VOL391 2005.2.5号
山梨学院大学附属小学校 公開将棋教室
児童30名が参加 岩根女流棋士から手解き
〜プロと児童代表4名 二面指し六枚落で対局〜
 

山梨学院大学附属小学校(田中智志校長)は社団法人日本将棋連盟の協力を得て2月5日、同校カフェテリアで日本の伝統的な文化の将棋を覚えてもらい、将棋のもつ知的な楽しさを味わってもらいたいと、公開将棋教室を行った。田中校長は「小学校開校前の2年前から時間をかけて練ってきました。今、ここに実ろうとしています。今日は、楽しく過ごしてください」と挨拶。同校特別講師の渡辺孝弘六段は「頭が良い子が将棋に強いのではなくて、将棋をしたから頭が良くなり、将棋も強くなる」と挨拶。
将棋教室は、1年生の半分に当たる30人の児童が参加して行われ、児童同士の対局や日本将棋連盟の岩根忍女流棋士と児童代表の根岸宗一朗君と横森光太郎、三枝嵩征君と中原陸登君の二面指し六枚落(飛車・角行・桂馬・香車)の対局。また、岩根女流棋士の個別指導が行われた。
岩根女流棋士は「今日は、子供たちに将棋の楽しさを知ってもらえたと思う。まだ、ちぐはぐな所はあるが、随所で筋の良さを感じた。この子供たちに、日本の伝統文化である将棋を継承してもらいたい」と感想を述べた。
同校の渡邊平太トワイライトスクール主任は「今は、25名が所属しているが、5月の時点は児童1人だった。上からではなく、児童からブームを起こそうと時間をかけた。本年度は放課後開放事業として、基礎プログラムで考える力と集中力を培ってもらおうと行っているが、来年度からは専科プログラムにも設け将棋道場形式で開設したい」と抱負を語った。
参加した児童は「将棋が、もっと好きになった」「楽しかった」と感想を述べた。また、プロと二面指しに臨んだ児童は「プロはすごく強かった」「プロの手は格好が良かった」と感想を語った。