「第76回秋季関東地区高校野球大会」は10月21日、栃木県宇都宮市で開幕。前回優勝校で山梨県初の選抜甲子園制覇を成し遂げた山梨学院高は22日、栃木県総合運動公園野球場で山梨1位として埼玉2位の昌平高と対戦した。山梨学院の先攻で始まった試合は、先頭打者の黒澤后琉、2番横山悠が連続中前打で続くと、一死三塁・一塁に4番梅村団がきっちり犠飛を打ち上げ難なく1点を先制した。後攻の昌平も山梨学院先発、櫻田隆誠投手の立ち上がりを攻め、2本の安打ですぐさま同点に追いつく。その後は投手戦が展開され、両チーム5回を終わって安打数はともに3本ずつと拮抗した。県大会で安定した投球で優勝に貢献した櫻田はこの日、打撃のいい昌平に時折大きな当たりをされたが、山梨学院外野手の好守備や要所を締める投球が冴え9回まで無得点に抑えた。昌平も4回途中から1番エースが継投、山梨学院打線を完璧に封じ込め、初回の1-1のまま延長タイブレークともつれ込んだ。無死二塁・一塁から始まるタイブレークは10回表、山梨学院はこの日3つ目のWプレーで好機を逃すと、11回表二死二塁・一塁、途中出場の二村仁功の三ゴロを悪送球、二塁走者櫻田が生還。1点を勝ち越し2-1とした。その裏、櫻田は渾身の力投を見せ、三者空振り三振に打ち取った。山梨学院は辛くも接戦を制し、24日の2回戦に進出。神奈川1位の桐光学園高と対戦する。
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