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●第103回全国高校サッカー選手権山梨大会 準決勝
~ラストプレーで逆転弾が決まり、韮崎高に劇的勝利~
~最後まで続けた攻撃が実を結び、2年ぶり決勝進出~

第103回全国高校サッカー選手権山梨県大会準決勝が11月2日、JITリサイクルインクスタジアムで行われ、昨年ベスト4で敗退した山梨学院高は、2年ぶりの決勝進出をかけて韮崎高と対戦した。試合は、山学が2トップのFW小笠原瑛太(3年)、FWオノボフランシス日華(2年)のポストプレーを起点にした攻撃や、サイド攻撃からDF鈴木琉斗(3年)のクロスによりシュートチャンスを多く演出するも決めきることができずにいると、前半36分にセットプレーから韮崎高に先制点を許す。前半を0対1で終えると、後半も韮崎高のロングカウンターによる速い攻撃に苦戦し、後半26分に相手の抜け出しからGKと1対1を決められ、点差を0対2に離される。山学は諦めることなく攻撃を続け、後半30分、右サイドからDF鈴木が仕掛けてクロスを上げ、ファーに流れたボールに途中出場のMF速水仁(3年)が右足で合わせ1点を返す。更に後半アディショナルタイムには、DF鈴木のパスからペナルティエリア内に侵入した途中出場のFW関塚力登(3年)が、切返しから左足を振り抜き同点で試合を振り出しに戻すと、ラストプレーでDF小柳堅也(3年)のゴール前へのパスのこぼれ球に再びFW関塚が押し込み、逆転。直後に試合終了の笛が鳴り、試合は3対2の劇的勝利となった。山学は2年ぶりに決勝進出し、11月9日に東海大甲府高と戦う。

今大会第1シードの山梨学院はここまで、3回戦を青洲高に8対1、準々決勝を日大明誠高に2対0といずれも複数得点で勝利を収め、準決勝進出を決めた。対する韮崎高は3回戦を笛吹高に1対1(PK:5対4)、準々決勝を駿台甲府高に3対1で勝利し、3年ぶりのベスト4に駒を進めた。今季の県総体準々決勝では山学高が韮崎高に3対2で勝利している。バックスタンドでは両校の応援団が熱い応援で選手を鼓舞する中、決勝進出を懸けた試合が始まった。

■試合記録

第103回全国高校サッカー選手権山梨県大会 準決勝
《山梨学院高VS韮崎高》2024,11.02 JITリサイクルインクスタジアム
〇山梨学院高 3 前半 0-1
後半 3-1
2 韮崎高●
山学得点者: 速水 仁(後半30分)、関塚力登(後半40+2分、後半40+7分)

◆山梨学院高出場メンバー
GK 1板倉一心③、DF 2鈴木琉斗③、3金元大河③(後半28分→志村 晃③)、4西澤隼斗②、5小柳堅也③、MF 6根岸 真③、7山田琉翔②(後半13分→14高見啓太②)、10関口翔吾③、19阿部海翔③(後半28分→速水 仁③)、FW 20小河原瑛太③(後半13分→18関塚力登③)、11オノボフランシス日華②(後半24分→柏木勇飛③)
◆控え選手
GK 17中村星七②、DF 12星野雄大③、MF 16向口碧人③、FW22上野兼叶③
◆試合経過
試合の前半は、山学高が2トップのFW小笠原瑛太(3年 FC.GIUSTI世田谷)、FWオノボフランシス日華(2年 FC東京U-15むさし)の高さ・身体の強さを起点にした攻撃や、右サイドからDF鈴木琉斗(3年 ジュニアユースSC与野)のクロスから多くのシュートチャンスを作るも、シュートが枠外へ逸れ山学高の得点が生まれない展開が続くと、前半36分に韮崎高のセットプレーから先制点を与え、前半を0対1で終える。後半は韮崎高のロングカウンターによる山学ゴール前への素早い攻撃に苦戦し、後半26分に相手FWの抜け出しからGKと1対1となり追加点を許す。山学は交代カードを使い切って攻撃を続けると、後半30分、右サイドからDF鈴木がクロスを上げ、ファーに流れたボールを途中出場のMF速水仁(3年 西宮サッカースクールジュニアユース)が右足で押し込み1点を返す。更に後半アディショナルタイムに入ると、DF鈴木のパスから韮崎高のペナルティエリア内に侵入した途中出場のFW関塚力登(3年 FC多摩ジュニアユース)が、相手DFを振り切って左足からのミドルシュートで同点に追いつく。試合のラストプレーでDF小柳堅也(3年)のゴール前へのパスがこぼれるとFW関塚が反応し、逆転に成功。直後に試合終了の笛が鳴り、3対2で勝利した。
◆監督、選手コメント
岩永 将監督
「選手権大会はどのチームもいつも以上に力を発揮してきますし、(韮崎高は)いい準備をされてきたんだろうというのを感じました。その中で、去年の選手権はこの(準決勝の)ステージで終わってしまったので、(今年は)絶対優勝で終わろうという気持ちが選手達にはあり、その中でゴールへの執念みたいなものが最後出てきたのだと思います。最初はお互いに蹴り合って、陣地を取り合うようなサッカーになると思ったので、空中戦に強い選手、縦に攻められる選手をまずは配置しました。後半からボールを握れる展開になってくれば、その時には細かいドリブルや、ドリブルとパスを織り交ぜられるような選手たちを途中から入れていくプランで臨みました。試合前にも選手には、80分、もしくは延長まで通して最後に勝っていれば問題ないと伝えていて、カウンターでの失点というところまでは想定はしていたので、それでも動揺することなく攻め続けるという話はずっとしていて、それを選手たちが本当にやってくれて良かったです」
根岸 真選手(ゲームキャプテン)
「(この試合の戦い方について)県大会では引かれる展開が多く、去年もそれで点が取れず、小瀬の(準決勝の)舞台で敗けてしまった。今年こそは全国へ行って優勝することを目標にこれまでやってきたので、失点はしましたが、焦らずに攻め続けることができたので良かったです。(ハーフタイムでは)まず一番は焦らないこと、急がないことを(チーム内へ)伝えました。(チーム内も)多分焦っていたとは思ますが、みんな逆転するっていう自信はあったので、焦らず後半攻められたと思います。(韮崎高は)一体感があり、守備も硬く、セカンドボールの反応もとても速く、良いチームでした。まだ優勝したわけではないので、日常生活やグラウンドでの姿勢を改め、もう1段階ギア上げる形で(決勝に向けて)やっていきたいです」
関塚力登選手
「(交代投入時は)自分が点を取って、チームを勝たせたいという気持ちで入りました。最初は左サイドハーフで入ったのですが、コーチに『フォワードやらせてください』と伝えて(ポジションを)変更して、その後に点をとれたので良かったです。(チームの)2点目は、自分が裏を抜けて、鈴木琉翔(選手)が良く見てくれて(パスをもらい)、相手DFの足が届きそうになりましたが、シュートを打ってそのままいけると思いました。3点目は、誰かの折り返しが自分のところにこぼれてきて、そのまま決めるだけでした。怪我で苦しい思いをしてきたので、今年の選手権はまず県で勝って、全国で結果を残したいと思います」

先に2点差を先行されても、自分たちの力を信じて最後まで攻め続けた結果の逆転勝利。11月9日にJITリサイクルインクスタジアムで行われる東海大甲府高との決勝の舞台でも、山学イレブンは自分たちの攻撃スタイルを貫き、2年ぶりの全国大会出場を目指す。

文(R.K)、カメラ(小池裕太)2024.11.2