山梨学院広報課

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●高校バスケ「ウィンターカップ県予選」山学高試合詳細
~準々決勝で昨年準優勝の自然学園高を激闘の末破る~
~1年生チームが総力で難敵を破り決勝リーグ進出~

10月20日、高校バスケ「第77回ウィンターカップ山梨県予選」大会2日目。2回戦、準々決勝が甲府市・緑が丘スポーツ公園体育館で行われた。山梨学院高校バスケットボール部男子は、19日の1回戦、白根高との対戦を125-50で大勝し、この日、2回戦を甲府西高と対戦。山学の堅固なディフェンスとリバウンドからの速攻、留学生のポストプレー、得意とする3Pで得点を重ね、97-52と快勝。準々決勝は、昨年度準優勝した第1関門の“厚い壁”、自然学園と対戦した。第1Q開始早々、#95コッシーオ・アンドレイがポストプレーなどの5得点で先制。その後、山学は守備の乱れなどでボールが手に付かずに連続13得点を許し苦しい展開となったが#30前田瑛太の3Pから攻撃のリズムが活性、24-23と逆転。第2Q、互いに激しい応酬の中、#6村崎太一の連続3Pで追随する自然学園に41-38と僅差ながら前半をリード。第3Q、留学生のアグレッシブな躍動と、ここでも#30前田の3P、ドライブで得点を重ね63-53と差を広げた。第4Q、自然学園が速い動きのパス回しで留学生にボールを集め、中盤に6点差まで迫ると、山学も長身#12ファリル・ディエイにボールを集めた。緊迫した場面が続く残り2分、自然学園が4点差に猛伯。しかし残り1分、再び#30前田の3Pが決まり一気に押し切り86-72で勝利。1年生集団が大仕事をやり切り次の決勝リーグに進出。勝ち残った4校でウィンターカップ枠2校の座を掛けて火花を散らす。

■全国屈指のバスケットボール強豪県を目指してー
4年前、山梨学院高校はラグビー部を復活、高大連携を図りながら昨年3年目にして花園出場を成し遂げ、子どもたちにもラグビーへの関心を高めた。そして、ラグビー部に続き今年度、バスケットボール部を強化運動部に指定して、強化を始動した。バスケットボールの面白さを山梨県民に伝え、支えるためには強いチームを作って話題を提供することを目的に山梨学院が再び立ち上がった。

■10月19日、県予選大事な1回戦。白根高校と対戦ー
富士吉田市鐘山総合体育館で行われた1回戦。山梨学院高(山学)は県立白根高と対戦した。
山学は第1Q開始早々から、スピーディーな攻撃から白根のディフェンスを破り得点を重ね、途中、選手を交代させながら持ち味の3Pシュートを10本決め、さらに相手ディフェンスを破るドライブシュート、ドリブル、パスからのシュートのコンビネーションプレーで白根を圧倒。125-50で快勝した。

試合後、新生チームを指揮する江崎悟監督は、ウィンターカップ向けてどのような練習を「この夏は合宿や対外試合を数多くやってきたんですけど、それ以上に大学のトレーニングルームを借りて、フィジカル面で身体づくりの強化を図ってきました。スキルとか戦術面でそうは負けないので3年生のフィジカルに追い付いていけているので決勝リーグで何とか2位の座は獲りたい」と話した。数少ない2年生(2人)でチームを引っ張る廣島樹々人主将は「新体制で強化部としての初めてのウィンターカップでみんな緊張感もあるんですけども、その中で今回、出場権が2枠なので1枠を狙ってみんなで切磋琢磨しながら自然学園に向けて自分らはずっと時間を費やしてきたのでその集大成を見せられれば」と強い意欲を示した。
ゲームキャプテン桂川遼太郎選手はこの大会への思いを、「1年生が主体のチームなんですが、関東予選で自然学園に100点ゲームで負けてしまったので、そのために今までずっと5か月間、練習に強度を高めてウィンターカップに出るため頑張ってきました」。自然学園に勝つためには「ブレイク(破壊力)をもっと出して速い展開のバスケをすることで、相手のペースに合わせずに自分たちの得意である3Pをどんどん決めて自分たちの流れを持ってくることを目指す」と意気込んだ。

