山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●インカレ全日本大学女子サッカー選手権 2回戦初戦 
~2連覇目指す山学女子初戦は中京大に6-0で快勝~
~勝利にも驕りはなし、目の前のある一戦に挑むだけ~

「第33回全日本大学女子サッカー選手権」が12月24日開幕。26日、大阪府ヤンマースタジアム長居で山梨学院大女子の初戦2回戦は、東海2代表の中京大との対戦で行われ、6-0と快勝し2連覇に弾みをつけた。試合は、開始早々から山学がボールを支配、何度もシュートチャンスを作るが、得点に結びつかなかった14分、右CK(コーナーキック)から浮き球を#50DF宮本仁奈が身体で押し込み先制。なおも再三のシュートチャンスから30分、相手ゴール前の混戦こぼれ球を#64DF寺村穂香がヘディングシュートで2点目。山学は立ち上がりから細かいパス回しから相手にプレス掛け試合を優位に進めた。その後も攻撃の手を緩めずに40分、#9MF山田歩美がドリブルで中央へ持ち込んだボールを#20伊藤琴音がワンタッチシュートを決め3-0とし、前半が終了。後半、立ち上がりから中京のパスが通るようになり山学のゴールに迫り、後半最初のシュート放った。しかし、51分、#20伊藤の右サイドから中央へのスルーパスを#38MF齊藤桃花が右足を振り抜き4点目。76分、次に今度は#38齊藤の中央から#20伊藤へのコンビネーションパスを落ち着いて左足のワンタッチシュートで5点目、さらにアデショナルタイムに右ペナルティーエリア外から#34MF島村美風が直接フリーキックを決め、初戦6-0で快勝。次戦は28日同会場で十文字女子学園大(関東6)と対戦する。

全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)は、全国の地域予選(リーグ戦)を勝ち抜いた24校が出場。山学大は、2014年創部とともに強化育成クラブに指定されてから11年。2019年に関東リーグ2部リーグで優勝、そして関東女子サッカーで準優勝を挙げ2020年インカレ全日本女子サッカー選手権に初出場を果たした。しかし、初戦で敗退したものの、翌年2021年には3位入賞。2022年には準優勝と順調にステップアップ。そして、2023年前回大会で2年連続決勝に進出。早稲田大学と延長戦に至る激闘を制し、ついに悲願の初優勝を飾った。
■山学大女子、2連覇を意識せず相手を倒すことに集中ー
◆試合が開始された午後2時。日差しが届いていた。中京大のキックオフで始まった。開始早々、中京大ペナルティーエリア付近からまずは#5MF大高心(3年)が積極的に初シュート。ここから山学の攻撃が繰り広げられた。次にCK(コーナーキック)からのセンタリングを外して5分経過、この日、ゲームキャプテンを託された#35DF嶋田華(4年)を起点に細かいパスで、相手ディフェンスにプレスを掛け、ボールポゼション(保持)をキープしながら右、左と多彩な攻撃を仕掛ける。シュートチャンスをいくつも作りながらも、なかなか得点に結びつかず、我慢を重ねた14分、右CKからのセットプレーを#65MF香椎彩香(3年)の浮き球パスを#50DF宮本仁奈(4年)のヘディングシュートは届かずも、執念で身体を預け押し込み先制。時折見せる中京の攻撃も鍛え上げた堅固なディフェンスで凌ぎ、なおも再三のシュートチャンスから30分、相手ゴール前の混戦のこぼれ球を#64DF寺村穂香(3年)がヘディングシュートで2点目。その後も#9MF山田歩美(2年)の左サイドからの手を緩めずない突破攻撃などで掴んだシュート。40分、ドリブルで中央へ持ち込み混戦の中、#20伊藤琴音(2年)がワンタッチで左足シュートを決め3-0とし、前半が終了。
◆後半、立ち上がりから中京のパスが通るようになり山学のゴールに迫り、後半最初のシュート放った。しかし51分、#20伊藤がハーフウエイライン後ろから右サイドへドリブルを展開、中央へのスルーパスを走りこんだ#38MF齊藤桃花(4年)が右足を振り抜き、相手GKのパンチングを弾く強烈な右足シュートで4点目。中盤は中京が意地を見せ、山学ゴールに迫る場面があるも、その直後、#65香椎のゴールポストに当たる鋭いシュートなど得点にはならない見せ場もあった中、76分、今度は#38齊藤の中央からの#20伊藤へのコンビネーションプレーを落ち着いて左足のワンタッチシュートで5点目、さらに後半のアデショナルタイムに右ペナルティーエリア外でフリーキックを得た途中出場の#34島村美風(4年)がGKの頭上を抜くドライブシュートを決め6-0とし、初戦を快勝。次戦は28日、同会場で十文字女子学園大(関東6)と対戦する。

