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●全日本大学女子サッカー選手権 決勝
~日体大と延長戦まで争い1対2で敗れる~
~連覇はならずも全力を出し切り大会準優勝~

第33回全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)決勝が1月6日に東京・味の素フィールド西が丘で行われ、山梨学院大は大会2連覇を懸けて日本体育大と対戦した。試合前半は山学が攻撃ペースを掴み、5分にFW伊藤琴音(2年)、8分にMF木許和心(4年)、9分にMF齊藤桃花(4年)が積極的にシュートを放つも、ゴールには繋がらない。その後も得点チャンスを複数作るも決めきれず、前半をスコアレスで折り返す。後半は日体大に攻め込まれ、9分にコーナーキックから先制される。その後は両チーム攻め合う展開になり、終了間際の後半44分、MF香椎彩香(3年)のCKにDF寺村穂香(3年)がヘディングで押し込み同点に追いつき、スコアを1対1とし延長へ。延長前半は日体大に攻め込まれる苦しい時間が続き、延長前半終了間際の10分に日体大のCKから再度勝ち越される。延長後半は山学が必死に攻撃を仕掛けるも得点を奪うことはできず、1対2で試合終了。大会2連覇は叶わなかったが、3年連続の決勝の舞台を準優勝という結果で幕を閉じた。

山梨学院大学女子サッカー部は、創部11年目で3年連続の決勝の舞台を迎える。5年連続5回目出場の山学は関東第2代表として26日の初戦・2回戦で中京大(東海第2代表)と対戦し、6対0で勝利。続く28日の準々決勝では、十文字学園女子大(関東第6代表)と対戦し、2対0で勝利し年越しの準決勝へ。1月4日に行われた準決勝では、昨年決勝相手の・早稲田大(関東第3代表)と対戦し、2対1で3年連続の決勝進出を決めた。決勝戦を戦う日本体育大は、これまで18回の優勝経験があり、今季の関東大学リーグでは山学と1勝1敗のリーグ4位であるが、4日の準決勝ではリーグ1位の東洋大を延長の末2対1で下している。山学はまだ見ぬ大会2連覇の景色を見るため、卒業生や部員、家族スタンドからの熱い応援を背に、試合へ臨んだ。

■試合記録

第33回全日本大学女子サッカー選手権大会 決勝
≪山梨学院大学VS日本体育大学≫
2025.1.6 会場: 東京・味の素フィールド西が丘
●山梨学院大学 1 前半 0-0
後半 1-1
延長前半 0-1
園長後半 0-0
2 日本体育大学●
山学得点者: 寺村穂香(後半44分)

◆山梨学院大学出場メンバー  ※〇内数字は学年
GK 60 髙橋千空③、DF 5大髙 心③、14加島希夏②、50宮本仁奈④、64寺村穂香③、MF 9山田歩美②(後半34分→DF 16中井佑姫奈②)、32山名映理①(後半17分→DF 35嶋田 華④)、38齊藤桃花④(後半0分→15城山にこ①)、46木許和心④(延後0分→FW 13熊谷南摘②)、65香椎彩香③、FW 20伊藤琴音②
◆控え選手
GK 33本多陽菜③、DF 3一瀬葵夢②、52中津留彩奈④、MF 31原田和佳④、34島村美風④、53大住六花④

