山梨学院広報課

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●2024年度 山梨学院大学・短期大学卒業式
~総勢1053名が晴れて門出を迎える~
~新たな挑戦のため、新天地へ羽ばたく~

2024年度山梨学院大学・短期大学卒業証書授与式、大学院学位授与式、短期大学専攻科修了証書授与式が3月15日に行われ、卒業生・修了生は晴れ姿で最後の学び舎へ訪れた。今年度も大学・短期大学がそれぞれ式典を企画し、会場を分けて実施された。大学・短期大学それぞれの卒業式には保護者も参列し、卒業を祝福した。今年度3月の卒業生・修了生は大学・大学院844名、短大209名の計1053名。卒業生らは入学当初、コロナ禍の制限がある中で学生生活を過ごしたが、自身の夢や目標に向かって、学友やチームメイトらと共に勉学や課外活動に取り組んだ。式後は仲間や恩師との別れを惜しみ、学び舎での最後の時間を思い思いに過ごした。

2024年度3月の卒業生・修了生は大学法学部312名、経営学部211名、健康栄養学部33名、国際リベラルアーツ学部15名、スポーツ科学部167名、大学院社会科学研究科6名、短大食物栄養科57名、保育科124名、専攻科保育専攻28名の計1053名。今年度も大学は古屋記念堂、短期大学はメモリアルホールでそれぞれ全学部合同での式を迎えることなった。式後はゼミや学科ごとに分かれ、それぞれ卒業証書や各種証明書が授与された。また、クラブや仲間同士で集い、在学中の思い出話に花を咲かせ、恩師らと記念写真に納まり、時間の許す限り、学び舎での最後の時間を過ごし、別れを惜しんでいた。入学当初はコロナ禍で制限のある中での学生生活を過ごしたものの、2年次以降は授業や様々な行事が従来の形で実施されるようになり、活気あるキャンパスで勉学やスポーツに取組むことができた。卒業生は、キャンパスで得た多くの知識や経験、エネルギーを自身の礎とし、それぞれが自信や希望を胸に、新たな社会へと旅立つ。

■大学長式辞(抜粋)
青山貴子大学長は「これからみなさんはそれぞれの道を歩み始めます。社会に出ると大学とは異なるさまざまな試練が待ち受けています。しかし、ここ山梨学院大学で培った知識・思考力、そして多様な価値観を受け入れる姿勢はどのような環境においても必ず皆さんを支える力となります。予測困難な社会の中でこれまでの常識が通用しない場面も増えるかもしれません。しかし、そんな時こそ自ら学び続ける姿勢を忘れず、新たな可能性に挑戦し続けてください」。ここで青山学長は『見えない・聴こえない・話せない』の三重苦のヘレン・ケラーのエッセイ、「目が見える3日間」を紹介。ヘレン・ケラーがもし3日間目が見え、聞こえたら何をしたいかを綴ったもの。1日目、自分の人生を支えてくれた人の顔を見て記憶に残したい。2日目、人間の偉大な文化や歴史を感じる時間にしたい。美術館や博物館を訪れ芸術の魅力を楽しみたい。3日目、普通の人々が普段見ている世界を体験したい。「このエッセイは私たちの目に見えているあたり前の世界や身の回りの日常の貴重さを教えてくれます。本日、周りを見渡せば、皆さんの周りにはここで出会いともに学んだ友人たち、お世話になった先生方、そして誰よりも皆さんを見守ってきてくださったご家族が、皆さんの門出を祝してくださっています。どうか、その一人ひとりの姿を目に焼きつけて感謝の気持ちを伝えてください。山梨学院大学は、卒業生一人ひとりの未来を応援しています」と式辞を述べた。

■短期大学長式辞(抜粋)
羽畑祐吾短期大学学長は「山梨学院短期大学を巣立つにあたり、今一度『徳を樹つること』『実践を貴ぶこと』という『建学の精神』に基づいて、この学び舎での日々を振り返りたいと思います。『徳を樹つること』、これは『徳のある良い人材を育てる』ということです。皆さんは、入学時に比べて、より高い『徳』を身に付けたでしょうか。『実践を貴ぶこと』、これは、本学での学びを『実践経験』によって、更に高めることです。学内外の様々な実習を通して、皆さんは、座学で得た学びを高めることができたでしょうか」と卒業生へ問いかけた。また、各学科での修得した専門的なスキルについて触れ、また「総合的人間力」の重要性について「『総合的人間力』とは何か。この言葉を先生方は、皆さんに伝え続け、皆さんは、それを受け止めてきました。『総合的人間力』とは、単なる資格取得に留まらない、真に『社会に貢献しうる力』であると、私は考えています。真に『社会に貢献しうる力』とは、社会という大きな枠組みを対象として、その取組は、一人一人それぞれに異なってきます。しかし、すべての人に共通する『総合的人間力』は『徳を樹つること』の『徳』であります。すなわち『思いやり』であり、『相手の立場や気持ちを慮る想像力』だと私は考えます」と述べ、「『思いやり』なくして、『信頼』や『貢献』は、決して成し得ない」ことを卒業生へ伝え、卒業生たちが社会で「信頼」され「貢献」していくことを願い、贈る言葉とした。