■強化1年目で挑むウィンターカップとはー
「全国高校バスケットボール選手権」は高校生日本一を決める通称「ウィンターカップ」と呼ばれ高校生バスケットボール選手の憧れの大会である。2017年からこの名が使われ「インターハイ(全国高校総合体育大会)」、「国民スポーツ(旧国体)大会少年の部」と並ぶ高校バスケ3大タイトルの一つと数えられる。毎年年末に行われることからウィンターカップと呼ばれており、特に3年生にとっては集大成となる大会で熱戦が繰り広げられる。全国47都道府県の予選を勝ち抜いた47チームと開催地となる東京都の推薦チーム、それにインターハイの優勝・準優勝チームの50チーム。また、2019年からは全国北は北海道から九州までの9ブロックの大会で優勝したチームが都道府県(関東ブロックは準優勝チームも含む)枠の出場権を得て合計60チームで行われる。山梨県からは、関東大会ブロックで日本航空高が優勝したため2枠の出場権を巡って熱戦が繰り広げられる。ウィンターカップは東京都を会場に毎年12月23日から29日の日程で開催される。 

■山梨学院高校大会2日目2回戦 甲府西高戦ー
山学は、会場を甲府市緑が丘スポーツ公園に移した大会2日目。甲府西高と対戦した。昨年の県予選で準優勝した次の自然学園との対戦に臨むにはどうしても負けられない試合に挑んだ。午後1時半、両チームのティップオフで第1Qが始まった。この日、2回戦を甲府西高と対戦。山学の硬いガードのディフェンスとリバウンドからの速攻、留学生のポストプレー、得意とする3Pで得点を重ね、ここでも97-52と快勝し、準々決勝に進出した。

◆山梨学院高校大会2日目試合結果 山梨学院高VS甲府西高

「第77回ウィンターカップ山梨県大会」(全国高校バスケットボール選手権)
甲府市・緑が丘スポーツ公園体育館
〇 山梨学院高校 97 1Q 30-11
2Q 25ー11
3Q 29-14
4Q 13-16
52 甲府西高校 ●

■山梨学院大登録メンバーは18人ー ※白抜き数字は主将 〇数字は学年。
山梨学院の《スターティング5(ファイブ)》=#6村崎太一①、#12ファリル・ディエイ①、#21桂川遼太郎①、#30前田瑛太①、#95コッシー・アンドレ―①の5人。
《交代》=#1岡本素直①、#2向山蒼太①、#❸廣島樹々人②、#5長澤龍末①、#7安原颯真①、#8金子玲音①、#11申玹昊①、#13佐藤瑠威①、#15三輪晄雅①、#17大田皓大①、#28矢崎良①、#32渡邉碧音①、#34猪股奏志②が随時途中交代した。

