山梨学院広報課

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●第100回インカレ水泳3日目。最終日
~3日目 山学高木が初の決勝へ。チームを活気づける~
~最終日 男女800Rで決勝進出。大きく対抗得点獲得~

全国の学生スイマーの精鋭が東京アクアティクスセンターに集結。熱い戦いを繰り広げる「第100回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」が9月7日、大会3日目を迎えた。山梨学院はここまでの3日間で決勝進出が男女2種目、B決勝進出が男女合わせて12種目。この日、男子100m背泳ぎで高木理夢(2年)が個人種目初の決勝に進出、決勝は昨日の女子400X100mリレー(R)についで2種目となった。決勝の結果は予選と同じ8位だったが高木はここまで個人2種目出場で4レースすべて自己記録を更新した。また、男女400m自由形で女子の二階堂明奈と男子佐久間哲平がB決勝で健闘、さらに男女の4X100mメドレーRでも女子が全体10位と輝きを見せた。男子は全体14位も、ベスト記録を1秒余り更新し、大学対抗得点に貢献した。❖4日目最終日の最初に種目。女子50m自由形には3人が出場その内、舛田来唯が200m自由形に継いで個人2種目となるB決勝に進み全体12位となった。インカレ最終種目に大学対抗戦のフィナーレを飾る男女4X200mRが行われ、各大学の応援で会場のボルテージが一気に最高潮に達した。山学は、男女ともに決勝に残り、強豪校に挑んだ。結果は男子7位、女子8位で上位には届かなかったものの、得点を争う大会で大きな貢献をし、総合成績で男子10位、女子13位と前回大会の成績を大きく更新した。

■大会3日目の結果ー
3日目最初の種目、男子100m背泳ぎが行われ、加藤大喜(1年)、河合健汰(2年)、高木理夢(2年)が出場。高木が会心の泳ぎでA決勝に進出。個人種目初の決勝に進出、昨日の女子400mリレーについで2種目となった。レース後、高木理夢選手は「ちょっと緊張して手が震えていたんですけど飛び込めば0.1秒ですけど自己ベストを更新でき、決勝に出られたうれしさと、そんなにタイムを上げられなかった悔しさもあり次に向けて頑張ろうという気持ちになりました。もっと実力をつけてメダルを勝ち取りたい」と意欲を見せた。男女200m個人メドレーでは、女子の豊田琉愛(1年)、男子では名富祥太郎(3年)、山内怜哉(4年)、和久井陽介(2年)が予選敗退。また、男女400m自由形で女子の二階堂明奈(2年)が800m自由形に続くB決勝で二階堂は7位(全体15位)、岡庭茉名美(3年)は予選敗退、男子は個人種目最後となる佐藤隆盛(4年)と小池 晶(1年)は予選敗退。佐久間哲平(3年)は200自由形に継いでB決勝に進出。B決勝では前半残り100mまで3位を保持するも、5位(全体13位)となった。佐久間哲平選手は「ベストを狙うつもりでいたので、前半から積極的に行こうという気持ちで行ったんですけど、昨年より結構身体も疲れを感じていてスピードも上がらない状況で、練習はしてはいるんですけど、昨日の予選を終わったぐらいに足の付け根を痛めてしまい、少しは影響が出ているかなとも思います。今日しっかり休んで明日は800Rがあるので頑張りたい」と今大会最後の種目に満を持す。

❖男女4X100mメドレーRではともにB決勝に進み、女子は第1泳者背泳ぎ・伊東亜依海(4年)、第2泳泳者平泳ぎ・與河礼奈(3年)、第3泳者バタフライ・濱野美海(1年)、第4泳者自由形・舛田来唯(4年)のメンバーで臨んだが前半で遅れ、第3泳者が6位で第4泳者のつなぐと、周りの選手のラップが落ちたところで舛田が驚異の追い上げで2位(全体10位)まで順位を上げた。舛田来唯選手は「最後に結果を2位と見て驚きました。タイム的にも55秒というのを出したことがなくて、自己ベストという形で終わることができ、チームに貢献できた」と笑みを浮かべた。
❖男子は前回大会出場の高木理夢(2年)、植田蒼翔(2年)、山田啓史(2年)、田中一颯(4年)で再挑戦。B決勝では1泳の高木が2位で繋ぐも、徐々に順位を落とし6位(全体14位)でゴール。予選から順位を落としたが山学記録を1秒余り更新した。第1泳者背泳ぎの高木理夢選手は「今日、4本目だったんですけど、全部5秒台(100mを55.81)で泳げたということは自信になりますし、来年のインカレでは全部4秒台で行けるように頑張りたい」。第2泳者平泳ぎの植田蒼翔選手は「ベストタイムでは来れているのでリレーで1秒台(結果タイムは1:02.06)を出したかったというのが本音なんですけど、自分はまだ2種目しか泳いでいないので、もうちょっとタイムを上げられるように頑張っていきたい」と話した。第3泳者バタフライの山田啓史選手は「今日2本目で予選よりだいぶ落としてしまい、明日の100mのためにいいイメージを付けたかったんですけど、あまり良くなく、ここからしっかり切り替えて、明日決勝に残れるように気を引締めていきたい」と話した。第4泳者自由形の田中一颯主将は「予選で歴代記録を更新して、いい流れで自分も昨日の悔しさをバネに今日頑張って、昨日よりもタイムも上げられました。前の3人はまだ2年生でまた来年もありますし、僕が抜けるだけなので、来年こそは絶対にA決勝の舞台でこの3人にはぜひ戦ってもらいたい」と話した。