■卒業生代表挨拶
大学の経営学部経営学科 神田姫来さんは、入学した年、コロナ禍で思うような学生活ができなかったことを振り返り、2年次にようやくキャンパスライフが送れると胸を弾ませていた。「初めての授業では大学ってこんなにたくさんの人がいたのだと圧倒され、先生に指名されるのも、グループワークも怖くて、隠れるようにしていたことが昨日のことかと思い出されます。そんな私も大学生活の経験を通して大勢の前で緊張はしていますが堂々と話せるようになるまで成長しました」。失敗することが怖くて挑戦することを避けてきた。これではいけないと思い1年生後半からハワイに短期留学など様々な挑戦をし、挫折を味わうも3年生からのゼミでは、自分が開発したい商品をアメリカの投資家に英語でプレゼンし、投資家に認められ今までない達成感を味わった経験を語った。「私は挑戦することの楽しさを知り、私は大きく成長しました。その思いは確実に先生方と仲間の存在があったからです。この4年間でできた仲間が大切で大好きで私のかけがいの大きな財産になりました」と述べ、そして、両親と山梨学院のスタッフに感謝の言葉で卒業生代表の挨拶とした。
短期大学の保育科 島みずきさんは「入学当初の私は、保育分野における知識をはじめ、様々なことに未熟でした。また、幼児とふれ合う保育所・幼稚園実習などではくじけそうになることもありました。しかし、諸先生方の熱心なご指導やサポートのおかげで、次第に保育者としての基礎力を身につけ、なによりも人とのつながりの大切さを学ぶことができました。また、同じ目標に向かう仲間と共に課題に取組んだり、将来について語り合ったりと充実した日々を送ることができました。振り返ると時に悩むこともたくさんありましたが、先生方や仲間の支えにより乗り越えることができました。実習を通じて貴重な経験をさせて頂き、大変でしたがあの時の達成感はかけがえのないものとなっています」と2年間の学生生活を振り返った。卒業後、島さんは障害者施設での仕事に就くことを述べ、「障害がある方々ひとりひとりに合った支援ができるよう、また保育科で学んだことを実践できるよう、努めてまいります」とこれからの決意を語った。

■学生インタビュー
経営学部 齊藤優香さんは「友人が卒業生代表のスピーチをしていたのでいろいろ思い出して、学生生活充実していたなあ、という感じでいい卒業式でした」。学びの場としての4年間は「いろいろなことを実践的にチャレンジする環境をいただいたのですごく学びとしても身になりましたし、人間的にもすごく成長する機会をこの大学でいただけたなあと思っています」。将来は「出身は山梨なんですけど、ちょっとチャレンジをしてみようと静岡の銀行に内定していますので静岡で働きます」と他県で自分の実力を試す。
次に法学部の二人に聞いた。初めに松下恵歩さん(写真2ショット右)は「もう卒業かという感じですね。しっかり勉強してしっかりいい成績を取れて、卒業することができて良かったです」。卒業後は「関東地区で働きます」。藤原莉奈さん(同ショット左)は「コロナ禍で来られない日も多かったけど、過ぎるのはあっという間だったなと思います。最初、オンライン授業のため家で過ごしていて友達はできるか、授業もちゃんと受けられるか不安でしたけど、
2年生になって緩和されてしっかり授業も対面で受けられ、友達の交流もできて良かったと思います」。山梨学院の雰囲気は「みんな和気あいあいとしていて、すごく良いところでした」。将来は「山梨で就職します」と笑顔で語った。
経営学部 野田匠真さんは「4年間、思い出が詰まった学校だったのでいろいろ学ばせてもらった感謝を込めて、楽しい式になったかなと思います」。「先生方も積極的に学ばせてくれるような学校だったので、自分にとっても成長できた4年間だったなという風に思います」。将来は「公務員として働くので、他人に誇れるような立派な社会人になっていけたらと思っています」と意気込んだ。
短期大学保育科保育専攻の卒業生グループは、4年間を振り返り「あっという間でした」「辛い時もありましたが超楽しかったです」と元気に語った。卒業後は幼稚園、小学校の教員や介護士などへ就職予定で「立派な先生になりたいです」「子供に好かれる先生になりたい」「とりあえず3年は頑張ります!」と晴れやかな表情で今後の意気込みを語った。

文(K.F、R.K) カメラ(平川大雪、今村佳正) 2025.3.15