●関東大学ラグビーリーグ戦2部最終節
~國學院大と対戦し、勝利するも1部との入替戦進出にはあと一歩届かず~
~約9年ぶりの応援ツアーが開催され、教職員らがラグビー観戦を楽しむ~
「2024年関東大学ラグビーリーグ戦2部」最終節が11月24日、各大学グラウンドで行われた。ここまで3位と1部・2部入替戦進出の望みを残す山梨学院大ラグビー部は、1部昇格に9年ぶり4度目の1部昇格を目指し國學院大と対戦した。試合は開始2分、FBブレット(2年)のトライにより山学大が先制。直後の前半6分に國學院大のトライ、コンバージョンゴールにより逆転されるも、前半10分にTBセバスチャン(4年)のトライ、ブレットのコンバージョンゴールにより再度リード。その後も前半12分にHB丹下竜希(3年)、前半23分にFWゲリット(3年)、前半35分にFW郷家一晟(4年)がトライを決め、前半を29対19で折り返す。後半も5分、19分にセバスチャンが2度のトライに成功。一時は國學院大に10点差に迫られるも、後半35分にTB屋部樹志(1年)、後半41分にブレットが続けてトライし、57対33で勝利した。入替戦進出条件である2位以上浮上に望みを繋ぐも、リーグ1位、2位の中央大、専修大が共に勝利したため、1部との入替戦進出はならなかった。
関東大学ラグビーリーグ2部は、8チームの総当たりで行われ、勝ち点の上位2位までが1部との入替戦へ進む。山学大は、今季最終節を残して4勝2敗の勝ち点27で、1位の専修大、中央大(同率)とは勝ち点3差。最終節で山学大が勝利し、上位クラブのどちらかが勝利を逃した場合、山学大が1部との入替戦へ進出するチャンスを残す。最終節の相手、國學院大は直近5年のリーグ戦で4回対戦し、山学大が全勝している。相性の良い相手に手堅い勝利を目指し、逆転での入替戦進出を狙う。
■試合記録
2024年関東大学ラグビーリーグ戦2部 最終節 2024.11.25 会場:山梨学院大学和戸ラグビー場 |
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〇山梨学院大学 57 | 前半 29-19 後半 28-14 |
33 國學院大學● |
山学得点者: トライ(5点)=ブレット(前半2分、後半41分) セバスチャン(前半10分、後半5分、後半19分) 丹下竜希(前半12分)、ゲリット(前半23分) 郷家一晟(前半35分)、屋部樹志(後半35分) コンバージョンゴール(2点)= ブレット(前半12分、前半23分、後半6分、後半19分、後半35分) 具志堅竣祐(後半41分) |
◆山梨学院大出場メンバー ※〇内は学年
FW1白井開成③(後半20分→17Mosese Fineanganofo④)、2郷家一晟④(後半28分→16関根崚八④)、3佐々木大志④(後半17分→18中岸颯磨②)、4早川青空④、5Gerrit Ockerse③(後半12分→20Danwich Beukes②)、6松本雄大④(後半28分→19永沼光太③)、7須藤智樹④(Cap.)、8高橋新大④、HB9丹下竜希③(後半36分→21稲葉恵大②)、10檜和田祐人①、TB11屋部樹志①、12堀 新太朗②(後半36分→23具志堅竣祐④)、13Sebastian Boshoff④(後半20分→22原谷 颯③)、14川崎 輝③、FB15Brret Kliegl②
◆試合経過
前半2分、山学大のカウンターアタックからFWゲリットが抜け出してボールを繋ぎ、FBブレット(2年)のトライにより先制。直後の前半6分に自陣ペナルティより攻め込まれ、國學院大のトライ、コンバージョンゴールにより逆転されるも、前半10分にTBセバスチャン(4年)のトライ、ブレットのコンバージョンゴールにより再度リード。その後も前半12分にHB丹下竜希(3年)、前半23分にFWゲリット(3年)、前半35分にFW郷家一晟(4年)がトライを決め、前半を29対19で折り返す。後半も5分、19分にセバスチャンが2度のトライに成功しリードを広げるも、後半29分には國學院大に10点差まで詰め寄られる。しかし後半35分にFWダンウィック(2年)の裏のスペースへキックしたボールを拾ったTB屋部樹志(1年)がトライし、また後半41分にはブレットが続けてトライし、57対33で勝利した。山学大は最終勝ち点を33としたが、上位の中央大、専修大が共に勝利したため、山学大の最終順位は3位のままとなり、1部との入替戦進出はならなかった。
◆監督、選手コメント
梶原宏之監督:
「我々は本日の試合で勝ち点6を目標に掲げていましたが、これを達成することが出来ました。4年生は最終ゲームとなりましたが、ベストパフォーマンスを発揮してくれたと思います。応援ありがとうございました。(次の)公式戦は来年9月になりますが、年々チーム力は高まり、1部のチームと遜色のない競技力がついていますので、(来年は)必ず1部昇格を果たしたいと思います。後輩は4年生が残してくれた、貴重な財産をより高め、必ずや目標を達成してくれることでしょう」
須藤智樹主将:
「ミスが多く焦ってしまう時間帯もありましたが、最後まで自分たちのラグビーをすることが出来たと思います。いつも以上に、応援が力になり、期待に応える姿勢を見せることが出来たと感じています。目標であった入替戦にはあと一歩届きませんでしたが、1年間通して山梨学院大学のラグビーをすることが出来ました。今年の結果で1試合1試合の重みがわかったと思います。後輩たちには、来年は入替戦に行けるよう練習に励んで欲しいです。これからオフシーズンの練習もこなして来年に期待したいと思います」
ブレット(Kliegl Brett Colby)選手:
「試合は難しく、とても速く、タフでたくさん走りました。特に最後のトライでは全力疾走しましたし、身を削りました。しかし、有意義な時間でしたし最後に勝って終わることができてよかったです。この試合でいいプレーができたことで、モチベーションが高まり自分たちの実力を知ることができました。来シーズンへ向けて自分たちには何が必要なのか気づけたので、これからの練習で次に繋げます」
この試合では山梨学院大学カレッジスポーツセンター主催で、学内関係者を対象とした応援ツアーが開催された。山学大のカレッジスポーツ応援ツアーの開催は約9年ぶりとなる。応援には16名の学生・教職員が参加し、参加者には山学大の応援フラッグが配られ、試合前にはラグビー部員から基本ルールやラグビーの魅力などの説明を受けた。試合中も得点や反則シーンについて参加者は説明を聞きながら、選手たちの応援を楽しんだ。参加者からは「素人観戦の質問にも、快く解説や分かり易い説明をしてくださったので、とても良かったです」「解説を聞きながら白熱した試合を観ることができ、楽しかった」「参加者へルール説明をしてもらい、観戦がもっと楽しくなりました」等の好評な意見が寄せられた。今回のツアーについて、山学大ラグビー部の梶原宏之監督からは「本日は多くのツアーの方々の心温まる熱い応援を頂き、チームとして大変感謝致します」と御礼の言葉を述べた。カレッジスポーツセンターでは、今後も年に3回程度、山学大のホームゲームを中心に強化クラブの応援ツアーを計画している。
文(R.K)、カメラ(小池裕太) 2024.11.24