山梨学院広報課

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●インカレバスケ女子決勝トーナメント準決勝 山学初4強
~前回優勝の白鷗大に初の決勝進出を懸け挑んだ~
~女王の高さとディフェンスの強さに挑み続けるも~

「第76回全国大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」女子決勝トーナメント準決勝2試合が12月7日、代々木競技場第二体育館で行われた。山梨学院大(関東8位)は、決勝トーナメントで強豪の日本経済大(九州1位)と愛知学泉大(東海1位)を退け、初の準決勝に進出。昨年の覇者白鷗大(関東1位)と対戦した。試合は開始5秒、山学が#14ブレッシングのポストプレーと#15久井咲良が幸先良く先制。白鷗もすぐに追いつくと、山学はインサイドプレーでシュートを狙うも、白鷗のガードに阻止された。その後、攻守のバランスが良い白鷗に点差を広げられ第1Qを12-22。第2Q、山学は相手の高さとフィジカルの強さで苦しむも、中盤過ぎ、#13司令塔の樋渡梨桜のジャンプ、3Pシュートで流れを引き寄せたに見えたが、白鷗のプレスの前にシュートミスが重なり25-38とされた。後半第3Qに入り、前半、得点が入らず苦しんだ#5藤澤夢叶が息を吹き返した。19までに広がった点差を#13樋渡、藤澤の3Pとドライブシュートなどで9点差まで詰めたが、白鷗の地力の前に38-54と差を広げられた。第4Q、山学は4点を先取。いい入りから積極的に相手インサイドに攻め込むが、当たりの強いディフェンスの前にシュート精度が落ちる中にも、#5藤澤、#55日野、#15久井が最後の力を振り絞り得点を返した。51-63と敗れるも、王者をロースコアに抑え善戦。明日の3位決定戦、拓大戦に弾みをつけた。

■山学女子、高さとフィジカルに勝る女王白鷗大に対抗する好ゲームー
◆試合は両チームによるティップオフで始まった。山学がボールを奪った開始5秒、山学は#14アデバンジョ・ブレッシング(1年)のゴール下のポストプレーで先制。続いてリバウンドから#55日野華希主将(4年)のランニングパスを受け#15久井咲良(4年)がシュート。数少ない4年生のコンビネーションで先行した。白鷗もすぐさま同点、#23と#5が連続3P(ポイントシュート)などでリードすると、山学も動きの良い#55日野を中心に#5藤澤夢叶(3年)が果敢にドライブシュートを狙うが白鷗の堅いブロックで阻まれ、第1Q、12-22で終了。❖第2Q、山学が立ち上がり#5藤澤の3Pへのファールで3回のフリースローを2回決め、さらに司令塔の#13樋渡梨桃(1年)がカットインシュートでの先制に対し、白鷗の#41長身の留学生、#23の3本目の3Pなど高さとフィジカルの強さで苦しむも、鍛えたディフェンスで凌ぎ、中盤過ぎ、#13樋渡のジャンプ、きれいな放物線を描いた3Pシュートの連続得点で流れを引き寄せるに見えたたが、互いの勝利に対する激しい激闘が繰り広げられた。山学は攻撃の手を緩めなかったが白鷗のプレスの前にシュートミスが重なり、白鷗は終了間際に#23が4本目の3Pを決め25-38とした。

