山梨学院パブリシティセンター
●関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第6節2戦目)
□山梨学院 常磐1対4で負け  優勝戦線離脱
□8番指名打者・児玉の右前適時打1対1も及ばず

☆関甲新学生野球2010春季リーグ戦1部(第6節2戦目)は5月9日、栃木県の小山市運動公園野球場で2試合が行われた。第1試合は暫定3位同土の山梨学院大学と常磐大学の第2戦目が行われた。是が非でも、このカードに勝って優勝に望みを繋げたい山梨学院は、昨日負けて崖っぷちに立たされた。後攻の山梨学院は先発に右腕・高梨裕稔(1年・土気)を先発に起用。1回表の、四球、犠打で二塁進を許すも後続を伸びのあるストレートで凡打に打ち取り落ち着いた立ち上がりを見せた。2回表の右腕・高梨は死球と右前安打で0対1と先制を許した。その2回裏、5番・林亮佑(2年・育英)の右前安打と四球、そして8番指名打者・児玉卓也(2年・甲府城西)の「真ん中、高めのチェンジアップを上手く拾えた」と右前適時打で1対1とした。しかし3回表に再び勝ち越され、4回表には中越え二塁打と中前安打、四球、暴投、失策で1対4とされ、右腕・高梨から左腕・斎藤翔太郎(3年・木更津総合)に継投。山梨学院は、その4回裏、7番・本多公康(4年・育英)が左中間を真っ二つに破る二塁打、2四球で満塁とチャンスをつくるが中飛で絶好のチャンスを逸した。また、8回裏、5番・林亮佑(2年・育英)が右前安打で出塁、失策と四球で満塁とし相手投手を降板させ、代わった投手から1番・渡辺貴幸(3年・甲府商業)が、三塁ライナーを放ったが、三塁手に弾き落とされ、一塁に送球され万事休す。山梨学院は、4回途中から高梨をリリーフした左腕・斎藤翔太郎(3年・木更津総合)と右腕・村山龍一(3年・銚子西)が要所を抑える無失点の好投で反撃を待ったが、1対4で負け優勝戦線から離脱した。山梨学院大学は作新学院大学と、5月15日12時30分から上武大学野球場で第7節(最終戦)1戦目を戦う。

☆2010春季リーグ戦1部(第6節2戦目) 於 小山市運動公園野球場

常  磐
0
1
1
2
0
0
0
0
0
4
山梨学院
0
1
0
0
0
0
0
0
×
1

投手:高梨(3回2/3、打者20、打数15、80球、5安打、1犠打、4四球、2三振、1暴投、失点4、自責点2)
投手:斎藤(3回1/3、打者14、打数12、60球、3安打、1犠打、1四球、2三振)
投手:村山(2回、打者8、打数8、22球、2安打、3三振)
捕手:本多 村川 高野
二塁打 飯島 本多

[常  磐] 
投手:斎藤(7回1/3、打者35、打数28、140球、6安打、6四球、1死球、2三振、失点1、自責点1)
投手:一丸(1回2/3、打者5、打数5、19球、2三振)
二塁打 大庭

