山梨学院広報課

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●関東大学テニスリーグ女子1部3戦目 山学好試合も惜敗
~明大と激闘を繰り広げるも、あと一歩の粘りが勝敗を分ける~
~残り2試合1部残留にチームの力を結集15年の実績を堅持~

大学テニス界で全国屈指の強豪校が揃う関東地区で頂上を懸けて挑む「2024年度第60回関東大学テニスリーグ戦女子1部」が8月24日開幕。9月8日までの日程で1部6校が各大学コートに分かれ総当たり戦を争う。14年連続1部を堅持する山梨学院は24日第1戦を筑波大と対戦。2-5で敗れ、第2戦27日、早稲田大との対戦では0-7と2連敗を喫した。30日、山梨学院横根テニス場で行われる第3戦明治大戦は、台風10号の影響を受け、3日遅れの9月2日に実施された。2連敗と1部残留には絶対負けられないと臨んだ対戦は、午前11時、久しぶりの青空が広がる中、中川原凛、長谷川美愛ペア、鈴木千尋、露崎ひかるペアのダブルス2試合が同時スタートした。中川原・長谷川ペアはセットカウント1-1で迎えた第3セット。10ポイント先取の第3セットを4-10で惜しくも敗れた。鈴木・露崎ペアは、第1セット6-7の接戦を落とすと第2セット相手に主導権を握られ2-6で敗れダブルスで流れを作る目論見がはずれた。午後から始まったシングルス5試合で挽回を図ったが、初めの3試合がすべてフルセットにもつれる好試合となるも、3試合ともセット1-2で敗れ3戦目の敗北が決定した。残り2試合は、ダブルスでペアを組んだ中川原と長谷川が出場。長谷川は2-0で快勝したが中川原は0-2で敗れ、山梨学院は1勝6敗、3連敗を喫した。残り2試合、14年連続1部の矜持を胸に15年連続を目指す。

女子60回を数える伝統の「2024年度関東大学テニスリーグ」が開幕した。山梨学院大テニス部女子が所属する1部リーグは6チームからなる総当たり制で、4位までの自動的残留と5位、6位チームは2部リーグの1位、2位と入替戦が行われる。山梨学院の昨季は、6位と1部最下位となり入替戦に回ったが2部1位の駒澤大との対戦では4-3と辛勝し14年連続の1部残留を決めた。これまで各2度準優勝、3位の実績を残しているだけにすっきりした残留を決めると今リーグ戦に挑んだ。
24日の初戦は前回大会優勝した筑波大との対戦で、前回大会でも初戦対決で勝利しており、今大会でも勝利して勢いを付けたいところだったが2-5で敗れると、27日の2回戦早稲田戦では0ー7と完敗。台風の影響で9月2日に延期された3回戦、明治大と対峙した。

■9月2日3戦目、晴れ 山梨学院横根テニス場にて明治大戦ダブルス2試合ー
台風一過、久しぶり晴れ上がった山梨学院横根テニス場。午前11時、中川原凛(3年)、長谷川美愛(2年)ペア、鈴木千尋(3年)、露崎ひかる(2年)ペアのダブルス2試合が通路を挟んだコートで同時スタートした。中川原・長谷川ペアは、8月上旬の関東インカレで同じペアと対戦。準々決勝で敗れており雪辱に燃えていた。第1セット序盤は明大ペースで進むも、中盤から山学ペアが長いラリーやサーブ&ボレーが決まり出し、盛り返し逆転で勝利。第2セット、中盤まで一進一退で進んだ展開も、終盤逃げ切られセットを落とし、1-1のタイブレーク10点先取の第3セットも、明大ペアの正確なラリーや相手の横を鋭く抜くパッシングショットなど多彩な攻撃が決まり、明大が4-10で逃げ切り接戦で勝利した。一方、隣のコートの鈴木・露崎ペアは第1セット立ち上がり2ゲームを先制するが、明治が反撃、第3ゲームから第5ゲームを3連続ゲーム奪取で逆転。その後、山梨学院が再び3連続ポイントで5-3とリードするも、明大も食い下がり6-6でのタイブレークに持ち込まれ、ここから両チーム一歩も譲らず激しい戦いになった。最後、明大の粘りに屈し5-7でセットを落とした。第2セット、優位に立った明大がラリーからコンビネーションプレーやネットプレーなどで山学を圧倒。2-6で敗れた。ダブルスで流れを作るという山学の目論見がはずれ0-2と劣勢に立った。

