第10回酒折連歌賞実行委員会(川手千興委員長)は1月31日、十周年記念大会の各賞を発表した。大賞(文部科学大臣賞)は愛知県一宮市の教員大江豊氏(48歳)の答えの片歌「目隠しで 遊んだ後の 空の色だね」(問いの片歌、ひだまりのポストに届く手紙の色は)に決まった。選者の広瀬直人選考委員長は「目の前の手紙の色から楽しかった遊びの後に見上げた空を思いついた素直さと豊かさに共感しました」と称賛した。佳作の3作品にはいずれも中・高校生の作品が選ばれた、千葉県松戸市立第5中1年弓野広貴君(13歳)、山梨学院高3年玉利明子さん(17歳)、東京都立西高3年堀江真純さん(18歳)の3人が受賞。また、高校生以下を対象に将来楽しみな才能を見出すことを目的に設けられている特別賞のアルテア賞最優秀に兵庫県立神戸甲北高2年石橋沙也佳さん(16歳)が選ばれた。連歌発祥の地で1999年に始まった酒折連歌賞は年々応募数が増え、十周年の今回は昨年より約18,000句多い、過去最高の52,703句が全国と海外のデンマーク、フランスなどから寄せられた。賞創設10周年記念碑の建設が進められており2月19日に除幕式が行われる予定。受賞者の表彰式は2月22日に山梨学院広報スタジオで行われる。
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