山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●第101回全国高校サッカー選手権1回戦
~山梨学院高は滝川第二高と対戦し1対2で惜敗~
~再三の決定機を作るも追加点が遠く初戦で散る~

第103回全国高校サッカー選手権の1回戦が12月29日に行われ、2年ぶり10回目出場の山梨学院高は神奈川県・ニッパツ三ツ沢球技場で兵庫県代表・滝川第二高と対戦した。試合は前半立ち上がりから山学が主導権を握り、前半12分にMF関口翔吾(3年)からのパスを受けたMF阿部海翔(3年)のシュートがゴールポストに当たり決定機を逃すと、前半24分に山学守備陣の裏にロングボールを通され滝川第二高に先制を許す。その後も攻撃を続ける山学高は、前半終了間際の40分、DF小柳堅也(3年)のクロスにMF阿部が折り返したボールをFW小河原瑛太(3年)が押し込み同点に追いつく。後半風上に立った山学高は、後半開始より投入されたFW関塚力登(3年)が5分に相手DFの裏を抜けGKと1対1となるもシュートは防がれ、また後半27分には相手ペナルティエリア前でDF鈴木琉斗(3年)のFKがゴールバーを直撃するなど、再三の決定機を作るも追加点が入らない。後半37分に主将のMF山田逞人(3年)がピッチに投入されるも、自陣PA内でファールの判定により滝川第二高にPKを与え、失点。勝ち越された山学高は最後まで諦めず攻撃を続けたが、決め手を欠き試合終了。山学は1対2で競り負け、4度目の日本一への挑戦は初戦で幕を閉じた。

大会は12月28日に東京・国立競技場で開幕。開会式で、山梨学院高は山田逞人主将を先頭に、選手たちが郷土の戦国武将・武田信玄の風林火山の軍配団扇を掲げて堂々と入場行進を行った。今回の大会出場が2年ぶり10回目となる山学高は、所属するプリンスリーグ2部ではリーグ最多得点で2位となり、1部昇格を果たした。初戦の相手、兵庫県代表の滝川第二高は3年ぶり22回目の伝統校で、山学高が選手権初出場、初優勝を果たした翌年の第89回大会で優勝を経験している。共に優勝経験校同士の1回戦は、12月29日の12時5分、山学高のキックオフで始まった。

■試合記録

第103回全国高校サッカー選手権大会 1回戦
《山梨学院高VS滝川第二高》
2024,12.29 会場:神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場
●山梨学院高 1 前半 1-1
後半 0-1
2 滝川第二高〇
山学得点者: 小河原瑛太(前半40分)

◆山梨学院高出場メンバー
GK 1小原稜也③、DF 2鈴木琉斗③、3坂田嗣龍③、4志村 晃③、5小柳堅也③、MF 6根岸 真③、8向口碧人③(後半32分→7山田逞人③)、10関口翔吾③、15細田康貴②(後半0分→FW 11関塚力登③)、19阿部海翔③(後半17分→FW 9柏木勇飛③)、FW 20小河原瑛太③
◆控え選手
GK 17村松大地③、DF 12星野雄大③、13山田琉翔②、MF 14高見啓太②、FW 28米山星輝海③、30上野兼叶③
◆試合経過
前半立ち上がりから山学高が主導権を握り前半3分には滝川第二高のクリアミスからMF根岸真(3年 FC多摩ジュニアユース)が両校ファーストシュートを放ち、前半12分にはMF関口翔吾(3年 ブリオベッカ浦安U-15)からのパスを受けたMF阿部海翔(3年 藤枝明誠スポーツクラブ)のシュートがゴールポストに当たり先制点を逃す。前半24分に滝川第二高にロングボールを山学守備陣の裏に通され、先制点を献上する。山学高はその後も攻撃を続け、前半40分、DF小柳堅也(3年 ブリオベッカ浦安U-15)のクロスにMF阿部が折り返したボールをFW小河原瑛太(3年 FC GIUSTI世田谷)が押し込み同点に追いつく。後半は、途中出場のFW関塚力登(3年 FC多摩ジュニアユース)が5分に滝川第二DFの裏を抜け、相手GKと1対1となるもシュートは防がれ、後半27分には敵陣ペナルティエリア前でDF鈴木琉斗(3年 ジュニアユースSC与野)のFKがゴールバーを直撃するなど、決定機は作るも追加点とはならない。後半37分には主将のMF山田逞人(3年 アメージングアカデミー)がピッチに投入されるも、その直後に自陣PA内でファールの判定があり、滝川第二高にPKを与え、失点。勝ち越された山学高は攻勢を強め、後半アディショナルタイムの45分には、DF小柳の深い位置からのクロスにMF山田がボレーシュートを放つが、ボールはゴール左へ逸れる。同時に試合終了のホイッスルが鳴り、1対2で山学高は滝川第二高に敗れた。

◆監督、選手コメント
岩永 将監督:
「これまで目指してきた山梨学院の新しいサッカースタイルを、3年生を中心に日頃から真剣に取り組み積み重ねて、その集大成を表現してくれたと思います。結果に関しては本当に残念で、応援してもらったり、支えてもらった方々には大変申し訳ない気持ちです。これだけの内容のサッカーをして勝てなかった理由を、全員で真剣に考えながら、(現選手たちが)来年はプリンス1部リーグの舞台に上げてくれたので、その舞台でしっかり戦って、またこの選手権の舞台に戻ってきたいと思っています。選手たちは日々の練習の真剣さや、今までにないような締まった練習をしてくれて、サッカーのスタイルも自分たちでボールを動かして、新しい伝統を作ってくれたので、2年生はそれをしっかり引き継いで来年この舞台へ戻ってこようということ、3年生には色々なものを残してくれて本当にありがとうと伝えました」
山田逞人主将:
「勝てる試合を勝てなかった、もっとこのメンバーでサッカーをしたかったという思いが強くあります。(自身の選手権初出場については)夢の舞台でしたし、チームを勝たせたい思いと、自分も活躍したいという2つの思いを持ってピッチに入りました。自分が出てから失点したこと、最後の(自分の)シュートも、しっかりミートしてゴールの枠に飛ばせていれば、同点に追いつきPKまで戦えたかもしれないので、悔いがあります。3年生は本当にこれで引退なので、まず3年間ありがとうと感謝の気持ちを伝え、またお互い次のステージで輝こうという話をしました。後輩たちには、もう今日のような悔しい思いをしてほしくないので、また一からしっかり積み上げていってほしいと伝えました」

4度目の日本一への挑戦は惜しくも初戦で敗れることになったが、プリンスリーグ1部昇格など、今大会を戦った選手たちは多くの財産を残して次の代へバトンを繋いだ。この大会での敗戦を意味あるものにするため、新チームはプリンス1部リーグでチームの力を積み上げ、必ずまた選手権の舞台へ戻り、頂点奪還を目指す。

文(R.K)、カメラ(今村佳正)2024.12.29