VOL242 11月2日
秩父宮賜杯 第35回 全日本大学駅伝対校選手権大会
〜橋ノ口7人抜き区間賞チーム3位の原動力に〜
モカンバ 2年連続となる8区間賞
日本学生陸上競技連盟は11月2日、秩父宮賜杯 第35回全日本大学駅伝対校選手権大会をおこなった。午前8時10分、愛知県・熱田神宮西門前を号砲とともに25校がスタートし、ゴールの三重県・伊勢神宮内宮宇治橋前までの8区間106.8kmで、大学日本一が争われた。山梨学院大学は4区・橋ノ口滝一が7人抜きで、また8区・オンベチェ・モカンバが2年連続となる区間賞を獲得した5時間22分59秒で3位となった。優勝は東海大学が5時間21分06秒の走りで混戦を制し初優勝を飾った。山梨学院大は1区・森本直人が「流れをつかみトップをとろうと思ったが終盤トップ集団から離れてしまった」と言うように9位と出遅れた。2区・キャプテン高見澤勝は「悔しい。最悪な走り。最初はリラックスして入れた。しかし、終盤10Km過ぎに一気に逃げられた」と、区間6位の走りでチームを8位に上げたものの不本意な走りとなった。3区・川原誉志文は「舞い上がってしまった。スピード区間で距離が短いのにズルズル下がってしまった」と、区間15位でチームの順位を12位に後退させた。4区・橋ノ口滝一は「体調を崩していたが、チームの順位を知り、後半潰れてもいいと開き直って走った。後半、日大と離れたがここで頑張らねばと思い踏ん張り、最後に日大を離すことができて良かった」と言うように、7人を抜き去る快走で区間賞を獲得し、チームを5位に浮上させた。5区・森和治は「最初、東洋大を捕らえようと走りオーバーペースになった。東洋大を抜き去り、後半に先を行く大東大を追ったが気持ちの面で滅入ってしまい追い上げられなかった」と、区間8位でチーム4位と1つ順位を上げた。6区・向井良人は「前半はリズム良く走れたが、後半になると動きが悪くなり課題の残る走りだった」と、区間12位と低迷しチーム順位を6位に下げた。7区・金子峻輔は「一人で走っていたが、車が前にあり自分のペースで走れ、ラストで他大学を追い抜くことができた」と区間3位でチームを5位へと押し上げ、最終8区のオンベチェ・モカンバにタスキをつないだ。モカンバは「上田監督の指示通りにリラックスして楽しく走れた」と言うように、前を行く中央学院大学を捕らえ、18.5Km付近で駒澤大学を抜き、1位 東海大学、2位 大東文化大学に続いて2年連続となる間賞で、伊勢神宮内宮のゴールに3位飛び込んできた。
上田誠仁監督は「これまでに、やるべきことはやってきた。あとは、主力選手が自信を持って、モカンバに任せるというのではなくて、自分たちが走るのだという気概をもってもらいたい。既にそれだけの力は備わっている。2ヶ月後の箱根駅伝に期待したい」と激励し結んだ。
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