☆後攻の山梨学院は先発に右腕・高梨裕稔(1年・土気)を起用。1回表の、四球、犠打で二塁進を許すも後続を、伸びのあるストレートで凡打に打ち取り、1年生らしからぬ落ち着いた立ち上がりを見せた。
☆1回表の山梨学院は一死後、2番・飯島亮(3年・山梨学院)が右前二塁安打で出塁するも後続が倒れ得点チャンスを逸した。
☆2回表一死後、右腕・高梨は6番打者に死球を与え、右前安打で一二塁、8番を三振にうちとるが、9番打者に右前安打され0対1、ホームを狙う一塁走者を左翼手からの遊撃手のカットプレーでホームアウトに仕留めた。
☆2回裏、先頭打者の5番・林亮佑(2年・育英)が右前安打で出塁。続く、6番・成田竜也(4年・木更津総合)が四球を選び無死一二塁。内野ゴロで三塁-一塁の併殺で二死二塁としたが、8番指名打者の児玉卓也(2年・甲府城西)の右前安打で6番・成田が果敢にホームを突き1対1とした。
☆3回表、先頭1番打者を四球、投手ゴロで一死二塁とされ、中儀飛で二死三塁。続く、4番打者に中前適時打され1対2と再び勝ち越された。
☆ 3回裏、1番・渡辺貴幸(3年・甲府商業)が死球で出塁。続く、犠打で二塁併殺で一死一塁。二死後、主将4番・高橋将(4年・山梨学院)の四球で一二塁としたが後続が続かずチャンスを潰した。
☆4回表一死後、二塁打と安打、暴投で一死三塁から内野手の失策で1対4とされた。二死一二塁で投手交代した左腕・斎藤翔太郎(3年・木更津総合)が、右飛に打ち取り追加点を阻止した。
☆4回裏一死後、7番・本多公康(4年・育英)が左中間を真っ二つに破る二塁打で出塁。二死後、9番・島田拓也(3年・山梨学院)の四球、1番・渡辺貴幸(3年・甲府商業)の四球で満塁とするが中飛でチャンスを逃した。
☆5回裏、先頭打者の3番・折居祐(3年・甲府工業)が中前に抜ける二塁安打で出塁。一死後、5番・林亮佑(2年・育英)の四球で一二塁。二死後、7番・本多公康(4年・育英)の中前をファインプレーされ得点の芽を摘まれた。
☆8回表から、散発に抑えた左腕・斎藤に代わり、右腕・村山龍一(3年・銚子西)が継投。一死後、左前安打と右前安打の連続安打で一二塁とされるが、三振、一塁ゴロに仕留め粘りある投球で切り抜けた。
☆8回裏、先頭打者の5番・林亮佑(2年・育英)が右前安打で出塁。一死後・山内恭平(3年・育英)の一塁側への内野ゴロを、相手投手が捕球し二塁への悪送球で一死一三塁、8番指名打者・児玉卓也(4年・甲府城西)の四球で満塁とし、相手投手が降板。二死後、1番・渡辺貴幸(3年・甲府商業)の、三塁ライナーを三塁手に弾き落とされ、一塁に送球され絶好のチャンスを逸した。
☆9回裏は3者凡退に打ち取られ1対4で負け優勝戦線から離脱した。

■2回裏2死二塁から8番指名打者・児玉卓也(4年・甲府城西)は「一試合目にスタメンで出場してから、久々のスタメン。後に繋げることだけを考えて打席に立った」と、2−3からの「真ん中、高めのチェンジアップを上手く拾えた」と右前適時打した。「最終節には、1週間空くので自分の出来ることを確り準備し、出場チャンスに備えたい」と、述べた。
■先発登板した1年生右腕・高梨裕稔(1年・土気) は「常磐戦からは負けられない試合なので、1週間空いていたので体調は万全だった。特に今日は大事な試合だったので、最初から全力で投げた。ストレートが走っていて良かったが、甘く入ったストレートを打たれた」と、「最終節まで1週間あるので、今日の悪い所を反省し、次の節までに修正して万全を期したい」と悔しさを滲ませていた。
■主将の4番・高橋将(4年・山梨学院) は、今日の試合に関して「四球だったら打たれた方が良い。四球はチームのリズムが悪くなる。今日は、その典型的な試合だった」と、相手投手は「打てない投手ではなかったが、直球とチェンジアップ、それにスライダーと散らしてきた。打ち損じが多かった」と反省し切り。
関東学園と上武から連続で勝ち点を挙げ、白鴎と常磐に連続で勝ち点を取られたことに「上武(秋季優勝チーム)から勝ち点を取り、神宮出場権を取りたい、次もどうしても勝ちたいという気持ちが焦りになった」と、他方「今まで勝てなかった上武に勝ったことで、チーム全体が満足してしまった。そこで、勢いに乗らなければ行けなかったが、油断が生まれてしまった」と分析。「最終節の作新戦は、自分たちのリズムを取り戻して戦いたい」と語った。
高橋一三監督は、試合終了後に選手を集め「自分たちのゲームができていない。選手一人一人が反省しなければ行けない。残塁が多すぎる。これでは野球にならない。最終節の作新戦に負けたら入れ替え戦になってしまう」と、優勝争いから一転して入れ替え戦の可能性を選手に説き話した。記者の取材に「前半の2大学では、送りバントが確りできて相手のミスを誘い得点し、堅守で少ない得点を守り勝てた。それ以後は、攻めても守っても凡ミスが多い。後1週間、確り考えて、作新戦では自分たちのゲームをしてもらいたい」と奮起を促した。
☆チームは昨シーズンより比べ物にならないほど、着実に力を付けていることは間違いない。驕りではなく、自信を持って作新戦に挑んでもらいたい。(H.K)
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