山梨学院広報課

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●インカレ全日本学生ホッケー選手権 3位決定戦で勝利
~山学女子,5年ぶりの優勝を目指すも、次回に持ち越し~
~拮抗する上位校の熱き戦いに準決勝惜敗~

「第73回男子・第46回女子全日本学生ホッケー選手権大会」(インカレ)11月4日最終日、大井ホッケー競技場で男女の3位決定戦と決勝戦が行われた。山梨学院大女子(山学)は3日に行われた準決勝で前回準優勝の天理大に0-1で惜敗。試合は、第1Qから第2Qに掛けて一進一退の攻防展開で進めるも、山学は天理の堅い守備に阻まれ得点できずに第3Q後半へ。ここでも激しい攻防の中、天理が終了間際に山学の守備の間隙を突きプッシュシュートで先制。第4Q、得点が欲しい山学は再三、天理陣内に攻め込め込むも、ことごとく天理の守備に阻まれ得点できずに0-1のまま試合終了。決勝進出を逃した。4日、3位決定戦。昨年に続き東海学院大(東海学)と対戦した。第1Q序盤から山学が主導権を奪い相手サークルに迫った。開始3分、タッチシュートをGKに止められたこぼれ球を#12今井涼音が決め先制した。第2Q、山学の勢いは止まらず、相手にプレスを掛けながらサークルに侵入。PCを奪うが得点にならず前半を1-0で後半へ。第3Q、このクォーターも序盤山学ぺースで進むが6分、東海学がPCからのこぼれ球を決め1-1の同点とした。中盤、同点とした東海学が俄然勢いを増し山学陣営に迫るも、守備陣が落ち着いて対応、同点のまま最終第4Qに入った。山学は中盤、PSを得ると#25齋藤はなみがゴールし、勝ち越した。これを機に流れに乗った山学は続けざまに3点を奪い5-1で勝利。3位を確定させた。

全日本学生ホッケー選手権(インカレ)は、前年度ベスト4のチーム、今年の大学王座ベスト4のチーム、全日本大学大会でベスト3,各ブロックから選出された代表チーム計男子24校・女子16校が出場し、学生ホッケー日本一のタイトルを争う。男女各上位4位は、全日本ホッケー選手権の出場権が与えられる。山梨学院男子は過去に5連覇を含め優勝7回、準優勝2回。女子は4連覇、3連覇含め優勝9回、準優勝8回を数え、2016年・2019年には男女アベック優勝を飾っている。男女とも5年ぶりの優勝を目指して大会に臨んだ。

■山梨学院準決勝までの成績―
今年度のインカレは10月31日に開幕。山梨学院男子は、2回戦から登場。初戦日体大に9-0、2戦目準々決勝に駿河台大に0-2で敗れベストに終わった。山梨学院女子は1回戦中京大に4-0で快勝。2回戦、関西学院大5-0で順調に準決勝に進み、3日の準決勝で前回準優勝の天理大と対戦した。

■11月3日、女子準決勝。前回優勝・準優勝校・天理大と決勝進出を懸けたー
大井ホッケー競技場上空は昨日の雨からすっきり晴れ渡り気持ちのいいホッケー観戦日和となった。午前9時30分、インカレホッケー女子準決勝がブルーのフィールドと背景の芝のグリーンとの対比が美しい大井ホッケー競技場メインピッチで前回大会3位の山梨学院大(山学)と前回大会準優勝の天理大との対戦が開始された。試合は天理のセンターパスで始まった。第1Q、立ち上がり攻守がスピーディーに入れ替る一進一退の攻防が続いた中盤に天理がサークル内に攻め込み山学を脅かすも、堅い守備で阻止、山学も天理サークルでシュートチャンスを狙うも不発に終わり0-0-で第2Qに。ボール支配率も高く優位に進める山学が攻勢に出るも、ここも0-0で終了。第3Q、今度は天理が攻勢を掛けて山学サークルを攻めるがきっちりゴールを守った。互いに堅い守備で好ゲームを展開した44分、天理のPC(ペナルティーコーナー)からプッシュシュートが決まり第3Qが終了。最終Q、得点が欲しい山学は序盤にPCを2回与えるピンチにGK川村彩(3年)がファインセーブを見せ未然に得点を防ぐと、カウンターからパスをつなぎゴールに迫るも枠を外し、さらに猛攻を仕掛けるが天理も必死の防御。試合は山学の攻撃を凌いだ天理が接戦をものにし0-1で勝利。山学は3年連続決勝進出を逃し、3位決定戦に回った。

2024年度全日本学生ホッケー選手権 女子準決勝 
《山梨学院大VS天理大》11/3 東京都・大井ホッケー競技場
● 山梨学院大 0 第1Q 0-0
第2Q 0-0
第3Q 0-1
第4Q 0-0
1 天理大 〇
得点:天理大・#20澤田結月(第3Q44分) 

