山梨学院広報課

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●山梨学院高校「第67回卒業証書授与式」
~卒業生359人が学び舎から巣立つ~
~自分が過ごした母校、仲間たちのことを誇らしく~

3月1日、山梨学院高校で「第67回卒業証書授与式」が行われた。例年、隣接する「不老園」の梅の花が卒業式に合わせて満開の彩りを見せるが、2月の寒波からようやくこの数日で春めき赤、白、黄色と色とりどりの花をつけ卒業生の巣立ちを祝った。式は同校体育館で午前10時、特進コースプレミア系列、同アドバンス系列、進学コース合わせて359人の卒業生のほか、教職員、保護者が参列して行われた。開式の言葉に続き、卒業生総代の特進コース・小林三紗さんが卒業証書を受け取り、続いて皆勤賞、創立者古屋賞(特別表彰)、外部団体表彰代表4団体に賞状が授与された。学校長式辞では吉田正校長は「希望に輝く未来が君たちの心躍らす挑戦に満ち、再び大切な友人との出会いに溢れ、青春が豊かで実りあるとなり、やがて君たちが世界の平和に貢献する人となることを願う」と門出の言葉を送った。在校生の送辞を受けて、答辞では山本紅葉前生徒会長が3年間を振り返りながら、「在校生の皆さん。私たち先輩に気を遣う場面も多かった中で、頼りにしてくれて、ここまでついてきてくれて本当にありがとう。この先、困難な壁に直面しても、きっとみんななら乗り越えることができると信じています。在校生の皆さんの活躍を願っています」と感謝とエールを送った。校歌斉唱の後、卒業生はOBでシンガーソングライター・伸太郎さんの「卒業~それぞれの旅立ち~」の歌に送られ、新たな一歩を踏み出していった。

■卒業証書・特別表彰・各外部団体表彰授与
3月1日。山梨学院高校で2024年度「第67回卒業証書授与式」が同校体育館で挙行された。午前10時、体育館感正面入口から卒業生359人が晴れ晴れとした表情で1組から10組と続いて入場。参列した保護者などから拍手で迎えられた。卒業式は国公立・後期受験を控える生徒、選抜高校野球出場などを考慮し、保護者は各家庭1人までとして実施された。初めに司会進行の宮崎 健副校長から開式の言葉が告げられ、続いて卒業生総代の特進コース・小林三紗さんが壇上に上がり、卒業生を代表して卒業証書を受け取った。続いて皆勤賞の星野奈々さんが紹介され賞状が授与された。続いて特別表彰「創立者古屋賞」にソフトボール部の塩田優和さんが呼名された。「創立者古屋賞」は学術、文化、スポーツ等の分野で生徒の模範となる顕著な成果をあげ、山梨学院の名声を高めた者に授与される。また、正課及び課外活動で特にすぐれた実績をあげた個人や団体を表彰する「Students of the Year賞」には団体で『第96回記念選抜高校野球』ベスト8、また、3月18日開幕の同大会4年連続8回目の出場の野球部と空手道部が表彰された。また、外部団体表彰は、延べ81人の生徒と生徒会功労者計51人は昨日行われた「3年生に贈る会」で表彰された。卒業式では代表として私立中学高等学校会長賞に山本紅葉さん(生徒会)、山梨県高等学校野球連盟会長賞に中原義虎さん(野球部)、山梨県高等学校文化連盟賞に岩間春奈さん(茶道部)、山梨県高等学校体育連盟優秀選手表彰に塩田優和さん(ソフトボール部)の4人が各外部団体を代表して表彰を受けた。

■学校長式辞・在校生送辞・卒業生答辞ー 
各表彰の紹介、授与後に式辞の挨拶に立った吉田正校長は初めに卒業生に(抜粋)「君たちが在籍した3年間は山梨学院高校の歴史の中でも最も記憶に残る3年間に間違いありません」と野球部の県勢初の優勝や強化して3年で花園という舞台のラグビー部の活躍。進学についてもここ10年間の中で、発表されている難関私立大学の合格率、これからの国公立進学も最も期待される学年と称え、「君たちは3年間、自分が過ごした母校を、そして仲間たちのことをきっと誇らしく思うはずです」と語りかけた。続けて、創立者古屋喜代子初代学長がうたった言葉を引用。“平和の世の中を築くためにこそ教育はあるのだ”という思いは私たちにも受け継がれ、平和教育に力を注いできた。「今日、この学校を巣立つ君たちは、平和な世界を築くために、これからも広く世界に知識を求め、実践を尊び、先生方が君たちに伝え続けた教育目的の叡智と情熱と勇気を身に着けようとしてください。そして、自分に内在する能力を磨き、まだ見ぬ自分と出会いことを信じて学び続けてください。君たちには個人の目標を達成し満足を得ることと平和な社会を築き上げることの2つの課題を達成する多くの時間が与えられています。これから学生としてあるいは職業人として、大人として君たちに与えられるあらゆる課題の解決の答えは平和な社会と人々の幸福につながるものでなければなりません」とはなむけの言葉を贈った。続いて来賓の挨拶に立った林昌明PTA会長から「今に感謝し、今の自分、自分の身体に感謝し、山梨学院高で積み重ねた素晴らしい経験や先生方の教えを活かし、今この瞬間、改めて山梨学院魂を胸に刻み、母校愛を常に忘れず、これからの人生に悔いが残らないようにどんな時も本気で一人の成人として自らの足で歩んでください」と温かい祝辞、来賓紹介、卒業生一同からの記念品贈呈と続いた。

