山梨学院広報課

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●選抜高校野球2回戦、山学高敗れ3連続8強ならず
~四死球の多さで序盤で大量失点、追撃も間に合わず~
~多くの課題とプラス面 夏の甲子園向けて始動~

甲子園で熱戦が繰り広げられている山梨学院高校野球部(山学高)は「第26回全国高校選抜野球大会」1回戦で、強豪天理高を5-1で破り2回戦に進出。24日2試合目に、西日本短大付属高校(福岡)と対戦した。全校応援を掲げる山学高は23日バス12台に分乗し、野球部応援団、生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、一般生徒、教職員約300人に保護者会、PTA、一般200人が球場で合流、総勢約500人が三塁側アルプススタンドに勢ぞろい、熱い声援を送った。試合は、後攻の山梨学院は1回戦に先発した津島悠翔が制球を乱し序盤に1点失うも、2回戦も連続で先発マウンドに送られた。津島はこの日も制球が悪く、初回に2四球、右前敵時ランニング本塁打で3点を失い追う展開に。その裏。山学高も1番萬場翔太の内野安打を足掛かりに3番菰田陽生の適時打1点を返し、続く横田悠、4番の梅村団の連打で2点目を返すも、直後に西日本は無死2四球の津島から継投した藤田を攻め3点を奪い2-6とリードした。4回には、スラッガー4番打者に左翼ポール際に特大の本里打を浴び2-8とされた。5回表、4番手として投入された菰田陽生は7回まで10人の打者に最速152kmの投球で西日本を抑え込んだ。打線は7回、一死三塁二塁の好機に菰田が特大の中犠飛で1点、続く4番の横山が適時打1点を返し、さらに8回には8番遊強襲安打、捕逸が絡み1点を追加。5-8と山学高打線では夢ではない9回最後の逆転劇に懸けた。しかし西日本の攻撃力は衰えず、先に3点を加えられ5-11ととどめを刺されてしまった。500人の応援団の大声援も夢と散った。

■約500人の応援団、熱い応援で選手を後押しー
バス12台に分乗し、午前2時に学校を出発、待機を含め午前10時に甲子園に到着した。2回戦には野球部応援団(登録外部員34人、新入部員25人)、応援団、生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、一般生徒、教職員約300人に保護者会、PTA、一般約200人が球場で合流、総勢約500人が三塁側アルプススタンドに勢ぞろいした。

■対戦相手は38年ぶり2回目の出場の西日本短大付属高―
選抜は久しぶりの出場でも、昨年秋の九州大会でベスト4に進出。夏の甲子園はベスト16に続き、選抜甲子園の出場を決めた実力校。夏の甲子園には7回出場するが選抜は38年ぶりの2回目となる。機動力を生かした打撃が持ち味のチーム(走攻守バランスがとれた)。山梨学院の層の厚い投手力、堅固な守備力で得点をいかに防ぐかが課題となる。選抜1回戦は東海地区覇者の大垣日大に6-0で完封勝利。クリーンアップの打撃力が侮れない。投手の中野琉碧(3年)は切れのいいスライダーを軸に1回戦の大垣日大戦で今大会、完封1番乗りを果たしている。

■選手に向けて応援メッセージ
試合開始前、1回戦に続き、スタンドで選手たちへの応援メッセージを聞いた。
❖野球部保護者会・津島宏和さんは、2回戦に向けてどんなプレーを「基本的にはうちはひとりで投げ切るようなチームではないので次のピッチャーにつなげてもらえればという感じですね。今日も先発の可能性はあるが「分からないですが、うちは守る切る野球なのでどのピッチャーもいい形で四死球を少なくして最少失点で次につなぐ、試合展開に持っていければ、勝機は見いだせるんじゃないですかね。相手の投手もいいですが「打線は好調なので3点から5点位は取ってもらって、投手陣が1点2点で押さえるみたいな前回みたいな展開になったらいいなと思います。ずばり目標は「横浜ともやりたいですけど、健大さんとは昨年のこともありましたんでできれば健大ともう1回やりたい気持ちはあります」。
❖同じく保護会藤田将吾さんは「楽しく自分の力を出してもらえればいいと思います。活躍というか自分の力を出して、楽しんでもらえたら、その結果で勝てればいいかなと思います。全員が悔いなく自分の力を出せればおのずと勝って次に行けるかなと元気に頑張ってもらいたい」。選手たちの力を信じる。
❖優勝時のマネージャー中澤日瑚さんは「応援で勝たせてあげるというのはすごく大事だと思うので、勝ち上がると相手も強くなるので、応援も負けないぐらい頑張ってみんなの背中を押してあげられるように声援を送ります。どんなにところに注目をしているか「去年からずっと試合に出ている子が多いし、萬場とかその辺のメンバーが活躍してもらって、菰田と新2年生のみんなも負けずに頑張ってほしい」。
❖一般の生徒の水越葡乃さん(2年・特進コース)は「壮行会の時とかに野球部の皆さんが頑張って練習していると話を聞いたので特進ですけど、野球部が優勝を目指して頑張れるように精一杯、応援したい」。
❖もう一人の古屋美緒さん(2年・特進コース)は「野球部に届くように大きな声で応援したいと思います。どんなプレーをー1回戦で守備が良かったから守備を頑張ってほしいです。目を覚ますホームランを打ってほしい」。
❖今回卒業した加藤裕希さんは、今まで生徒会役員で頑張ってきた。「選手の背中を応援の手伝いができればと思っています。甲子園に来たなあという感慨を持っています。2度目の優勝を目指して元気で溌剌プレーしてもらえればいいな」と自身は4月から北海道の大学に入学する。