■準々決勝 ウィンターカップ出場への壁、強豪自然学園高に挑むー
大会2日目2試合目、準々決勝に昨年度準優勝し、ウィンターカップに出場した自然学園と対戦。山学はウィンターカップに出場するためには負けられない“厚い壁”へ挑んだ。
この夏、合宿で上級生に負けないフィジカルの強化をしてきた山学は、前半第1Q開始早々、#95コッシーオ・アンドレイ(1年)が続けさまポストプレーなどで5得点を挙げ先制。その後、山学は緊張感からか、自然学園の堅固なディフェンスや守備の乱れなどでボールが手につかずに連続13ポイントを許し、苦しい展開となった。しかし、#30前田瑛太(1年)の左サイドからの3Pが決待ってから攻撃のリズムが良くなり,#95アンドレイと長身の#12ファリル・ディエイ(1年)、#1岡本素直(1年)のオフェンスリバウンドからシュートで同点に追いつき、さらにターンオーバーから#95アンドレイがシュートにつなぎ24-23と逆転した。第2Qに入った序盤、自然学園が山学のディフェンスに攻めあぐね得点を挙げられない場面で司令塔#21桂遼太郎(1年)がゲームをコントロール。自身のシュートや#6村崎太一(1年)の連続3Pなどで、食い下がる自然学園に41-38と僅差ながらリードを保った。後半第3Q、#95アンドレイのドライブシュート、#30前田の3P、長身の#12ファリルのポストプレーなど優位に攻撃の流れを引き込み徐々に差を広げ63-53とした。第4Q、先手を打ったのが山学#21桂川のシュートで加点。その後、自然学園が速い動きのパス回しで留学生にボールを集め、山学ディフェンスの小さなミスを誘い、連続9点を奪い6点差まで迫った。互いに留学生にボールを集め、攻守に激しさを増し緊迫した場面が続く中、残り2分、さらに4点差まで迫る濃密な攻防に残り1分、#30前田が起死回生の3Pから流れを一気に引き寄せ、残り40秒、#95アンドレイが5連続得点を挙げ自然学園に引導を渡し86-72で激闘を勝ちきった。1年生集団が第1関門の自然学園相手に大仕事をやり遂げ4校による決勝リーグに進出。何としてもウィンターカップに出場できる2位の座を手にする。

◆山梨学院高校大会2日目準々決勝 山梨学院高VS自然学園高

「第77回ウィンターカップ山梨県大会」(全国高校バスケットボール選手権)
甲府市・緑が丘スポーツ公園体育館
〇 山梨学院高校 86 1Q 24-23
2Q 17ー15
3Q 22-15
4Q 23-19
72 自然学園高校 ●

■山梨学院大登録メンバーは18人。《スターティング5(ファイブ)》は2回戦、甲府西高戦と同じ。登録選手は変更なし。

試合後、江崎悟監督はインタビューに初めに大きく息を吐きだした。「久しぶりのバスケットらしいゲームをやりました。自然学園の前の監督西崎さんから今の監督に代わったんですけど同じ愛知の監督で今まで負けたことがないので、西崎さんだったらそう簡単にはいかなかった」と采配の違いの勝利だったと話した。一番の勝因は「ファリルが最後までファールアウトしないで相手の留学生二人に我慢してよくやってくれました」。決勝リーグには「今日だけ喜んで明日から準備します」と一先ず安堵の表情を浮かべた。勝負の分かれ目で勝利に貢献した#30前田瑛太選手は「チームのエース、アンドレがいつも通りの調子ではなかったので自分が決めなきゃと思って最後(3P)打ちました」。自然学園に勝利したことは「前回(関東大会予選)100点ゲームで負けて悔しい思いをしたので次は絶対勝ちたい気持ちで勝ったのでとてもうれしい」と笑顔を見せた。ウィンターカップに向けて「やっぱり1年生で出ることに意味があるので決勝リーグでも気持ちを切らさずに続けて勝ちたい」と決意を語った。接戦の激闘に仲間を鼓舞し続けたゲームキャプテン桂川遼太郎選手は「自然学園に勝つためにずっときつい練習に耐え抜いてやってきて、やっと今日結果を見せられたことが本当にうれしい」。今日チームとして良かったことは「自分たちのシュートが入らない場面でもみんなで声を掛けあって励まし合い、ディフェンスで頑張って勝ちに持っていけたことです。相手の留学生がいてインサイドでシュートを打つことは難しかったですけど、自分が強気で行くことが大事に思ったので、みんなが怖がらずに強気で行けたのが良かった」。決勝リーグでは「自然学園に勝ったというのは僕たちには通過点であって、僕たちの目標はウィンターカップに出て優勝することなので、気を抜かずに2週間後の決勝リーグに向けてしっかりチームを作っていきたい」と前を見据えた。

決勝リーグは11月2日~4日まで。先ずは山梨学院高X青洲高、日本航空高X日川高が
が対戦。ウィンターカップ山梨県の出場権2枠はどの高校に・・・。

文(K.F) カメラ(斉田和也) 2024.10.21