VOL233 9月8日
長田友喜子(山学大・法4)  ユニバ大邱大会 
〜200mバタ 400メドR 銅メダル 〜
 
長田友喜子(22歳)選手は9月2日、ユニバーシアード大邱大会で獲得した銅メダル2個をお土産に山梨学院シドニー記念水泳場に現れた。同大会は韓国の大邱で8月21日〜31日に開催され、長田選手は第9日(29日) の400mメドレーリレー、第10日(30日)の200mバタフライの2種目で銅メダルを獲得した。長田選手は「メダルは獲得できたが、色は金か銀を狙っていたので少し悔いが残る大会だった」と振りかえった。長田選手は高校1年生(平成9年)の6月、第73回日本選手権の200mバタフライで、自己ベスト2分11秒73で初優勝し周囲を驚かせた。その11月に交通事故にあい、肋骨と内臓出血で全治1ヵ月と診断された。「居ても立っても居られなくて、2週間で病院を抜け出しました。痛くて、痛くて、プールをウォーキングしていました」、その怪我が災いとなり得意の200mバタフライは、翌年の日本選手権から5位、7位、‐位、6位、5位と順位もタイムも低迷した。「この時期は、試行錯誤し辛くなかったと言えば嘘になるけど、泳ぎが好きだから苦しいという気持ちはあまりなかった。そこには、泳ぎたい自分が居た」と回顧する。神田忠彦監督が「長田には、我慢強さと思い切りの良さがある」というように、長田選手は今年の第79回日本選手権大会で、2分10秒95で6年ぶりに自己ベストを塗り替えて2位となった。これで、世界選手権(バルセロナ)に出場でき、世界という桧舞台に始めて立てた。世界選手権では「神田監督が居なくて、気持ちが舞い上がり泳ぎがコントロールできず戸惑った」という。これを教訓に「毎日の練習で、自分の泳ぎを把握することが必要だと身に沁みた」という。ユニバでは、この教訓が活かされ舞い上がらずにできたが、「意気込みすぎてベストタイムを出せず、銅メダルに終わった」と苦笑い。「日の丸が揚がった瞬間、本当に嬉しくて感動した。家族と3歳から指導してくれた神田監督、スイミング時代から憧れで目標の萩原先輩、そして仲間に心から感謝した」という。1日の休養を終えた長田選手は、「インカレと国体に全力で勝負したい」と、早くも新たなスタートラインに立っていた。

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