◆試合経過
前半5分にFW伊藤琴音(2年 常葉大附属橘高)、8分にMF木許和心(4年 藤枝順心高)、9分にMF齊藤桃花(4年 藤枝順心高)が積極的にシュートを放ち、序盤から山学が攻撃のペースを掴むが得点できず。その後も得点チャンスを複数作るも決めきれず、前半はスコアレスで終了。後半開始から日体大に攻め込まれ、後半9分にコーナーキックから先制される。その後は両チームが攻め合い、後半44分、MF香椎彩香(3年 東海大付福岡高)のCKにDF寺村穂香(3年 広島文教大附属高)が頭で合わせ同点に追いつき、後半を1対1で終了し延長へ。延長前半は日体大に攻め込まれ山学が耐える時間が続き、延長前半10分に日体大のCKから勝ち越される。延長後半は山学が必死に攻撃を仕掛けるが得点できず、1対2で試合終了。
◆監督、選手コメント
村上裕子監督:
「チャンピオンとして戦う難しさもありましたが、まずは自分たちから2連覇に挑戦することを伝えながら戦って、(試合の)入りはすごく良かったので、自分の思いが伝わったプレーをしてくれたと思っていましたが、点が取り切れない時間が続き、少し難しい試合になってしまったことと、気持ちでは負けてなかったと思いますが、若干表情が硬いところも気になっていて、非常に悔しい一戦とはなりましたが、すごく学びある一戦になったと思っています。(卒業後も)サッカーを続ける選手が増えてきて、4年生もこれで終わりではないですし、1、2、3年生はまだまだ来年があるので、この試合をしっかり次に繋げようと一人ひとりに伝えました。こうやって勝ったり負けたりする中で、毎年チームにとって出せている部分、高いレベルにある部分が色分けされてくると思うので、また来年の戦力を見ながら、また山学らしいサッカーを育てていけたら良いと思います。本当に今日の試合以上の努力をできるように、選手たちを成長させていきたいです」
中津留彩奈主将:
「大会が続く中で、疲労が今日の試合で見られたかなっていうことをすごく感じていて、自分たちの攻守ともアグレッシブで戦うサッカーを日体大の選手たちが上回ってきたことが敗因じゃないかと思います。2連覇はすごく難しいということも実感して、日本一をとるために一生懸命サッカーと向き合ってきたのですが、やっぱり何かが足りなくて日本一になれなくて。その何かっていうのは、それは後輩たちに見つけていってほしいと思うし、皆が一人ひとり、今回の敗けを自分のステップアップに繋げていけたら良いなと思います」
宮本仁奈選手:
「チームとしてやり切ったことは、ベンチに入れなかったメンバーもすごく感じてくれていると思うので、来年のチームでこれを良い経験として繋げられたらと思います。プレッシャーがかからないようにチームとして大会を戦ってきたのですが、勝ち上がっていくにつれてプレッシャーは大きくなって、でもこうして最後までチーム全体で戦えたから、これからチームとして更に成長できると思いますし、個人のレベルアップにも繋がると思うので、本当に良い経験になりました」
嶋田 華選手:
「(対戦相手について)競り合いも強いし、上手いけどサボらず声を掛け合っていました。(今年は)休んでいる期間が長かったので、外からサッカーを見ることが多くて、こういう時はこうしたい、こうすればいいとか頭で考えてやっていたんですが、その考えていることに今はまだ身体が追い付いてこないのが現状です。(4年間を振り返って)最初はボールを蹴って走って、みたいな感じだったので、人並みにはサッカーできるようになったのかなっていうことだったり、なんでできない、じゃあどうしたらいいっていうことを自分自身で深堀りできるようになったのが一番の成長だと思います。(卒業後のサッカー人生について)この大会の『悔しい』が自分の思い通りのサッカーができない『悔しい』だったので、自分のイメージをプレーにできる頭、身体、技術、メンタルを鍛えて、結果というよりは、どんどん自分を磨いていきたいです」

試合直後、選手たちは手を膝にあて、ユニフォームで顔を覆い悔しさを滲ませたが、表彰式では優勝した日体大の選手たちを山学イレブンが拍手で称え、表彰式後は全員が笑顔で記念写真に納まり、応援で後押ししてくれたチームメイト、卒業生、保護者らの元へ駆けつけ感謝を伝えた。2連覇は叶わなかったが、この大会で得られた経験を4年生は次のステージへ繋げ、下級生たちは来年の王者奪還への糧とし、新たな挑戦へ進む。

文(R.K)、カメラ(平川大雪)2025.1.6