●山学高 第97回選抜高校野球選抜旗授与式・壮行会
~最後の1枠は先輩たちの実績と学校全体の高評価~
~4年連続8回目出場。ビッグウェーブ旋風を巻き起こせ~
3月10日、山梨学院高校で18日に開幕する「第97回選抜高校野球大会」の選抜旗授与式・壮行会が同校体育館で開かれた。午前10時、吹奏楽部が演奏する行進曲に合わせ野球部の登録選手20人(1人欠席)が足並みを揃えて入場。1・2年生約850人、教職員が拍手で出迎えた。会場には7日の組み合わせ抽選会で対戦相手が決まったこともあり、多くの報道陣が集まった。初めに4年連続8回目の出場となる野球部に主催する毎日新聞社・宮田哲甲府支局長から「選抜旗」が吉田正校長に授与され、梅村団主将へと順に手渡された。
続いて吉田正校長が挨拶。「選手諸君、全力プレーでまた山梨県民に大きな喜びと勇気を与えるように頑張ってきてください」。次に、来賓の山梨県高等学校野球連盟・田代剛久会長、宮田哲毎日新聞甲府支局長、林昌明PTA会長が祝いの言葉とそれぞれがエールの言葉を贈った。生徒を代表して小林理美生徒会長は「山梨学院高校は全校応援が伝統です。昨年よりもパワーアップした応援で野球部の皆さんを精一杯応援します」と応援団も共に戦う決意だ。引き続き吉田健人野球部部長の選手紹介や吉田洸二監督の挨拶が続いた。それに応え、選手を代表して梅村団主将が「今年も山梨ビッグウェーブを巻き起こせるよう選手一同全力で戦ってきますので応援よろしくお願いします」と力強く挨拶。最後に応援団、吹奏楽部、チアリーダー部を中心に会場全体で壮行を行い、チャンスの場面で流れる「ビッグウェーブ」を会場全員の手拍子で選手たちを甲子園に送り出した。選手たちは12日、甲子園に向けて出発する。
■選抜出場登録20人が入場。選抜旗が主催者から授与されたー
壮行会は生徒会役員の小澤杏菜さん(2年)が司会進行を務めた。初めに「選抜旗授与式」が行われ、山梨学院高校章が施された選抜旗が毎日新聞社・宮田哲甲府支局長から吉田正校長へ、そして梅村団主将に順次手渡された。挨拶で吉田正校長は冒頭、4年連続で選ばれることは名誉な事と前置き。秋季関東大会でベスト4を逃し、関東に1枠増えた中での山梨学院高が選考されたことに言及。「その評価を聞いた時に打撃力や守備力の総合力が評価された。それはとてもうれしいことで。過去に残してくれた先輩たちの偉業が後押ししてくれたということです。選手諸君には起死回生の1枠をつかみ取ったチャンスを活かし、全力でプレーしてきてほしい」と述べた。続いて来賓が挨拶に立ち、お祝いの言葉と激励を贈った。
■花束と生徒会とボランティア部で折った千羽鶴が梅村主将と萬場副主将に手渡されるー
小林理美生徒会長(2年)が在校生を代表して挨拶。「山梨学院高校は全校応援が伝統です。応援団が中心に全校生徒が一丸となって、昨年よりもパワーアップした応援で野球部の皆さんを精一杯応援します。一人一人が持っている最大限の力を出し、もう一度紫紺の優勝旗を山梨学院高校で見られることを楽しみにしています」と激励の言葉を送った。
続いて吉田健人野球部部長が壇上の登録選手20人を一人ずつ紹介。
吉田洸二監督は「今回は自力で勝ち取った選抜ではなく、最後の1枠が巡ってきたというところです。(1枠は)ちょっと厳しいと思って、諦めていました。ただ、夏に向けては進んでいました。そういう中で吉報が入り、涙してしまいました。それだけうれしい選出でした。(中略)今回の投打の充実というのもありますが私が聞くところによると、山梨学院高の学校全体の評価。それと過去に出場した際に応援団のマナーも非常にいいということも高野連の方から聞かしていただきました。そういう総合的なところを評価しての選出だったので本当に学校を挙げて選出だったのだなと感謝しています」と喜んだ天理高戦については。「勝負は互角」。熱戦が期待される。
次に生徒会役員から必勝を祈願して梅村団主将に花束が萬場副主将選手には生徒会とボランティア部が折った千羽鶴が贈られた。それらの激励に応え選手を代表して梅村団主将が「今年も山梨ビッグウエーブを巻き起こせるよう選手一同全力で戦ってきますので応援よろしくお願いします」と元気よく話した。
壮行を行った。応援団・遠山侑那団長(2年)と藤森好加副団長(1年)応援団・遠山侑那団長(2年)と藤森好加副団長(1年)の掛声とともに吹奏楽部が演奏する校歌を応援団、チアリーダー部とともに会場全員で斉唱後、続いてOBのシンガーソングライター伸太郎さん作曲の山梨学院高オリジナル「ビッグウェーブ」で会場を盛り上げた。選手たちは拍手の中、大会での活躍を胸に堂々と体育館を退場した。
■壮行会終了後に行われた囲み取材でー
梅村団主将は壮行会を終えて「野球部のために多くの生徒のみなさんと先生方が壮行会を開いていただいて、甲子園の舞台でも自分たちだけではなく、山梨学院として戦っているんだという実感が湧きました」。5枠で選出された気持ちは「選んでいただいて出場できる大会なので本当に感謝の気持ちを忘れずに選手一同全力で戦いたい」。初戦の天理との戦いは「甲子園の初戦は本当に難しいので、自分たちが優位に進められるように先制点が一番大事になってくると思います」。天理は3年前の夏に敗れているがそこの意識は「自分はテレビで見ていたんですが、何とか先輩方の借りを返すというか、先輩方に良い報告ができるように戦いたい」。今年の目標は「先輩方が結果を残してくれたんですけど、それに続くのは一番ですが、一戦必勝という気持ちを忘れずに戦っていきたい」と勝利に意欲を示した。
■まずは初戦に集中、ビッグ・ウェーブが鳴り響くー
大会は3月18日開幕。山梨学院高の1回戦は20日大会3日目、第2試合午前11時30分より、3年前の夏の甲子園で1-2で敗れている伝統校・天理高と対戦する。天理高は3年ぶり27回目の出場。ともに1回の優勝を果たしている。一塁側アルプススタンドから勝利の『ビッグ・ウェーブ』が鳴り響くか。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2025.3.10