●山梨県栄養士会と山学短大が包括的連携協定を締結
~食や栄養に関する地域貢献、栄養士業務の資質向上のため連携~
~双方で連携してイベントの実施や研究・教育活動の推進に期待~
公益社団法人山梨県栄養士会と山梨学院短期大学は、双方が持つ知的・人的及び物的資源を相互活用し、栄養に関する地域へのより一層の貢献や栄養士養成、栄養士業務の資質向上を目的とする「包括的連携協定」の締結式が6月10日、山梨学院広報スタジオで行われた。山梨県栄養士会から平井美樹夫会長と深澤幸子副会長、山梨学院短期大学からは羽畑祐吾学長、中川裕子食物栄養科長が協定書と覚書にそれぞれ署名、連携協定が締結された。連携による今後の具体的内容は、食に関するイベント事業の実施や地域の食文化伝承のための料理教室における本学公開講座事業との連携、食と健康への継続的な支援活動、食を通じた災害支援活動、地域の生涯教育支援、栄養・食に関する学術面での共同研究の実践等を進めていく。羽畑学長は「連携協定を締結させて頂いたことにより、山梨県民にこれまで以上に連携の成果を還元できるよう、新たな連携事業が今後とも充実していくことを期待します」と挨拶。平井会長は「山梨県民の健康を作っていくためには、ぜひ(山学短大の学生が)栄養士の卵の内から(栄養士会と)関わって頂ければ幸いだと思っています」と述べ、食や栄養、健康面で山梨県をより発展させるため、さらなる組織的な連携・協定の充実を双方で誓った。
公益社団法人山梨県栄養士会は、1947年に「日本栄養士会 山梨県支部」として設立された。同会の目的は、「栄養に関する調査研究を行い、正しい食生活の実践を指導することにより、県民の栄養を改善し、あわせて栄養士の資質の向上を図り、県民の福祉の向上に寄与すること」となっており、事業としては栄養士のための研修会・研究会の開催や調査研究等だけでなく、栄養士の知識及び技術を広く県民に還元するボランティア事業等も行っている。
連携協定締結式は、はじめに双方出席者の紹介後、代表挨拶で羽畑祐吾短大学長は「山梨県栄養士会様には、本学食物栄養科栄養士コースの卒業生が多く入会しております。そして、卒業後も次々とアップデートされる食に関する情報、法改正などをキャッチアップする研修会などに多数参加させて頂いております。今回、改めて連携協定を締結させて頂いたことにより、新たな取り組みを始めたいと思っております。 山梨県民にこれまで以上に連携の成果を還元できるように、新たな連携事業が今後とも充実していくことを期待するとともに、山梨県栄養士会様のますますのご発展を祈念致しまして、今回の連携協定のご挨拶とさせて頂きます」と山梨県栄養士会と山学短大とのこれまでの関係に触れ、挨拶した。
引き続き、山梨県栄養士会 平井美樹夫会長は「山梨県には栄養士の養成施設がここだけしかなく、 県内で活躍している栄養士は山梨学院短大の卒業生が大勢おります。私どもとしては、山梨県民の健康を作っていくためには、ぜひ(山学短大の学生が)栄養士の卵の内から(栄養士会と)関わって頂ければ幸いだと思っています。栄養学術研究発表会や、一般の県民の方にアピールするような事業でも山梨学院短大の学生の方にお手伝いをして頂いたこともありましたが、これからは児童館でも教材を作っていますが、そういった事業にも若い発想を持って参加頂ければ嬉しいと感じております」と今後の連携強化に期待を寄せた。
続いて、双方の関係者が見守る中、同会 平井会長と羽畑短大学長が連携協定書に署名。次に
同会 深澤幸子副会長と山学短大 中川裕子食物栄養科長が協定書に基づく覚書に署名した。締結式には、他に山梨県栄養士会から堀口一美副会長、秋山知子常務理事、宮川善美事務局長、田草川憲男名誉会長の4名が列席。山学短大からは本学地域連携研究センター運営委員会委員らが立ち会い、連携協定締結の様子を見守った。
署名後は、中川裕子食物栄養科長が本協定の趣旨及び今後の事業展開を説明した。具体的な内容として、食に関するイベント事業の実施や地域の食文化伝承のための料理教室における本学公開講座事業との連携、食と健康への継続的な支援活動、食を通じた災害支援活動、地域の生涯教育支援、栄養・食に関する学術面での共同研究の実践等を上げた。今回の連携により食や栄養、健康面で山梨県の更なる発展が期待される。
文(R.K) カメラ(平川大雪) 2024.6.10