◆後半第3Q序盤、白鷗の攻守のバランスが冴え点差19まで広げられた。しかし、ここで屈しないのが“常笑、常勝”軍団、山学女子の強味。相手ディフェンスのブロックにこれまで調子が上がらないエース#5藤澤が息を吹き返した。#13のランニングパスから#5藤澤の3P、留学生アチャラ・オゲチ・クランシー(3年)のポストプレー、#13樋渡の3P、#15久井、そして#5藤澤の鬼気迫るドライブとバスケットカウントで9点差まで詰め寄った。意地を懸けた白鷗もすぐに反撃。もう一人の留学生#41が奮闘。38-54と16点差まで広げた。山学は、ここまでの決勝トーナメント2試合を最終クオーターで粘り勝ちを収めてきた。❖第4Q、山学はチームを牽引してきた#5藤澤のシュート、#55日野のオフェンスリバウンドからジャンプシュートで4点を先取。いい入りができた序盤、さらに藤澤、日野を中心に積極的に相手インサイドに攻め込むが、白鷗のディフェンス力は落ちず、山学はシュート精度が上がらない中、白鷗の攻撃を交わしながらも、終盤に#5藤澤、#55日野、#15久井が献身的なプレーで得点を返し、女王白鷗に食い下がったが51-63で山学は敗退。ロースコアの戦いに互いの堅固なディフェンスによる激闘は終了した。

■山梨学院大結果《第76回全国大学バスケットボール選手権大会》 

◆女子決勝トーナメント準決勝《山梨学院大学VS白鷗大学》12/7 11:30
東京都・国立代々木競技場第二体育館
● 山梨学院大 51 1Q 12-22
2Q 13-16
3Q 13-16
4Q 13- 9
 63 白鷗大 〇
 

■山梨学院のスターティング5(ファイブ)は、〇#55F・日野華希主将④、#5G・藤澤夢叶③、#13G・樋渡梨桜①、#14C・アデバンジョ・ブレッシング①、#15F・久井咲良④の5人。※#前の〇印は主将
その他、#18・C山田愛結③、#22C・アチャラ・オゲチ・クランシー③、#70SF・皆川もえ③らが途中交代出場した。

試合後、林五十美監督は白鷗大相手にロースコアに抑えた「うちがぽろぽろと落としてしまったのがもったいなかったですね。そこでつなげていたら状況が変わったと思うので、すごいドラマでしたが、まだまだ詰めていかなきゃいけないですね」と試合を振り返った。ディフェンス力の強さに「高さが気になるんですよね。やあー、本当に悔しい」の一言。続けて「手応え感じただけにおこがましいかもしれませんけど、去年インカレ女王に対抗できたのでは、チームが成長していることを感じられたのでこれからも楽しみですし、その中で、2部のチームが4強に来ることはなかったと思うので本当に力のあるチームだということは証明できたと思いますし、もう1回チャレンジできることを感謝して精一杯やりたい」と大会最後の試合に全身全霊を尽くす。
大きな声でチームを引っ張った日野華希主将は「相手のディフェンスが強かったこともあって、簡単なシュートミスだったり、簡単には打たせてもらえなかったので、そこは自分たちのオフェンスの攻め方をどんどん変えていくべきだったなと思います。相手が平均的に身長(約10cmの差)が大きいということもあって、自分たちはほとんどがミスマッチになってしまったことで、どう止めるかチームで徹底して守れたからこそロースコアに抑えられたと思います」と試合を振り返り、「学院初のベスト4で4年生最後の大会ですが、明日の3位決定戦で絶対勝って終りたい」と学生プレーヤーとして集大成に挑む。
安定したオールラウンダープーヤーの久井咲良選手は「前半、相手に流れを持っていかれている部分が長くて、後半は修正してしっかりできたんですけど、決めるべきシュートを決められなかったことに、逆に相手はしっかり決め切ってきて、その差が出た」とゲームを振り返った。初めての4強については「今年チームが始まった時にインカレベスト4という目標を立て達成できましたけど、ここまで来たからには全員優勝を目指してやっていたので、白鷗は今季も二冠をしていて強いチームでも、全く歯が立たなかったわけでもないし、全員が勝つという思いを持って出来たところは良かった」と手応えを感じ、学生最後のプレーに「辛い時とか苦しい時が多い4年間だったけど今年は2部リーグだったですけど、明日の試合で学生最後になるので自分にとっての集大成だし、今年1年のチームの集大成試合ですので、しっかり勝って、全員で笑って終わりたい」と4年間の思いを胸に最終章に挑む。
エースとして今大会も貢献してきた藤澤夢叶選手は「大事な場面で自分が決めるべきところで決められなかったことがすごく悔しいし、チームのみんなも頑張ったので、そういう時に自分が点を取るということをいつも思っているので、それが今日、出来なかったことは悔しいし、ほとんどプレスガードされ、結構疲れていたので、守られてしまったなという感じですね」と嘆いた。相手のマンツーマンが機能していたか。「自分のところだけはフェースで守ってきて、そこがチームで徹底していることが伝わって来るくらいで、そこにやられてしまいました」。4強という順位は「初めての舞台で思い切ってできたのは良かったと思うし、まだ明日があるので全員で頑張りたい」と最後は気持ちを切り替えた。
1年生ながらチームの司令塔を担った樋渡梨桜選手は「自分が上手くいかなくても先輩たちが常に声を掛けてくれたのでコート上ではやり易くて、でも今日のゲームは個人的に大事な場面でゲームを落ち着かせたりすることができなかったので、そこは明日につなげていけたらいい」と前向きに捉えた。相手の強いプレスについて「やはりプレッシャーが強いのは、ゲームが始まる前から分かっていて、そこはベンチからも強く行けと声掛けもあったので、絶対に強い気持ちで負けずに行く意識でやりました」。まだ1年生だが初めてのインカレは「山梨学院としても初のベスト4ということで先輩たちにたくさん助けられたということもあったですけれど、このメンバーで楽しむということをこのインカレのテーマにしてきたからこそ、このベスト4という舞台に立てたのはすごくうれしい」と充実感を滲ませた。

