶。「野球部の皆さん。選抜甲子園出場おめでとうございます。2連覇という期待の中での挑戦になりますが、抜群のチーム力と自分らしさのプレーを大切に戦ってきてください。今、私の隣にある紫紺の優勝旗をもう一度山梨に持って帰ってくれると信じています。是非、1年前のあの感動を山梨学院の生徒、山梨県民を超えて全国の人に届けてほしいと思います。全校で選手のみなさんを応援しています」と激励の言葉を送った。続いて山下由起野球部コーチが壇上の登録選手20人を一人ずつ紹介。吉田洸二監督は「正直このチームがまさか甲子園に出られるとは思っていませんでした。スポーツでは心技体という言葉がありますが、今回の出場に関しましては山梨学院高校の色々な力が結集されたのかなと一番感じました。(中略)とにかく(1回戦)京都外大西高戦に、『1年で2年分の冬を過ごす』とチーム一致の下、全員で取り組んできましたので、その成果が少しでも3月20日、午前11時30分のプレーボールに結集できるようにこれから全員で準備していけたらと思っております。昨年の選抜もそうでしたが、私たちは大阪にいて野球するだけですけど、それまでに多くの方にご協力をいただいていることを忘れずにしっかり準備してチーム一丸となって臨んでいきたいと思っています」と述べた。次に生徒会役員から必勝を祈願して中原主将に花束が梅村 団選手に生徒全員で折った千羽鶴が贈られた。それに応え選手を代表して中原義虎主将が「『俺たちはチャレンジャー』というスローガンの下、少しでも先輩たちに近づけるように一戦一戦、全力で戦います」と決意を述べ、「生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、球場に足を運んでいただける生徒のみなさんには、春休みという貴重な時間ですが甲子園で日本一と言われる熱い応援を今年もよろしくお願いしますと」と挨拶。会場は大きな拍手で包まれた。
最後に甲子園での健闘を祈って全員で壮行を行った。応援団・遠山侑那団長の掛声とともに吹奏楽部が演奏する校歌を応援団、チアリーダー部とともに会場全員で斉唱後、続いてOBのシンガーソングライター伸太郎さん作曲した山梨学院高オリジナル「突撃のテーマ」で会場を盛り上げた。選手たちは拍手の中、返還する紫紺の大優勝旗を持ち、大会での活躍を胸に体育館を退場した。選手たちは13日、甲子園に向け出発する。

■壮行会終了後に行われた囲み取材でー
対戦相手が決まって、吉田洸二監督は「3月20日の初戦、京都外大西高戦に向けて、先も後も何も考えずにそこにチームの状態が一番になるように最善の努力をして1日1日を大事にして行けたら」と心境を語った。相手との対戦については、「数字的にも、野球スタイルも似たチームで、(鍵は)お互い投手がしっかりゲームを作り、少ないチャンスをものにするところも一緒ですので、守備が投手の足を引っ張ったり、投手が緊張して四球を出したりとか、本来の力が出せない方が不利になるのかな」と小さなミスが命取りになると気を引き締めた。中原義虎主将は「この代は甲子園の土を初めて踏む選手がほとんどなので、楽しみはありますがいかに自分たちらしい(粘り強い)試合ができるか、平常心でいつも通りに試合ができることが第一です」と話し、エースの櫻田隆誠投手は開幕戦の心境について、「早く甲子園の舞台に立ちたいです。1番(背番号)を着けさせてもらったのでチームに貢献できるように持ち味の制球力を活かして、気負うことなく秋のようなピッチングができたら」と語った。主軸の梅村 団選手は「対戦相手が決まって、初戦が大事という気持ちで全員がそこに向かってやっています。少し緊張感はあるんですけど、それがいい方向に進んでくれればと思っています」。自身の打撃については「初戦が大事なので1打席目から甘いボールを見逃さずに打っていく準備をして、チャンスの場面では自分が打って勝利に貢献する」と真っ直ぐに前を向いた。

■まずは初戦に集中、ビッグ・ウエーブが鳴り響くー
大会は3月18日開幕。山梨学院高の1回戦は20日大会3日目、第2試合午前11時30分より、18年ぶり7回目出場の京都外大西高校(京都)と対戦する。近畿大会で3試合連続完投した田中遥音投手を山梨学院がどのように攻略するかが見どころ。一塁側アルプススタンドから勝利の『ビッグ・ウエーブ』が聞かれるか。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024.3.11