山梨学院パブリシティセンター
山梨学院短大の教育取組「風林火山リテラシー」
〜文科省の「質の高い大学教育推進プログラム」に選定〜
〜短期大学として全国トップ7回目の文科省選定〜

優れた教育を支援する文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム」に、山梨学院短期大学(三神敬子学長)の「風林火山リテラシー」による教育課程の構造化と学生へのフィードバック取り組みが選定された。「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」は、文科省が全国の大学・短期大学・高等専門学校から申請された教育取組の中から優れたものを選定して財政支援を行う今年度から始まった事業。昨年までの(特色GP)と(現代GP)を発展的に統合させ呼称名「教育GP」として実施される。939件の申請の中から148件が選定された。山梨学院短大の選定は名称変更前と合わせて7回目、短期大学としては全国トップの選定数となった。取り組み期間は10月から準備作業に入り、平成21年度と平成22年度に実施される。郷土の名将にちなんだ個性的な人材養成教育に期待が寄せられている。


取り組みの正式名称は「専門基礎を支えるリテラシーの可視化」(リテラシー=情報の識別活用能力)というもので、山梨学院短大の食物栄養科と保育科で学ぶ学生の基礎知識・専門知識の向上と人材養成を図る取り組み。副題として、武田信玄にちなんだ「『風林火山リテラシー』による教育課程の構造化と学生へのフィードバック」と名付けられ、学生が取り組む内容を武田家の家紋武田菱形の「風林火山リテラシー」で4つに分類し図式化している。(詳細:資料1参照)

「風リテラシー」自ら行動する力を評価(学習計画・実施、タイムマネージメント等)

「林リテラシー」思考力と知識の定着評価(文章・発表スキル、一般・専門知識定着等)

「火リテラシー」人・地域社会へのかかわり(人間関係づくり、人や地域の探究等)

「山リテラシー」責任感と使命感を評価(将来への期待感、職業への使命感、責任感等)

各学生の取り組みは、前期と後期の学期ごとに「風・林・火・山」を4極とするレーダーチャート「風林火山リテラシート」(詳細:資料2参照)によってポイント評価が点数化され、能力の成長度や偏り具合等が視覚的に確認できる仕組みになっている。この取り組みは主要な卒業要件科目だけでなく、これまでは個別に行われてきた非カリキュラム分野の行事や課外活動に加えて、学生自らが考えて行動する自己学習の促進を構造の中に組み入れたもので、学生個々の能力を高めようという試み。取り組み実現に向けた実施体制は専任教員らによる「風林火山プロジェクトチーム」を組織して実施される。取組担当者の赤井住郎食物栄養科長は「準備期間の今年度中に、ポイント評価の割り振りや学生が自学自習するシステム作り・ソフト作りをプロジェクトチーム全員で協議して組み立て、来春4月からの取り組みに備えたい」と話している。人は城、人は石垣、人は堀、人材育成に力を注いだ武田信玄の故事に習ったプロジェクトチームの取り組みとその成果が注目される。(M.I)
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