今年度の目標をインカレ4強と頑張ってきたチームが準決勝で女王白鷗相手に好ゲームを演じた。“常笑、常勝” 山梨学院女子チームは、明日の3位決定戦で勝利して真の笑顔で今年度最後の大舞台で輝きを増すことに期待を寄せる。明日8日の一戦はインカレ2度の優勝と昨年も3位と常時上位に顔を出す関東3位の拓殖大と対戦。ここ国立代々木競技場第二体育館で初のインカレ3位の名を刻むか。笑顔で山梨に戻る喜びを分かち合おう。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2024.12.7



■追記 12月8日、3位決定戦の結果 惜しくも1点差で3位ならずー

◆女子決勝トーナメン3位決定戦《山梨学院大学VS拓殖大学》12/8 15:30
東京都・国立代々木競技場第二体育館
● 山梨学院大 82 1Q 22-28
2Q 16-18
3Q 26-21
4Q 18-16
 83 拓殖大 〇
 

試合は、前半38-46とリードされるが、後半第3Q終了までにエース#5藤澤夢叶(3年)がギア全開で3P9本含め33得点、他に#14アデバンジョ・ブレッシング(1年)がゴール下で頑張り12得点、#15久井咲良(4年)の内外の広角攻撃から11得点の活躍で3点差に迫った。第4Q、さらに藤澤が10本目の3Pを決め驚異の38得点。上記の2人も得点を重ねたが82-83の僅か1点差で涙を飲むも実り多き4位となった。関東1部リーグ、インカレ2冠の女王と同3位チームを相手に互角に戦い、九州、東海1位の実力校に勝利した力で来期も、2部降格から1年で返り咲いた関東1部リーグ、そしてインカレでの上位争いに“常笑、常勝”軍団が巻き起こす旋風に期待が掛かる。

■山梨学院のスターティング5(ファイブ)は、〇#55F・日野華希主将④、#5G・藤澤夢叶③、#13G・樋渡梨桜①、#14C・アデバンジョ・ブレッシング①、#15F・久井咲良④の5人。※#前の〇印は主将
その他、#17・SG北條瑚奈①、#18・C山田愛結③、#22C・アチャラ・オゲチ・クランシー③、#70SF・皆川もえ③が途中交代出場した。

文(K.F) 2024,12.8