■大会4日目最終日の結果ー
大会4日目最終日の最初に種目。女子50m自由形。坂口萌乃香(2年)、矢ケ崎楓来(1年)、舛田来唯(4年)の3人が出場。坂口、矢ケ崎は予選敗退したが、舛田はこの種目でも12位でB決勝に進出。決勝の結果は自己新に僅か0.02及ばず同着4位、全体12位で泳いだ。他、山学の出場者は、女子100mバタフライに煙草谷さくら(1年)、笹塚琉愛(1年)、男子100mバタフライに水越元太(3年)、小田誠矢(4年)、山田啓史(2年)の3人、男女200m平泳ぎに男子は植田蒼翔(2年)、女子は與河礼奈(3年)、日迫 柚(4年)が出場したが、個人種目では舛田以外は、予選敗退した。そしてインカレの最大のメーンイベント最終種目の男女4X200mRの予選は、女子メンバーは、第1泳者舛田来唯(4年)、第2泳者濱野美海(1年)、第3泳者二階堂明奈(1年)、第4泳者伊藤亜依海(4年)が終盤まで組1位を保持していたが、最後の50mでかわされ2位。全体7位でA決勝に進んだ。男子は、第1・佐藤隆盛(4年)、第2・佐久間哲平(3年)、第3・小池晶(2年)、第4・田中一颯(4年)も組2位、女子とともに7位でA決勝に進出。男子は昨年B決勝、女子は予選敗退から飛躍を遂げての挑戦。得点が期待される種目でシード校に挑んだ。決勝。会場のボルテージが一気に最高潮に達する中、山学選手は、母校の声援を受け懸命の泳ぎを見せた。決勝では、女子1泳の舛田が、これまで小さな身体で八面六臂の活躍を見せていたが、疲れから8位で繋ぎ、その後も順位はあまり伸びず4泳主将の伊東が最後の頑張りを見せるも、結果は8位に終わった。それでも記録を1秒伸ばし次に繋げた。男子も、序盤から出遅れ7位でゴール。目指した上位には至らず、予選タイムを上回るが記録更新はならなかった。結果は男子7位、女子8位と上位には届かなかったものの、得点を争う大会で大きな貢献をした。

■レース後、B決勝、A決勝に残った選手たちに話を聞いたー
❖女子50m自由形B決勝で2位(全体10位)と好成績を上げた舛田来唯選手は「5秒台(26.18)を目指していたので、ベストタイム(26.16)にも少し届かなくて悔しい思いはあるんですけど、この後の8継(800mリレー)も決勝に残れて自分では(インカレ)最後となるのであと1本を泳ぎ切りたい」と最後の力を振り絞る。リレーの予選では「(1泳で)1番で帰れたのはチームにもいい影響を与えられたんじゃないかなと思っているのでA決勝では残りの3人に不安をさせないように自分が引っ張っていきたい」と大会9本目のレースにすべてを懸ける。

❖女子4X200mフリーR決勝は8位に終わった。第1泳者・舛田来唯選手は「私だけ少しタイムを落としてしまったんですけど、メンバー3人が予選からタイムを上げてくれ、トータル的に学院のベストを更新することができたということで最高の思い出になりました」。第2泳者の濱野美海選手は「自分の予選のタイムをしっかり上げて、トータルも上がったのですごく良かったですし、ラストレースできつい中だったんですけど、良いタイムで来れたし、みんなで泳ぎで切れたことがすごい自信になって、来年も頑張ろうと思いました」。
第3泳者の二階堂明奈選手は「予選より少しタイムを上げることができて良かったですし、先輩方と一緒に泳げて本当に楽しかったし、うれしかった」と控えめに話した。第4泳者の伊東亜依海女子主将は「400mのフリーRに続けて、A決勝の舞台を経験させてもらってリレーメンバーのこの3人には本当に感謝しかないです。今回インカレが最後なんですけど、最後の最終種目を経験できたことはうれしかった」と感無量の表情で語った。

❖男子4X200mフリーRの第1泳者の佐藤隆成選手は「僕の引退レースを仲間たちと終えられて本当に感激なんですけど、最高のレースで人生の中でも一生記憶に残るレースができたので幸せです」。第2泳者の佐久間哲平選手は「今回は個人からいい泳ぎができなく全然いい結果が残せてなくて、でも最後いいタイムで来れましたし、良い先輩方としっかり泳げたことがとてもうれしく思います」。第3泳者小池晶選手は「自分は個人レースで決勝とか残れなくて得点を稼ぐことができなかったですけど、このチームは8継に強いので絶対に点を取れると思ったので自分も目いっぱい頑張りました。最後キャプテンに託せたので良かったです」。第4泳者の田中一颯主将は昨年のB決勝からA決勝に躍進して「本当に最高だと思いました」と一言。続けて「3人とはずっと練習も一緒にやってきたし、切磋琢磨してきました。今日のレースを終えて、下の者もすごく育ってきているなと感じましたし、僕と佐藤が抜けても来年も山学の8継は絶対に強いということを証明できると思うので、シードという目標もあったんですけど、それはお預けということで後輩たちに託したい」と目に涙を貯めて報道のミックスゾーンを後にした。

「飛躍」世紀を飾るフィナーレ。第100回記念すべき大会の山学の総合成績は、男子が前回大会15位から10位に、8位のシード圏内に近づく成績を残した。女子も18位から
13位と躍進し、次につなげることができた。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024.9.8