山梨学院大学、酒折連歌賞実行委員会は1月31日、第六回酒折連歌賞の入選作品の発表を行った。問いの片歌「5・7・7」に答えの片歌「5・7・7」を作る歌遊びに、全国および海外から37,827句の応募があった。大賞には遼川るかさん(神奈川県・女性36歳 ペンネーム)が選ばれた。作品は、問いの片歌「聞こえてる草原をゆくあの鐘の音が」に「目を閉ぢるとほくの川が見えてくるまで」と詠った答えの片歌。もりまりこ選考委員は「大賞は問いの片歌を受けて、『目を閉じる』過去と『鐘の音』の『聞こえてる』現在、そして『とほくの川』がゆつくりと『みえてくる』未来までもが、ひとつになった時間の流れを巧みに表現している作品」と評価。遼川さんは「大賞と聞いて驚きました。和歌をやっているので、酒折連歌の問いの片歌を一読して即詠しました。和歌をやっている人間にとって現状、結社や各種文学賞などに受け皿が殆どないので、酒折連歌賞は貴重です。本当に嬉しい」と、喜びを語った。
▲ 佳作には、宮川治佳さん(福井県・女性32歳)、室井睦美さん(山梨県・女性68歳)、松林新一さん(山梨県・男性73歳)が、アルテア賞最優秀賞に名取隼希さん(山梨県・男性13歳)が選ばれた。このほか、アルテア賞、入選、次点でが決定した。表彰式は2月14日、大賞・佳作・アルテア賞最優秀の受賞者が出席して山梨学院大学で行われる。
酒折連歌賞ホームページ
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