●2024 全国高校サッカーインターハイ2回戦
~山学高は強豪の国見高と対戦し1対2で敗退~
~終了間際に失点を許し悲願の3回戦進出ならず~
2024年度「全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」の2回戦が福島県Jヴィレッジで行われ、1回戦を那覇西高に2対0で勝利した山学高は、前年度ベスト4の強豪、長崎代表の国見高とJヴィレッジ・アロハフィールドで対戦した。試合は序盤から両校が攻め合う展開になり、守備の部分ではGK板倉一心(2年)が何度もセーブし失点を防ぐも、前半16分に山学高の守備が崩れ、GK板倉の懸命な飛び出しをかわされ国見高に先制点を奪われる。以降も山学高は攻撃を続けるが、無得点でハーフタイムへ折り返す。山学高は後半開始からギアを上げて攻勢を掛けると、後半4分に相手ペナルティエリア内で国見高のファールによりPKを獲得。MF根岸真(3年)のキックは相手GKに一度は弾かれるも、MF根岸がこぼれ球へつめ、同点に追いつく。その後は山学高ペースで何度か決定機を作るも相手GKに防がれる。後半アディショナルタイムに国見高のCKを跳ね返すも、こぼれ球を決められ再度リードを許す。試合終了間際にFWオノボフランシス日華(2年)が決定機を作るが決めきれず、1対2で山学高は2回戦敗退となった。一進一退となったゲームは、チームの”決定力”の差が勝敗を分けた。
「令和6年度全国高校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)」が7月27日に開幕し、山梨学院高は1回戦を沖縄代表の那覇西高と対戦し、2対0で勝利した。3大会連続でインターハイを戦う山学高は、昨年まで2大会連続で2回戦敗退となっている。今大会は前年までの流れを断ち切り3回戦進出を賭け、前年ベスト4の名門、長崎代表の国見高と2回戦を戦った。
■試合記録
令和6年度全国高校総合体育大会サッカー競技大会 2回戦 《山梨学院高VS国見高》7/28 Jヴィレッジ・アロハフィールド |
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●山梨学院高 1 | 前半 0-1 後半 1-1 |
2 国見高○ |
山学得点者: 根岸 真(後半6分) |
◆山梨学院高出場メンバー
GK 1板倉一心②、DF 2鈴木琉斗③、3西澤隼斗②、4志村 晃③、5小柳堅也③、MF 6根岸 真③、10関口翔吾③、14高見啓太②(HT→DF 8山田琉翔②)、19阿部海翔③(後半35+3分→115横田 椋②)、FW 9小河原瑛太③(HT→7オノボフランシス日華②)、11関塚力登③(後半32分→20朝倉 総②)
◆控え選手
GK 17渕上舜亮③、DF 12星野雄大③、13鈴木晶太③、MF 16向口碧人③、18山田逞人③
◆試合経過
試合序盤から両校が攻め合う展開となり、どちらもゴール前で決定機を作るシーンが続くと、前半16分に山学高の守備陣を相手選手に崩され、GK板倉一心(2年 FC.GIUSTI世田谷)の懸命な飛び出しをかわされ国見高に先制点を奪われる。山学高は無得点で前半を折り返すと、後半開始からギアを上げて攻勢を掛ける。後半4分にFWオノボフランシス日華(2年 FC東京U-15むさし)の仕掛けからMF阿部海翔(3年 藤枝明誠スポーツクラブ)が相手ペナルティエリア内で国見高のファールを受けPKを獲得。MF根岸 真(3年 FC多摩ジュニアユース)のキックは相手GKに一度は弾かれるも、MF根岸がこぼれ球へつめ同点に追いつく。その後も山学高は何度か決定機を作るも決めきれず、後半アディショナルタイムに国見高のCKを山学高守備陣が跳ね返すも、ペナルティエリア外に出たこぼれ球を決められ再度リードされる。試合最終盤にFWオノボが相手ゴール前でGKと1対1でシュートを放つが防がれてしまい、1対2で試合終了となった。
◆監督、選手コメント
岩永 将監督:
「少ないチャンスを決め切れられてしまったという印象です。今年はしっかりボールを動かせるチームで、自分たちが主導権を握りながらゲームを進めることはストロングであり、選手たちも十分やってくれたと思います。少ないチャンスを決められるのが全国大会の厳しさで、自分たちも学ばなければところだと思います。チームとして、後半に向けてギアを上げて逆転まで持っていきたいという気持ちが全員にあったと思うので、そこは素晴らしい戦いをしてくれました。一発をしっかり決めてくる国見高校さんも素晴らしかったと思います」
山田逞人主将:
「立ち上がりが悪く、後半は圧倒する時間もありましたけど、決めきることができなかったと思います。後半は(オノボフランシス)日華がしっかり収めてくれて、セカンドボールを取る動きができていたので、そこから相手のゴール前を脅かすことができていました。初戦の時から決めきる力がまだ全然ないので、選手権に向けてもっとそこを伸ばしていかないとだめだと思います。このままでは(選手権も)優勝できないという思いが強いです」
鈴木琉斗選手:
「自分たちの時間は結構あったと思いますが、決めきるところで自分たちは全然決めきれず、相手は決めきったというゲーム展開だったと思います。セカンドボールの拾い合いだったり、前を向くところでは相手より勝っていたとは思います。決定力やシュートの質を冬に向けて磨いていきたいです」
国見高との試合は、強豪校相手に圧倒できる部分もあったが、最後は「決めきる力」の差が勝敗を分けた。明確に浮き出たチームの課題点を磨き、山学イレブンは冬の選手権に向け再始動する。
文(R.K)、カメラ(平川 大雪)2024.7.28