●山梨学院大学とクスリのサンロードが包括連携協定調印式
~協働で地域への健康サポートに貢献できる活動を推進~
~全ての学生に接点のある豊かな連携が期待される~
山梨学院大学と(株)クスリのサンロードは2月7日、「地域の健康サポート」を協働で目指す「包括連携協定書調印式」を山梨学院広報スタジオで行った。調印式には、山梨学院大学から青山貴子学長ら6人が出席。クスリのサンロードから山下光浩専務取締役はじめ4人が出席した。出席者紹介後、クスリのサンロード浅野幸治総務管理部課長からこれまで行ってきた教育支援やスポーツ振興、福祉など様々な分野において地域社会貢献活動の取り組みを紹介。これからの山梨学院大との連携協定の概要。協働で地域への健康サポートに貢献する素案を説明した。引き続きそれぞれの代表者挨拶で青山貴子学長は「声をいただいた時に、私も健康というところで真っ先に健康栄養学部をイメージしましたけど、健康サポートということでスポーツ科学部とも非常にゆかりがありますし、ビジネスを学ぶとか、ほぼすべての学生に接点のある非常に豊かな連携ができそうで楽しみです」と述べた。山下光浩専務取締役は欠席の樋口俊英代表取締役社長の挨拶文を代読。「産学連携は単なる研究開発に留まらず、人材育成や中小企業の技術力向上、地域経済の活性化にも大きな役割を果たします。本協定のもと、山梨学院大学とともに地域社会の皆様にとって価値ある取り組みを推進します」と読み上げた。次に青山学長と山下専務が連携協定書に署名し締結が終了した。今後、提案された協働事業の検討を軸に包括的な取り組みを進めていく。
■本学と連携協定を締結する(株)クスリのサンロードについてー
昭和49年、医薬品の販売を目的とし甲府市に薬局を開設。平成2年、長野県1号店として塩尻店を開設。平成2年、株式会社に改組し(株)クスリのサンロード開設。平成7年にドラッグストア大型店として竜王店を開設。以降、大型店化を進め山梨県、長野県両県に次々と店舗を展開。地域の生活インフラ整備を目的にドラッグストア、調剤、介護事業、食や運動さらに癒し事業として温泉やペットなど、健康サポート企業として部門の拡大に挑んでいる。
■包括連携協定調印式出席者ー
調印式は、山梨学院大学からは青山貴子学長、金子 大法学部学部長、太郎良留美経営学部学部長、名取貴光健康栄養学部学部長、小山勝弘スポーツ科学部学部長、増田新吾大学事務局長の6人。株式会社クスリのサンロードからは山下光浩専務取締役。松村知典業務統括本部長、大森政弘商品部部長、浅野幸治総務管理部課長の4人が出席した。
初めに出席者の紹介があり、続いて連携協定概要・事業内容の説明が行われた。
■連携協定に至る経緯説明ー
連携協定に至る過程は1年前にクスリのサンロード山下光浩専務取締から青山貴子学長に健康サポートを目的に協働で推進したいと申し入れがあり、今回の連携協定が実現した。
(株)クスリのサンロード浅野幸治課長が協定概要を説明。冒頭、①.これまでに企業だけではできない分野に大学の力を借りて実施してきた産学連携や共同研究を進めている大学を紹介。連携協定としては3件目となる本学とも積極的に取り組むと言葉をつないだ。②.続けて自社の管理栄養士の活動内容、また、令和3年に山梨県と連携協定を締結。防災・介護事業支援・健康増進・食育など地域住民が安心して健康で安全な生活送るための支援体制の強化を推進してきた。これを契機に山梨県・長野県の26市町村と次々と連携協定を結び地域住民の健康イノベーションの取り組み邁進。 ③.また、それらの活動から国の経済産業省から従業員の健康管理や健康増進の取り組みに優良法人と認定されるなど自社の活動を説明。④.そして今後の本学との連携協定について向けて本学4学部への提案が説明された。
❖健康栄養学部とはカラダ測定会の協働、食育講座。ヘルシーレストランのメニューの考案。❖法学部には、行政の行事などのボランティア参加による協働など。❖経営学部では地域活性化を目的としたイベント企画の考案。ゼミによる実践支援を通じた体験。インターンシップを通じて外国人観光客への販売訴求マネジメントの考案。❖スポーツ科学部に対してはフィットネスジムにおけるパーソナルトレーニング考案などいくつもの提案があり、今後本協定を通じ地域社会の発展と学生の実践的学びを提供し、地域住民の健康と福祉の向上に貢献できるとした。
引き続き青山貴子学長と山下光浩専務取締役が包括連携協定書に署名し締結が終了した。
■双方代表者挨拶―
初めに山梨学院大学・青山貴子学長は「(抜粋)先程の具体的な連携事業にありましたようにビジネスを学ぶとか、ほぼすべての学生に接点のある非常に豊かな連携ができそうだということで本日は非常に楽しみにしておりました。山梨学院大学では学生がいかに成長していくか、そしてそれぞれの力を伸ばして、社会に出ていくかということをどのようにサポートできるかをいつも考えていますけれども昨今は、キャンパスの中だけではなく具体的な地域の課題にどう取り組むか、あるいは具体的に地域で行われている企業活動にいかにコミットしながら学べるかが重要なことになってきています。そういった点で言いますとまさにクスリのサンロード様のような取り組みにそれぞれ学生が現場にコミットしながら学べるというのは貴重な機会だと思いますし、卒業後に学ぶ中で、こういった地域の取り組みがあるんだ。
あるいは、地域に根差した企業があるんだということを知ることで、クスリのサンロード様をはじめとして地域企業に関心を持って、また、社会で山梨という地で働く学生が、卒業生が、ます増々増えていくというのも楽しみな事であるなと思っています」と述べた。
続いて、(株)クスリのサンロード山下光浩専務取締役が体調不良のため欠席した樋口俊英代表取締役の挨拶文を預かり代読した。「(抜粋)本協定は、山梨県が直面する人口減少問題の解決にも寄与するものと考えております。産学連携によって、新たな雇用機会を創出し、地域の活性化を促進することは地元に根差す人材を育成し、定着させるうえで極めて重要だと感じております。政府もこうした取り組みを後押し、産学連携は単なる研究開発に留まらず、人材育成や中小企業の技術力向上、地域経済の活性化にも大きな役割を果たします。また、共同研究や学術セミナーの開催は新たな知見や技術の発展につながるだけではなく、地域全体の成長を支える重要な要素となるでしょう。また、弊社は、山梨県と長野県26の市町村と包括連携を結んでおり、官学民の連携により地方創生を目指していけると確信しております。本協定のもと、山梨学院大学とともに地域社会の皆様にとって価値ある取り組みを推進し、一層の発展を目指してまいります」と樋口社長の挨拶文を読み上げた。
■連携協定書に署名―
引き続き青山貴子学長と山下光浩専務取締役が包括連携協定書に署名し締結が終了した。
その後、二人は連携協定書を持ち、続いて双方の関係者全員で記念写真に納まった。
今後、山梨学院大はクスリのサンロードから提案された協働事業の検討を軸に健康サポートでいかに地域社会に貢献できるか。包括的かつ具体的な議論を進める。青山学長は「実践するにはこれから詰めていかねばならない部分が多い」と慎重に言葉を選んだ。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.2.7