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●全日本大学女子サッカー選手権 準決勝
~山梨学院大は前回決勝相手の早稲田大と対戦~
~攻防戦を制し2対1で勝利、大会連覇へ王手~

第33回全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)準決勝が1月4日に東京・味の素フィールド西が丘で行われ、山梨学院大は前回決勝で戦った早稲田大と対戦した。試合は前半9分に山学のコーナーキックのこぼれ球からMF香椎彩香(3年)が上げたクロスにDF宮本仁奈(4年)が頭で合わせて山学が先制。その後はイーブンな展開が続き1対0で前半を折り返す。後半は開始直後の3分に早稲田大に山学守備陣の裏を突かれ、失点。同点に追いつかれた後も一進一退の攻防が続くと、後半31分に相手DFのクリアボールを奪ったMF山田歩美(2年)が相手GKと1対1でシュートし、弾かれたボールをMF伊藤琴音(2年)が押し込み、勝ち越し。その後も早稲田大の攻撃をGK髙橋千空(3年)やDF宮本、DF寺村穂香(3年)を中心に冷静に守り切り、2対1で試合終了。山学は早稲田大に勝利し3年連続の決勝進出、2連覇へ王手をかけた。

インカレ女子サッカーは12月24日に大阪、茨城で開幕。5年連続5回目のインカレ出場となる山梨学院大は関東第2代表として1回戦がシードされ、26日の初戦・2回戦で中京大(東海第2代表)と対戦し、6対0で勝利。28日の準々決勝は十文字学園女子大(関東第6代表)と対戦し、2対0で勝利し準決勝への進出を決めた。準決勝の相手、早稲田大は関東第3代表で、今季の関東リーグでは1勝1分で山学が勝ち越しているが、U-20日本女子代表の大山愛笑選手をはじめ、2名のWEリーグクラブ加入内定選手など、多くのタレントを擁している。前回大会では決勝で対戦し、延長の末2対1で山学が勝利し早稲田大の前で大会初優勝を決めたが、今大会ではリベンジに燃える相手を迎え、山学イレブンが西が丘のピッチに立った。

■試合記録


第33回全日本大学女子サッカー選手権大会 準決勝
≪山梨学院大学VS早稲田大学≫
2025.1.4 会場: 東京・味の素フィールド西が丘
〇山梨学院大学 2 前半 1-0
後半 1-1
1 早稲田大学●
山学得点者: 宮本仁奈(前半9分)、伊藤琴音(後半31分)

◆山梨学院大学出場メンバー  ※〇内数字は学年
GK 60 髙橋千空③、DF 5大髙 心③、50宮本仁奈④、64寺村穂香③、MF 15城山にこ①、16中井佑姫奈②(後半0分→9山田歩美②)、20伊藤琴音②、38齊藤桃花④(cap)、46木許和心④、65香椎彩香③、FW 35嶋田 華④(後半34分→MF中津留彩奈④)
◆控え選手
GK 33本多陽菜③、DF 3一瀬葵夢②、MF 24阿部文音④、31原田和佳④、32山名映理①、34島村美風④、FW 13熊谷南摘②
◆試合経過
前半開始から山学大が積極的にセットプレーやシュートチャンスを重ねると、前半9分にMF香椎彩香(3年 東海大付福岡高)のコーナーキックのこぼれ球を再度MF香椎が回収し、クロスにDF宮本仁奈(4年 藤枝順心高)が頭で合わせ山学が先制する。その後は拮抗した攻防が続き、1対0で前半を折り返す。後半は開始直後の3分、早稲田大のパスワークから山学守備陣の裏を突かれ、失点。同点に追いつかれた後はMF齊藤桃花(4年 藤枝順心高)が後半11分、16分に続けて積極的なシュートを放ち、後半22分にはMF香椎のCKからトリックプレーでゴール前に繋ぎ、DF大髙 心(3年 マイナビ仙台レディースユース)がシュートするが相手ゴールを捉えられない。試合終盤、一進一退の展開の中、後半31分に相手DFのクリアボールを奪ったMF山田歩美(2年 藤枝順心高)が相手GKと1対1でシュートし、GKに弾かれたボールをMF伊藤琴音(2年 常葉大附属橘高)が冷静にシュートし、勝ち越し。その後も早稲田大の攻撃をGK髙橋千空(3年 山梨学院レッドサンダーズ)やDF宮本、DF寺村穂香(3年 広島文教大附属高)を中心に守り切り、2対1で山学大が勝利した。

◆監督、選手コメント
村上裕子監督:
「スタートからエンジンを掛けたかったのですが先手をとれず、苦しい時間を過ごしてしまった中でも先制点はこちらだったので、結果としてはプラン通りに進められました。後半は選手たちの意向を聞いて、厳しい部分をポジションチェンジして、少し修正して(選手を)送り出しましたが、(選択を)ミスした部分もあったので、学びとして活かしたいと思います。(決勝点については)伊藤琴音がそこにいること、しっかり決めきることは素晴らしく、負けず嫌いな彼女の『自分が点を獲ってやろう』という思いの中でプレーできたと思います。決勝は今日以上に難しいゲームになると思いますが、見ごたえのあるゲームをして、その中で2連覇という形で終われたら一番理想です。そこを目指して挑戦できる環境を選手と一緒に楽しみ、考え悩み抜いてピッチでプレーできたらと思います」
宮本仁奈選手:
「(先制点について)前半の早い時間で得点するために自分が前に上がったので、それを実行できてとても嬉しく思います。ボールを保持できない時間が続きましたが、チーム全体でハードワークして勝ち切れたのは、次の決勝にも繋がると思います」
伊藤琴音選手:
「(勝ち越し弾について)山田選手が前から仕掛けて、こぼれたところをしっかり決められて良かったです。(ボールが自分の前にこぼれて)これは決めるしかないと、冷静に蹴れました。(決勝について)2連覇のプレッシャーはありますが、楽しみながら自分たちらしいサッカーをして、(自分が)点をとって勝ちたいです」
齊藤桃花選手(ゲームキャプテン):
「早い段階で得点できて、難しい試合展開でしたが、全員でハードワークして勝つことができて良かったです。(後半失点直後は)相手が中盤に人数をかけて、自由にパスを回されることが多かったので、ポジショニングの配置を変えてボールにいけるようにしました。相手に隙を与えないプレスでゴールに迫るプレーができたので、次の決勝でも同じように(プレーして)点がとれたらと思います。(チームとしては)攻守ともにハードワークして、大量得点で勝ちたいです」

前回の決勝戦相手との接戦を制した山学は、3年連続での決勝進出を決めた。決勝は1月6日に東京・味の素フィールド西が丘で行われ、今季の関東リーグで1勝1敗の日本体育大学(関東第4代表)と戦う。大会2連覇というまだ見ぬ景色まであと1勝に迫った山学イレブンは、重圧を楽しみに変え、3度目の決勝の舞台へ挑む。

文(R.K)、カメラ(平川大雪)2025.1.4