山梨学院大学と酒折連歌賞実行委員会は2月10日、山梨学院大学で第四回酒折連歌賞表彰式を行った。応募総数20,247句の作品の中から選ばれた、大賞・山下奈美さん(静岡県30歳)、佳作・須永由紀子さん(神奈川県59歳)、佳作・河西京祐さん(山梨県16歳)、アルテア賞最優秀・森田優子さん(鹿児島県30歳)の4名が出席。主催者代表の古屋忠彦学長が、受賞者一人一人に表彰状と副賞を手渡した。川手千興実行委員長は「5・7・7、5・7・7の片歌問答の歌遊びが、4年連続して応募総数が伸び続け昨年に続く2万句を超えた。男女比は、女性57%、男性43%。年代別は、6歳から99歳までで10代と20代で53%と若者からの応募が多い」などと、応募概要を披露した。廣瀬直人選考委員は「昨年以上に結構な内容の作品が多かった」と、三枝昂之選考委員は「今回の百選は、読む人誰もの共感を呼ぶ句が揃い、そのなかで個性的な表現に成功した句が高い評価を得た」と講評した。大賞を受賞した山下奈美さんは「第一回目から応募している。昨年、入選に入り今年は大賞と大変驚いている。問いの片歌『まつしろいいちまいの地図かばんにつめて』をみて、その歌からイメージした『父と見たあの朝焼けがぼくのコンパス』と歌った作が大賞になり、大変に光栄に思います」と述べた。受賞者は表彰式の後、連歌発祥の地・酒折宮に赴き、宮司の山本さんの案内で境内を見学した。
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