VOL216 6月5日
山梨学院大学ソフトボール部 関東リーグ1部昇格
キャプテン 3番・捕手 笠井 邦裕・かさい くにひろ(21歳)
 

2001年からスタートした関東リーグ戦、「3度目のチャレンジで1部昇格が果たせホットしています」と胸を撫で下ろす。15校が参加した、第11回関東学生ソフトボール選手権大会 兼 第38回全日本ソフトボール選手権大会関東(東京都除く)地区予選会で、「シード校の千葉大学(1部)を8対5で破ったのが大きかった」と振り返る。2回戦で準優勝の城西大学に敗れたが、「この1勝で、4校で行われる1部決定戦に出場することができた」。1部決定戦は、関東学園大学 対 東京理科大学、山梨学院大学 対 筑波大学となった。新チームは、選手17名、マネージャー5名の22名「ソフトボール経験者は、一人だけ」野球経験者をコアに、パソコン、剣道、陸上経験者の混成チーム。昨秋キャプテンになって、「部員との話し合いで、副キャプテン制とポジション・リーダー制を採用した。短時間に、より多くの練習ができるようなった」。これが功を奏した「うちは、スター選手が居ない分、練習に練習を重ねて粘り強く一丸となって戦うチーム。1部決定戦の筑波大戦では、気後れはしなかった。自分たちを信じて、『楽しく 真剣に』試合ができた」。試合では、コントロール勝負の陶山投手を中心に守り、7対5と打ち勝って勝利をものにし1部への昇格を果たした。笠井は、小学校2年生から高校まで続けた野球に別れを告げて、大学入学と共にソフト部の門を叩いた。「高校(山梨学院大学附属高校)では、甲子園に連れて行ってもらえましたし、ソフト部への入部に迷いはありませんでした」という。2000年夏、第82回全国高等学校野球選手権大会で、一塁コーチャー笠井の指示する声が甲子園に木霊していた。同級生の玉山健太(現・広島投手)、後輩の大島崇行(現・広島投手)と同じ釜の飯を食い、苦楽を共にして掴んだ甲子園での晴れの舞台だった。「砂田寮(附高野球寮)で野球を卒業して、大学入学と同時にソフト部に入り、楽しく無我夢中で3年という月日があっという間に流れた」という。さらに練習を積んで「あと1年、1部定着は勿論のこと、1部優勝という夢に、部員と一緒に果敢にチャレンジしたい」と言葉を弾ませた。
アルバムはこちら