山梨学院広報課

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●関東大学バレーボール男子春季2部リーグ戦 
~山学開幕4戦目 明学大に勝利し3勝1敗の好位置~
~昨秋3位の実績を組織力で高め、悲願の1部へ~

2024年度「関東大学バレーボール男子春季2部リーグ戦」。山梨学院大の開幕4戦目が4月20日、駒澤大学玉川キャンパスで行われ、対戦相手の明治学院大に3-1で勝利。開幕から3勝1敗とした。2019年秋季リーグで創部3年目に2部昇格を果たした山学は、昨秋リーグ3位と強豪ひしめく1部参入まであと一歩のところまで躍進した。そして臨んだ今季リーグ戦初戦に中央学院大に不覚を取ったものの、2戦目国際武道大、3戦目立正大に勝利。4戦目、明学大と対戦した。試合は第1セット前半、#26平井将大や#27山内智貴のサイド攻撃を中心に先行するも、明学が4連続ポイントで同点にするなど拮抗した展開の末、山学は23-25で落とした。山学は2セット目から#37セッター平松陸哉はエース#16石塚蓮を中心にトスを供給。石塚の高さを活かしたクイック、バックアタックを演出、25-18とセットカウントを戻した。第3セット、一進一退で進んだ中盤、ここでも#16石塚が強烈なジャンプサーブから相手守備を崩し、#26平井、#27山内が左右サイドからクロスを決めるコンビネーション攻撃が決まり25-20とこのセットも奪った。第4セット立ち上がり、山学は攻守にミスが続きリードを許すが、代わったセッター#12山本翔聖が攻撃を組み立て6連続ポイントで一気に逆転、その後も互いに譲らぬ好プレーが続く中、最後、#16石塚が真ん中から強烈な一打を決め、粘る明学に引導を渡した。

■山学大バレーボール部男子、ここまでの足跡―
山梨学院大バレーボール部は2016年の「スポーツ科学部」開設と同時に男女に部を立ち上げ、女子は17番目の強化指定クラブとしてスタートした。男子は遅れて2018年に強化育成クラブに指定され、今年6年目を迎えた。強化指定された年の春季リーグに4部から3部に昇格。翌年の2019年春季リーグ戦3部優勝。2部入替戦に臨むも敗れ、秋季リーグ戦には2位で入替戦に再挑戦、山梨大学を破り2部昇格を果たした。その後、2部に残留、2023年度秋季リーグ戦を亜細亜大と同率で並ぶも、セットカウントで後塵を拝し3位となり1部入替戦を逃した。あと一歩のところまで大きな躍進を遂げ、今春季リーグ戦で1部入替戦を勝利して悲願の1部昇格を目指す。2部リーグは12チーム、総当たりで各チーム11試合を戦い、1部昇格を懸けて争う。1部・2部は上位・下位2チームが入替戦を戦う。

■春季リーグ開幕。12チームが1部昇格を目指し激突ー
今春季リーグは4月6日に開幕。5月19日までの日程で実施され、入替戦は26日に予定(場所未定)されている。2部リーグは、駒澤大(1部より降格)、亜細亜大、山梨学院大、国士館大、青山学院大、大東文化大、明治学院大、立正大、国際武道大、中央学院大、立教大、平成国際大(3部より昇格)の12チームによって争われる。山学は開幕戦でエース石塚蓮(3年)が不在の中、中央学院大に敗れる不覚のスタートとなったが、第2戦国際武道大から石塚も復活。3戦目の立正大とともに快勝し、4月20日、明治学院大との4戦目を迎えた。加戸隆司監督は新チームになって、「(昨年から)残っているメンバーも何人かいて、4年生が抜けたところに下級生の力を試しながら戦い、頑張ってくれている」とここまでの戦いぶりを評価した。リーグ戦はまだ、前半戦、「基本的にはチームのスタイルは変わっていないのでサイドへの展開とクイック、バックアタックを組み合わせて上位を目指す」と意気込む。

