平成28年度「天皇杯全日本レスリング選手権大会」が12月21日に開幕した。23日までの3日間、東京・代々木競技場第2体育館で行われる。男女合わせて24階級種目が行われ、社会人から高校生まで出場資格を満たした選手が各階級で日本一を争う。今大会は、金メダル4個、銀メダル3個を獲得したリオ五輪でのレスリング競技の活躍を、東京五輪までにさらに競技力の向上を図るためのスタートと位置づける大会と言える。山梨学院大からは12人、OB6人が出場する。1日目に男女9階級が行われ、山梨学院大からは4人、OB1人が出場した。フリースタイル86s級の石澤誠悠(2年)は前半の劣勢から後半踏ん張りを見せたものの、前半のつけが返せず敗れた。同じく牛水瑞貴(2年)も1回戦敗退した。OBの奈良部嘉明(筑西広域消防本部)も初戦で姿を消した。フリースタイル97kg級の吉川裕介(4年)は先日の内閣総理大臣杯全国大学選手権で準優勝を果たした勢いで上位を期待されたが、精彩なくこちらも1回戦敗退。全日本学生選手権(インカレ)で準優勝のグレコローマンスタイル130s級の貝塚賢史(3年)は2回戦から登場。初戦を僅差で勝ち上がり、準決勝ではこの階級絶対王者の園田新(拓殖大4年)と対戦。前半は0−3と凌いだものの、後半はパワーの差を見せつけられ、TF(テクニカルフォール)で敗れた。今大会は3位決定戦を行わず、準決勝で敗れた選手2人が3位となった。貝塚は1日目、唯一表彰台に上った。貝塚賢史選手は「まだ実力差があります。体格、体重差もあるので、体重を増やしウエイトで力を付け、次の大会では反対ブロックになるので次は差を縮めて、決勝で戦えるようにしたいです」とリベンジを誓っていた。貝塚選手は、「平成29年度明治杯全日本選抜選手権大会」の出場権を獲得した。
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