■送辞。先輩から学んだ伝統を引き継ぐ。みんなついてきてくれ、ありがとうの答辞ー
次に在校生を代表して小林里美生徒会長(2年)が卒業生の前に立った。小林会長は入学時の1年を振り返りコロナ禍の大変な試練にも立ち向かい乗り越えた先輩を「本来あるべき姿に戻そうと奮闘し、常に在校生にも寄り添い、そっと背中を押してくれる先輩方は憧れの存在でした」。さらに先輩の部活動の県内外での輝かしい実績や学業の目標に向かって挑む姿を語り、「私たちに何事にも負けず頑張ろうと元気を与えてくれました。私たち後輩のことを思ってくれた先輩方、支えてくれた先輩方、そして導いてくれた先輩方。本当にありがとうございました。これからは私たちが山梨学院高校を率いていく存在になるべく、先輩方から学んだ多くのことを胸に築かれた伝統を受け継いでいくことを誓います」と送辞を述べた。続けて答辞では卒業生を代表して山本紅葉前生徒会長は初めに、卒業式を迎えることができたことに感謝し、コロナ禍当時での出来事、選抜高校野球での優勝の感動や華々しい部活動での活躍、学校行事など3年間の思い出を振り返り、続けて「在校生の皆さん。私たち先輩に気を遣う場面も多かった中で、頼りにしてくれて、ここまでついてきてくれて本当にありがとう。この先、困難な壁に直面しても、きっとみんななら乗り越えることができると信じています。在校生の皆さんの活躍を願っています」と言葉を噛みしめた。最後に授業や部活動を指導した先生たち、在校生に感謝の気持ちを伝え、答辞とした。式の最後の校歌斉唱では、卒業生それぞれが3年間の思い出を胸に仲間と親しんだ最後の校歌を歌った。そして、山梨学院高校から巣立つ時が来た。野球部OBのシンガーソングライターの伸太郎さんの『卒業~それぞれの旅立ち~』が流れる中、359人の卒業生は保護者が見守る式場を退場。その後、それぞれクラスに戻り各担任からひとり一人に卒業証書が手渡された。

■式後に卒業生総代・小林三紗さんと皆勤賞・星野奈々さん、「創立者古屋賞」・塩田優和さんに話を聞いたー
卒業生総代を務めた甲斐市在住の特進コース・小林三紗さんは総代の大役に「最初、担任の先生から伝えられた時には本当にびっくりしてこんな私でいいのかなとびっくりしました。でもお世話になった学校でこんな大役を最後の卒業式で務めさせていただくなんて本当にこの上ない幸せで学院には感謝です」。3年間の学び舎での思い出に「たくさんあるんですけど、それぞれみんなが高い学力を持っているのでみんなと一緒に高め合ってきた毎日の学生生活が一番何より宝物かなと思っています」。山梨学院小から高校まで15年間山梨学院に通い続け、高校では3年間は将来の夢を追いかけて勉学に励んだ。卒業後の進路を聞くと4つの私立大はすでに合格、これからの国公立後期試験に挑む。
皆勤賞の星野奈々さん(特進コース)は放送部に所属し、山梨県芸術祭パレードで司会を担当したほか、センバツ高校野球出場の際に学校紹介動画でナビゲーターとして出演など活躍した。甲府市在住の星野さんは。山梨学院中でも皆勤賞を受賞。高校での3年間の皆勤には「毎日充実していてたくさんの思い出があります。幼稚園から学院に通っていて、15年来の友だちがたくさんいて離れ離れになるのは寂しいですけど、最後に笑顔で卒業できてうれしいです」と話した。放送部に所属する星野さんは「放送部として個人で仕事をさせてもらうことが多くあってスキルアップできました」。印象に残ることは「甲子園で学校紹介をさせてもらった時に本物のカメラさんとかアナウンサーの方にご指導をさせてもらい夢が広がりました」と3年間の高校生活に別れを告げる。卒業後は難関私立大学に進学する。
山梨学院の名声高めた者に贈られる「創立者古屋賞」を受賞したソフトボール部塩田優和さんは1年時のインターハイで準優勝に貢献。その後、WBSC・U18女子日本代表として2年連続出場。2年目は、主将として活躍し、大会MVPを獲得するなど各種大会で優秀な成績を残し、本校の名声を高めた。「賞は知らなかったんですが、みんなの前に立てたことはうれしかったです。もともと日本一になりたくて、山梨学院高に入学して、ただ日本一だけを目指して毎日その目標だけを目指してやっていたのでそれが原動力になりました」。今春からトップリーグ「ニトリJDリーグ」のNECプラットホームズに進む。「憧れていたのでそこで4月からできるということは楽しみな気持ちが大きいです」。母校での3年間は「卒業してみてあっという間だったと感じるんですけど、本当に濃い3年間をここで過ごすことができたので次のステージで培ったものを活かせるように頑張って行きたい」。目標は「ロス五輪」。ただただ頂点を目指す。
卒業生359人が成人としてのそれぞれの新しいスタートを切る。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.3.1