■明治学院大との対戦。1セット目落とすも、2セット目から地力を発揮ー
第1セット、明治学院大(明学)のサーブで始まった。セッター#37平松陸哉(2年)が上げたトスを#26平井将大(3年)が左サイドからクロススパイクで初ポイント。その後、山学は#16石塚、#26平井、#27山内智貴(3年)のハードヒッターのポイントに対し、明学は堅守からの攻撃で一進一退の攻防を繰り広げた。中盤から終盤にかけ、山学は明学のブロックなどで4連続ポイントを失い同点に追いつかれた。最後は1点を争う展開に、明学の守備力に23-25と逃げ切られた。先取された山学は2セット目から#37セッター平松はボールをエース#16石塚に集め、高さのある石塚のスピードと強烈なスパイクで真っ向勝負に出た。クイック、バックアタックが功を奏し相手コートに強烈なボールを突き刺し25-18でセットカウントを戻した。第3セット、互いにボールを拾い合い、攻守が光る好プレーで進んだ拮抗状態の中盤、ここでも#16石塚が風穴を開けた。強烈なジャンプサーブから相手守備を崩し、#26平井、#27山内も左右サイドからクロスを決めるコンビネーション攻撃で応え、25-20とセットを2連取した。第4セット、ここで勝利を決めたい山学は立ち上がり、サーブネット、ドリブルなど攻守にミスが続きリードを許すが、流れを変えるためセッター#平松から#12山本翔聖(4年)を投入。山本は攻撃パターンの組み変えで6連続ポイントにつなげ一気に逆転。その後も互いに譲らぬ好プレーが続く中、唯一の4年生レギュラー#11森山翔馬のブロックやアタックポイント、#15リベロ池崎響(3年)の堅実なレシーブがチームを支えた。終盤、23-17と勝利が見えた場面でも明学は4連続ポイントを奪い、23-21と粘る。ここでも、#16石塚がクイックのフェイントに続き、マッチポイントは正面から打点の高い強烈なスパイクで25-22でセットを奪いセットカウント3-1で明学に勝利した。

◆2部第4戦目 4/20《山梨学院大VS明治学院大》 会場:駒澤大学玉川キャンパス
〇 山梨学院大学 3 第1セット 23-25
第2セット 25-18
第3セット 25-20
第4セット 25-22
1 明治学院大学 ●

■山梨学院大スターティングメンバー
#11ミドルブロッカー・森山翔馬(4年)、#15リベロ・池崎 響(3年)、#16オポジット・石塚 蓮(3年)、#26アウトサイドヒッター・平井将大(3年)、〇#27アウトサイドヒッター・山内智貴(3年)、#29ミドルブロッカー・米澤琉治(3年)、#37セッター・平松陸哉(2年) ※〇印ゲームキャプテン
≪交代≫#37平松→#12セッター・山本翔聖(4年)
≪他に登録メンバー≫#①アウトサイドヒッター・山瀬慎也(4年)、#2アウトサイドヒッター・高原快成(4年)、#7アウトサイドヒッター・福島史也(4年)、#22ミドルブロッカー・鈴木大輔(3年)、#23アウトサイドヒッター・鈴野右京(3年)、#30リベロ・若菜功全(3年)、※数字の〇囲みはキャプテン

試合終了後、加戸隆司監督は「最初粗さが目立ってしまって、ちょっと失点してしまったんですけど、その後、自分たちがやってきたことをしっかり細かいことを確認して、最後までよく頑張ったので良かった」と振り返った。1部昇格に向けての手応えに、「一戦一戦と力を付けてきているというか、今回リーグ戦に初めて参加する選手も2名ほどいるんですけど、その子たちもゲームに慣れてきているので、チーム全体としても明るい雰囲気で試合に臨めているので、これからさらに力を付けていけると思っています」と展望を語った。強烈なスパイクでチームを勢いづけた石塚蓮選手は「1セット目は全体に堅くなってしまって、ミスで落とす場面が多くて、それがセットを取られる形になってしまいました。2セット目からは途中危ない場面もあったですけれど、自分たちがやることがしっかりでき、まずは、自分たちらしいバレーができた」と話した。司令塔のセッター平松陸哉選手は「最初はちゃんと自分たちのペースで走れたのでそこは良かったですが、セットの終盤に行くにつれて自分たちの読みがずれてしまった」と課題を挙げた。残り試合には「1戦目は負けてしまったですけど、自分たちの持ち味である元気さや楽しさを出しながら全部勝ちきるように頑張っていきたい」と雰囲気作りも忘れない。ゲームキャプテンの山内智貴選手は「1セット目、自分たちの流れを作ることができなかったんですけど2、3、4セットと、苦しい場面はあったですけど、コート内で盛り上げてやるということだけを意識してやったらうまくいったので、今は本当にほっとしています」と笑顔で答えた。苦しい場面は「レシーブがちょっと乱れてしまったので、真ん中がちょっと少なかったかなと思うんですけど、修正の部分です」。これからは、「順位が上の強いチームと当たっていくので、前回の3位を山学らしいプレーで今回、2位以上で入替戦を狙えるように頑張りたい」と気を引き締めた。

この日、4戦目の戦いを終えて山学大は3勝1敗。1部入替戦に臨むにはこれからの1試合、1セットも落とせない状況ではあるが、昨秋リーグ戦でも初戦敗退から残り試合を9勝1敗で乗り切った粘りの組織力で強敵に挑む。第5戦は、同会場で平成国際大と対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024.4.21