●第21回アルテア七夕まつり2024
~酒折夏の風物詩は今年も大盛況~
~地域住民や学生らが祭りを満喫~
今年で21回目を迎えた山梨学院恒例の「アルテア七夕まつり2024」が7月5日、大学キャンパスセンターステージ21で開催された。2003年から行われているこの催しは、酒折地域の初夏の一大イベントとして定着し、今年も山梨学院の設置学校の園児から学生全員と教職員、地域住民まで約1500名規模で行われた。午後6時に青山学長の挨拶によりスタートした「七夕まつり」は、学生やアイドルグループによる音楽、ダンス等のステージパフォーマンスにより大いに会場を盛り上げた。ステージ以外でも、古屋記念堂前の噴水周辺からステージ近くまで約30のキッチンカーや屋台、学生有志による金魚すくいや的当てなど縁日コーナーが並び、長蛇の行列ができる程の賑わいを見せた。イベントの最後には約300発の花火が打ち上げられ、参加者からも大歓声が上がる中、盛大なフィナーレを迎えた。
午後6時にキャンパスセンターステージ21で始まったオープニングセレモニーでは、青山貴子学長が「(このお祭りは)季節の行事ということ以上に、山梨学院と深いつながりがあるということで大事にしているイベントです。山梨学院の校章の梶の葉は、学問のシンボルとして扱われてきました。一方で、七夕に皆さんが書く短冊の紙が十分に普及していない頃は、梶の葉に皆さんが願いを込めて飾っていたことから、山梨学院の校章と七夕の短冊は、かつては一緒だったということです。年に一度の七夕の季節に、そういった歴史にも思いを馳せながら、皆さんで集えるイベントをしようということで開催してまいりました」と本イベントの歴史に触れながら挨拶した。ステージでは、チアリーダー部のパフォーマンスに続き、国際リベラルアーツ学部(iCLA)の留学生によるギターやヴァイオリン、フルートの演奏で来場者を魅了した。その後、女性6人組のアイドルグループ「まちだガールズ・クワイア」がステージに登場し、歌とダンスを披露すると会場は大いに盛り上がった。まちだガールズ・クワイアのライブ後も、中国留学生学友会によるダンス・歌の披露、山学大ダンス部によるパフォーマンスが続き、会場は最後まで大きな熱量を生んだ。
ステージ周辺では、各学生団体による縁日コーナーが設けられ、山梨学院大学・樹徳祭実行委員会の的当てコーナー、同ボランティア部のバルーンアート・ヨーヨー釣りコーナー、iCLAのあひる釣りコーナー等に多くの子ども達で賑わい、祭り情緒を演出した。その他にも、古屋記念堂前の噴水広場からステージ周辺まで20を超えるキッチンカーや飲食屋台が並び、清里の有名カレーや富士宮焼きそば、韓国料理やケバブ等バリエーション豊かな料理のラインナップで来場者を楽しませた。ステージ上には色とりどりの吹き流しなど七夕飾りが配置され、ステージ横には願い事が掛かれた短冊が飾られた。「家族が健康で過ごせますに」「恋愛も就活も上手くいきますように」「サッカーが上手くなりたい」「万事如意(中国語で、何事も思い通りになるという意味)」等、年齢も出自も異なる様々な願いが短冊に寄せられた。
本イベントの主催である山梨学院大学・樹徳祭実行委員会委員長の高野佑成さんは「(初めてアルテア七夕祭りに関わり)企業の方たちと交渉して、今年は多くのキッチンカー等を呼べて良かったです。去年は、まだ少しだけコロナ禍の風潮が残っていましたが、今年はもうコロナの心配もなく、たくさんの人に来てもらい、楽しんでもらえるようにキッチンカーや模擬店を増やして、アイドルグループとのスケジューリング等も頑張りました。このような形で開催することができ、花火を打ち上げたりできるのも地域の協力があってこそだと思うので、地域の皆さんには本当に感謝しています」と開催にあたっての手応えや地域への感謝を述べた。
午後8時、約2時間に及ぶ本イベントのフィナーレでは、毎年恒例の打ち上げ花火が40周年記念館前広場から上げられた。七夕の夜空に咲いた約300発の大輪の花火に、来場者はそれぞれの思いを馳せながら初夏の風物詩を満喫した。
文(R.K)カメラ(平川大雪)2024.7.5