■シングルス5試合、ダブルスの敗戦を盛り返せるかー
午後から順次始まったシングルス5試合で挽回を図った。初めにS(シングルス)4の日野和佳子(3年)がコートに立った。日野は得意のバックハンドと力強いフォアショットで第1セットを6-4で制したが、第2セット、相手も日野の強烈なショットを変化を付けたショットで返し、日野のミス誘い2-6でセットカウント1-1と同点で第3セットに入ると、序盤相手のリードに日野が後半に追い付き5-5のデュース。2ゲーム先取に互いに譲らない緊迫した激闘が続くも、相手の粘りに最後は日野が屈し、5-7で敗れた。3時間40分の死闘に会場からは大きな拍手が送られた。D3の井上あんず(2年)第1セット7-5と奪ったが、第2、第3セットと要所でミスを犯し落とし1-2で敗退。D5の上田愛梨(3年)は第1セットを5-7で落としたが、第2セット、6-3で勝利し1-1と挽回。第3セット、その勢いで序盤リードするも、後半に逆転を許し粘り切れなかった。シングルス前半の3試合は、全てフルセットの白熱した展開だったが、スタミナ、メンタル面で課題が残った。
シングルス後半、ダブルスに出場したS1中川原凛(3年)、S2長谷川美愛(2年)が登場。時間は午後5時前、シングルスが始まってから4時間近くが経ち、コートの照明が点灯していた。長谷川は正確なストロークをベースライン際深くに集めながら相手の動きを封印して得点を重ねた。第1セット6-2、第2セット6-0と完勝。ようやく山梨学院に1勝をもたらした。隣の中川原は、ショットに力があるものの、スタミナが課題といい、ダブルスの疲れもあり明大の関東インカレ単・福準優勝者に敗れ、山梨学院は1勝6敗で大会3連敗を喫した。残り2試合、亜細亜大と慶應義塾大との対戦が控える。14年連続1部のプライドを胸に15年連続を目指す。

■試合後、富岡好平監督は「今日の試合の流れからすると最初のダブルスの競ったところできっちり取れないと雰囲気ができてこない。チーム戦なので盛り上げるというか、それが今日のダブルスの競った試合、相手もそんなに強くなかったのでこちらとしてはダブルスで最低でもどちらかを取ってシングルスに繋げられなかったのは残念ですね。シングスのS3、4、5いずれもファイナルですから、ああいったところをきっちり取れれば勝てる相手だったと思います」と淡々と話した。
OB,芝田詩歩コーチ19年間チームを率いている三好勲コーチの下、4月からコーチに就任した。「どの試合もチャンスがありながら勝ちにつなぎ切れずに負けてしまったので、そこは選手もですけど悔しい気持ちがあります。相手も本気でやってきていて、簡単には取らせてくれないというところでやっぱり自分たちから取りに行く姿勢や勝負しきれなかったり、そこの精度の差だったりが勝ち負けの結果に繋がっているのかなと思います。この3試合で学んだことも多いので、あと2試合に活かして行けたらと思います。チームとして戦うのはリーグ戦しかないので最後までしっかり悔いのないように力を出し切って欲しい」と話した。
激闘が続いた日野和佳子選手は「フィアナルセットでは序盤で結構、デュースが長く続いて、そこは長いラリーの後で最後に相手に決められて落としたポイントが多くて、そこで1ゲーム目取られたんですけども、以前、初めに0-3とリードされて敗因の結果になったことがあるので、まずは1ゲームを取ることに集中して、そこから逆転して5-4になって自分にマッチポイントが何本もあったのに、どこか相手のミスを期待しまうメンタル的な部分で最後取り切れずに、しっかり取りに行くという姿勢が足りなくて勝利に持ち込めなかったことが敗因」と下を向いた。
ダブルス、シングルスで奮闘した長谷川美愛選手は「ダブルスは絶対2-1か2-0で回すという気持ちが強かったらこそ、取れなかったのはすごく悔しいですし、自分が調子が悪い時にいつも助けてくれるペアの先輩なんですけど、逆に自分が調子が良く、先輩の調子が悪い時に自分が何かしようという考えが先に出過ぎて空回りしたことが敗因かなと思います。あとの2戦はそこをしっかり修正してつなぎたい」と結果はどうあれ全力で戦うと意気込んだ。「シングルスは、チームが負けたと分かっていましたが、私がしっかり取って、最後まで自分は最後まで勝つんだという気持ちでやれたので良かった」と試合を振り返った。
残り2試合、強豪2校との対戦。同じ1部同士の戦いにチームの力を結集して1部残留を目指す。

文(K.F) カメラ(今村佳正) 2024.9.2