山梨学院大学と酒折連歌賞実行委員会は2月4日、山梨学院大学で第三回酒折連歌賞の表彰式を行った。有効応募数20、203句の作品の中から選ばれた、大賞・井須はるよさん(大阪府70歳)、佳作・宮坂翔子さん(山梨県17歳)、アルテア賞最優秀・萩原朝子さん(静岡県26歳)の3名が出席。主催者代表の古屋忠彦学長が、受賞者一人一人に表彰状と副賞を手渡した。川手千興実行委員長は挨拶の中で「全国で初めての5・7・7、5・7・7の片歌問答の歌遊びが、3年目にして有効応募数2万句を超えた。男女別
では、女性58%、男性42%。応募方法は、葉書が67%、しかし、時代を反映してか携帯電話懸賞サイトが前回の476句から3,200句に、ホームページが850句から1,958句と急増。年代別
では10代と20代で54%と若者からの応募が多い」などと、応募概要を披露した。廣瀬直人選考委員は「答えの片歌は、変化に富んでいて、楽しく選の時間を過ごすことが出来た。受賞者は、問答の距離は離れすぎず、近寄りすぎず、ほどほどの間を持たせた素晴らしい歌だった」と講評した。大賞を受賞した井須はるよさんは「第一回目は酒折連歌が理解できなく見送った。第二回目に初めて1句を応募し100選に選ばれた。今年は3句応募し、そのうちの1句が大賞に選ばれて、大変に光栄に思います。また、大賞になった歌は、問いの片歌の『青空になげあげられた花束ひとつ』を、見たときロシア生まれの20世紀の画家マルク・シャガールの描いた飛ぶ恋人たちと花束∞誕生日≠ネどが頭に浮かび、『恋人とシャガール色の空を旅して』と答えの片歌を詠んだ」と、受賞のことばを述べた。受賞者は表彰式の後、連歌発祥の地・酒折宮に赴き、宮司の山本さんの案内で境内を見学した。
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