■山梨学院 1回戦10四死球の先発、2番手の制球難が試合の行方を左右するー
❖試合は、西日本短大付属高(西日本)の先攻で始まった。山学高の先発津島悠翔(3年)は2戦続けてマウンドに上がった。初戦の天理高校に山梨学院は1回戦に先発した津島は4四球1失点でマウンドを降りたが吉田洸二監督の信頼のもと、2回戦に再びマウンドに上がった。しかし、西日本の強力打線の前に、この日も制球が悪く初回に2四球、5番打者の右前打に山学高右翼・宮川真聖(3年)が猛然と突っ込むが届かずボールは右翼フェンスまで転がり、その間、打者は本塁まで走り3点本塁打で、初回痛い先制打となった。山学高もその直後の初回裏、1番萬場翔太(3年)の三塁内野安打を足掛かりに3番菰田陽生(2年)の左前適時打で1点を返し、続く横田悠(3年)の中前打、4番の梅村団(3年)の連打で2点目を返し、
この試合、西日本の先発の中野琉碧投手(3年)の甲子園連続無得点記録の更新を阻止した。2回、西日本は制球難の無死2四球の津島から継投した藤田蒼海(3年)をつなぐ打線で二死満塁でとし、初回本塁打の5番打者への四球押し出しで3点を奪い2-6とリードした。4回には、一死から初戦の大垣日大戦でも長距離打を見せつけた4番打者に初球を左翼ポール際に特大の本里打を浴び2-8とされた。

❖5回表、劣勢に立たされた山学高は二刀流を目指す一塁手としてスタメンを担う4番手・菰田陽生(2年)をマウンドに上げた。菰田は継投回から直球で押し、140km後半が出ると、スタンドからため息が出、さらに152kmがスコアボードに表示されると大観衆から拍手が巻き起こった。菰田は3回投げ、打者10人に対し死球1と完璧に西日本打線を抑え込んだ。山学高打線は7回裏、ここでも菰田が存在感を見せ、安打と四球で一死三塁二塁の好機に菰特大の中犠飛で1点を追加、続く4番の横山が再び適時打1点を返し4-8とすると。三塁側アルプススタンドは声援のボルテージを上げ盛り上がった。さらに8回には1回戦逆転の立役者8番鳴海柚莱(3年)の遊強襲安打、捕逸が絡み1点を追加。5-8と山学高打線では夢ではない9回最後の逆転劇に懸けた。9回表、しかし8回二死から継投した6人目山岸翔輝(3年)に対し、西日本の攻撃力は衰えず、2点三塁打を含む3点を先に奪い5-11と難しい状況に。山学高はその裏、無失点で敗れ、500人の応援団の大声援も夢と散り、3年連続の8強に至らなかった。西日本の中野投手は157球の粘りの投球に山学高は序盤の失点が響いた。山学高野球部は、夏に向けて準備を始めていた時の、諦めかけていた選抜出場の吉報は県民に喜びを与えてくれた。2回戦敗退に課題は多く残った選抜野球だが、夏の甲子園に向かって再始動が始まる。

■山梨学院高校VS西日本短大付属高校 大会7日目2回戦第2試合 甲子園球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
西短付高 3 3 0 2 0 0 0 0 3 11
山梨学院 2 0 0 0 0 0 2 1 0 5

■山梨学院高先発打順・守備位置
1. 萬場翔太(③ 遊) 2.田村颯丈郎(③ 中)、3.菰田陽生(2年 一)、4,横山 悠(③ 捕)、
5.梅村 団(③ 三)、6.平野天斗(③ 二)、7.宮川真聖(③ 右)、8.鳴海柚莱(3 左)、9.津島悠翔(③ 投) ※〇囲みは新学年
[投手]津島⇒藤田蒼海⇒坂東慶寿⇒菰田陽生⇒足立康祐⇒山岸翔輝→[捕手]横山
津島=投球回:1回 投球数39、被安打1 奪三振0 四球4 失点5
藤田=投球回:2回1/3 投球数45、被安打5 奪三振0 四球2 失点3
坂東=投球回:2/3回 投球数9 被安打0 奪三振0 四球0 失点0
菰田=投球回:2/3回 投球数14 被安打0 奪三振1 四球0 失点0
足立=投球回:3回 投球数40 被安打0 奪三振0 四球1 失点0
山岸=投球回:1回1/3 投球数28 被安打2 奪三振0 四球1 失点3
[打撃] 安打10 四球3 三振3
[交代]坂東⇒H杉村空飛② 菰田(一⇒投)⇒(一杉村) 宮川(右)⇒(右)出井碧③ 杉村⇒H高橋英登③ 横山⇒H川本喜一③

文(K.F) カメラ(平川大雪・今村佳正、小池裕太) 2025.3.24