■山梨学院大スターティング11=#60・GK高橋千空③、#50・DF宮本仁奈④、#64・DF寺村穂香③、#35DF嶋田華④(GC)、#65・MF香椎彩香③、#5・DF大高 心③、#32・MF山名映理①、#9・FW山田歩美②、#46・MF木許和心④、#38・MF齊藤桃花④、#20・FW伊藤琴音②。
◆サブメンバー=#33・GK本多陽菜③、〇#52・DF中津留彩奈④、#15・MF城山にこ①、#24・MF阿部文音④、#3・DF一瀬葵夢、#16・MF中井佑姫奈②、#14・MF加島希夏②、#34・MF島村美風④、#13・FW熊谷南摘②。※#前の〇印は主将。 
◆交代=#5大高⇒#24阿部、#32山名⇒#3一瀬、#20伊藤⇒#52中津留、#9山田⇒#16中井、#46木許⇒#34島村。

第33回全日本大学女子サッカー選手権大会 2回戦初戦
≪山梨学院大学VS中京大学≫
2024.12.26 会場:大阪府ヤンマースタジアム長居
〇 山梨学院大学 6 前半 3-0 
後半 3―0
0 中京大学 ●
山学得点=:14分・#50宮本仁奈、30分・#64寺村穂香、40分・76分・#20伊藤琴音、
51分・#38斎藤桃花、90分+3分・#34島村美風

試合後、村上裕子監督は初戦について「初戦なので若干堅さがあったり、これまで優勝してきたチームの歴史とかを考えていくと、1回戦目というのが肝だったと思うので多くのチームがPK戦で敗れるなどの話を最初から選手に話すなどをしながらしっかり勝つための試合をすることを伝えることができ、それは実行してくれた」と振り返った。2連覇については「いつも通りすることが1発勝負では難しいことなので、決勝までというか、とにかく目の前の試合を勝ちきっていくだけの話なのであまり先を見過ぎずにしっかり目の前の相手を倒すということを集中させて一戦一戦全力でやり切る今回は特に意識させています」と選手に平常心を求める。
初戦のゲームキャプテンを担った#35嶋田華選手(4年)は「中盤の人が器用な人が多くて後ろとしても安心してボールを出せるので、すごくやり易いですね。これから段々強いチームと当たるので今日出た課題を修正して次の試合に臨みます。チームとしてはスタメンで出た選手を含めて、交代した選手も自分たちの良さを出してくれて良かったと思うんですけど、個人的にはまだまだ足りない部分があると感じました」と快勝にも驕りは見せない。
身体全体を使って押し込み先制点を挙げてチームを活気づけた#50宮本仁奈選手(4年)は「(先制点)泥臭いんですけどチームとして、そういうことを掲げているのでそういうのが体現できたかしら。あれは放り込んできたボールに対して、突っ込んだので本当に気持ちのゴールでした」。2連覇に対しては「各々、プレッシャーはあるとは思うんですけど、それに打ち勝たないと、連覇は達成できないのでこのまま右肩上がりで勝利して西が丘の舞台に立って連覇したいです」と内に秘めた思いは強い。
途中から出場しメンバーをアシストした主将の中津留彩奈選手(4年)は初戦に勝利したことに「初戦ということで難しい試合になると思っていたんですけど、セットプレーで大きな選手がしっかり得点を決めることができ、波に乗れることができたのが勝因かなと思います。今日の試合も相手が蹴ってくるチームでなかなか落ち着いて自分たちのサッカーすることができなかったので、2戦目は下からしっかりビルドアップして私たちの強みである前線のコミュニケーションを活かして得点して勝利に導けたらなと思います」と意欲を示した。
 
次戦準々決勝は、同じリーグで戦う十文字学園女子大(関東6・東京)と12月28日、午後2時から同スタジアムで行われる。

文(K.F)カメラ(平川大雪) 2024.12.26