VOL239 10月13日
第15回 出雲全日本大学選抜駅伝競走 
山梨学院大学 5位
〜 モカンバ 2年連続6区間賞〜
 
日本学生陸上競技連合と出雲市は10月13日、島根県の出雲大社正面鳥居前をスタートし出雲ドーム前ゴール6区間44.0kmのコースで21チームが参加して、第15回出雲全日本大学選抜駅伝競走を行った。山梨学院大学は2時間10分29秒の5位で、14年ぶり優勝の日本大学に25秒及ばず2連覇と7回目の優勝を逃した。
山梨学院の、1区8.0km・エース橋ノ口滝一(4年)は、13時05分に出雲大社正面鳥居前を一斉にスタート。橋ノ口は4km手前で先頭を奪い集団をリード、残り1kmでタスキを取りラストスパートするが、200m手前で徳山大・中央学院大に競り負け、出雲市役所前でトップと3秒差の3位で森本直人(2年)にタスキを繋いだ。2区5.8km・森本直人は、1.4kmで先を行く徳山大・中央学院大を他大学とともに神立橋で吸収し、11人の集団となった。残り2kmで一時トップに立ったが、残り1kmで駒沢に先頭を渡し7位・8位争いに後退し、斐川直江で待ち構えるキャプテン・高見澤勝(4年)に9位(区間9位)でタスキを渡した。3区・キャプテン・高見澤勝は、第1集団の駒澤・日体大・大東大を第3集団から積極的に追い上げる。3.3km地点で、中大らの第2集団を捕らえて単独4位に浮上した。大東大を1.3km付近で抜き単独3位に上がるが、中大に抜かれ平田市立図書館前で待つ向井良人(2年)にタスキを4位(区間4位)で手渡した。4区・向井良人は日体大・駒澤大、順大を4位グループでうかがったが、5km付近で後退させられ鳶ヶ巣城前でトップと53秒差の10位(区間14位)で矢崎登久(3年)にタスキを渡した。5区・矢崎登久は、先を行く駒澤大・日体大・日大・立命館大・順大・大東大・東海大・東洋大・中大を追う展開となった。矢崎は先を行く大学を捕らえることができずに、トップにタイムを16秒ひろげられトップとの差1分09とされ、島根ワイナリー前で待つオンベチェ・モカンバにタスキを託した。6区・オンベチェ・モカンバはタスキを受け取ると、駒澤大・日大・東海大・大東大・日体大・順大・中大・立命館大・東洋大を猛追撃した。モカンバは、4.3km付近で順大を捕らえ、先を走る駒沢大・東海大・日大・大東大に次ぐ5位に浮上しトップとの差を27秒としたが、しかし、駒澤大と大東大を抑えて14年ぶりに優勝を果たした日本大学に25秒及ばず5位でゴールのテープを切った。モカンバは、6区で1位となり2年連続の区間賞を獲得した。
キャプテン・高見澤は「チームは、調子が良かっただけに行ける(勝てる)と思った。4年生が抜け、新しくなった選手は駅伝への対処ができずに、持っている力を発揮できなかった。これからの残された期間で、下級生に駅伝での走りを伝え、全日本・箱根駅伝を戦いたい」と語った。上田誠仁監督は「1区の橋ノ口は序盤から風を気にしすぎた。高見沢、モカンバはよく走った。結果的に橋ノ口・高見澤・モカンバとそれ以外の選手との差がありすぎた。森本は終盤に失速してしまい残念。もう少し抑えて勝負を賭けたら展開は変わっていた。今日、結果が出なかった選手も夏にしっかり走り込んでいるので、全日本・箱根でどう出力できる(走れる)かが鍵」と総括した。
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