試合後、ジョン・シアン監督は「ゲームの内容に関しては攻め合いとかは山学らしい前へ出るホッケーができていて、見ていてもいいホッケーでしたね。イメージ通りの正直負けてないゲームでしたけど、このゼロになったというのは、遡って今年のチームの課題でもあって思うように攻めている分、点が獲れないという課題があって、今日はそれがもろに出てしまった展開になりました」。1点が遠かったが「(勝利は)目の前にあったんですけど、ただサークル内において選手がちょっと慌てたりしている部分で、冷静さに欠けていたかなと思います」。これで3位決定戦に臨むが「今年のチームは本当にいいチームで学生4位になるチームではないので明日は全力で戦って悔しい3位を勝ち取りたい」とプライドを露わにした。
沼田風香主将は「やっぱり一番は、今年1年頑張った結果がついてこなかったことはすごく悔しいんですけど。でも最後まで山学らしく前に出るホッケーができたので面白いゲーム展開というのを見ている人に届けられたのは良かった」とチームの力に充足感を漂わせた。3位決定戦に向けて「明日こそここに山学があるという感じで絶対に勝って、やっぱり保護者がいっぱい来ているので最後感謝の気持ちを伝えて、4年生にも勝って気持ち良く終われるような試合展開をしていきたい」と誓った。

■11月4日、女子3位決定戦。終始主導権を握り後半一気に突き放すー
大会最終日3位決定戦。昨年に続き東海学院大(東海学)と対戦した。東海学のセンターパスで始まった第1Q、序盤から山学がドリブルをつなげチャンスを作る展開で相手サークルに迫った。開始3分、サークルへの速いボールでタッチシュートを狙ったプレーは、相手GKに止められたが、こぼれ球を#12今井涼音(3年)が決め先制。第2Q、山学の勢いは止まらず、ボールの支配率、サークルへの侵入も多く相手にプレスを掛け続け優位に試合を進めた。終盤、シュート、PCチャンスを得るが得点にはつながらず前半を1-0で終了。後半第3Q、このクォーターも序盤、山学ぺースで進むが6分、東海学がPCからの強いヒットシュートを山学ディフェンス陣が阻止したが、こぼれ球を押し込まれ1-1の同点とされた。中盤、同点とした東海学に流れが変わり果敢に山学陣営に迫るも、運動量で勝る山学の守備が落ち着ついてゴールを守った。同点のまま最終第4Qに入ると、山学は中盤、PS(ペナルティストローク=サッカーのペナルティキック)を得ると#25齋藤はなみ(2年)はGK左足下にきれいにヒットし勝ち越した。得点した齋藤はガッツポーズでチームメイトに応えた。これを機に流れに乗った山学は続けざまにPCによる#15早助咲那(2年)のタッチシュート、続いて相手のボールをカットしてつないだこぼれ球を#27濱口蓮音(1年)のシュートで4点目、残り2分、センター内へのセンタリングを#20澤口莉奈(3年)が合わせ5点目を決めた。その後、東海学は2回のPCを得たが山学ディフェンスがしっかり守りきり5-1で勝利。準決勝の天理大との結果は残念だったが、3年連続3位となった。

2024年度全日本学生ホッケー選手権 女子3位決定戦
《山梨学院大VS東海学院大》11/4 東京都・大井ホッケー競技場
○ 山梨学院大 5  第1Q 1-0
第2Q 0-0
第3Q 0-1
第4Q 4-0
1 東海学院大 ●
得点=山梨学院大:#12今井涼音③(第1Q3分)、
#25齋藤はなみ②(第4Q49分)、
#15早助咲那②(第4Q 53分、#27濱口蓮音①(第4Q56分)、
#20澤口莉奈③(第4Q58分)  
東海学院大:#23吉田怜(第3Q36分)

試合後、ジョン・シアン監督は「最終的にはスコアは5点入って4点差で勝つことはできたですけど、快勝という感じはあまりないです。立ち上がり良くてすぐに点を決めたんですけど絶対これを決めるぞというところで結局、自爆的なプレーがあって、本当は第1Qでダメ押し点が入ってなきゃいけないところを出来なくて結局、相手に第3Qで追いつかれてしまって、まあ最終的に勝って良かったです」と試合内容には満足を示さなかった。
決勝点となる勝ち越しゴールを決めた齋藤はなみ選手はその時の気持ちを「緊張はしていたんですけど、ほっとしました。たくさん練習してきたので自信はあったので絶対決めるという気持ちでした。自分の1点がチームの流れを変えるいい点になったので良かったですけど、その分、失点とか、昨日の試合とかも自分のミスからチームの流れを変えてしまう、いい点も悪い点もあるのでコーナーとかもしっかり決められるように、チームの流れが良いように持っていけるような強い選手になりたい」と振り返った。
チームをまとめた3年生キャプテン沼田風香選手は「3位という結果は悔しいんですけど、今日は勝ちきれた結果が良かったと思います。みんなの気持ちの入り方とか、良い動きをして次の試合につながるものになると思うので、得点を積み重ねて勝ちきれたことが良かった」とこの試合の印象を話し、来年の目標を「4年生が良いチームをつくって、引っ張ってくれた分、自分たちが来年恩返しという形でジョンさんに優勝を届けられるように来年は確実に王座、インカレ二冠取れるように頑張りたい」と主将の意気込みを覗かせた。

◆《女子大会最終成績》
女子優勝は、立命館大、準優勝・天理大、3位・山梨学院大、4位・東海学院大と前回大会と同じ結果となった。本大会の女子上位4チームは11月下旬から開催される「第85回全日本女子ホッケー選手権大会」の出場権を獲得した。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024.11.4