VOL205 4月22日
依田萬代 山梨学院短期大学助教授
〜 中国料理を知り中国料理を楽しめる本 出版 〜
 


「中国人は挨拶代わりに、“食事はしましたか?”と尋ねるお国柄です」と満面笑みで語る。依田萬代助教授は山梨県・下部町出身。山梨学院短期大学助教授(50歳)。中国研修で中国に魅せられ、中国の食文化を研究し、同短大食物栄養科のテキスト「中国の食文化と実践」(4月10日発売)を編集出版した。依田助教授は「中国は古くから食物こそが最上の薬とみなし、春は酸味を、夏は苦味を、秋は辛味を、冬は塩味を強くして、四季折々の自然の変化、風土に適応した食事を理想としている。それゆえに、全ての物が食材になり、中国は食文化の宝庫だ」という。中国料理と一口に言うが、「国土は約960万kuで北の寒帯から南の熱帯と広く、56の民族がひしめき合う多民族という土壌にある。それだけに多種多彩な料理があり、料理の種類は無限にして奥深く、尽きることは無い」という。強いて、代表的な料理体系は「北京料理、上海料理、四川料理、広東料理で中国四大料理」と答える。『中国の食文化と実践』(山梨日日新聞社)は、北京大学に留学経験のある酒井和代さん(出版社勤務)、沈春花さん(山梨学院大学留学生)、王威さん(山梨学院大学大学院留学生)の協力を得て仕上げたという。全て、ご自身で撮影されたという写真が掲載された「中国食文化と中国料理のレシピを紹介」する本書は、オールカラーでテキストとしてはもとより、中国料理を知り中国料理を楽しめる本として手元におきたい一冊である。