第63回秋季関東地区高校野球山梨県大会(第9日)は9月24日、甲府市の小瀬球場で三回戦2試合を行った。二試合目は、地区シードの山梨学院と夏・準優勝の富士学苑が対戦。後攻の山梨学院は、先発にエース右腕・中村太星(山梨都留シ)を予定通りマウンドに送った。中村は1番打者を三塁ゴロ、二番打者を空振りの三振とし、続く3番打者に右前安打されるものの、4番打者のフルカウントから空振りの三振に打ち取り上々の立ち上がり。その裏一死後、2番・青戸角太郎(1年・青葉緑東シ)が中堅手の頭上を越える三塁打。一死一三塁で4番・岩島範和(2年・青葉緑東シ)が左前に運び先取点を奪う。続く、5番・小林義弘(1年・千葉市シ)が中前安打で満塁とすると、相手失策と中儀飛で得点を重ね3対0とし主導権を握る。2回裏も3番主将・田口蒔人(2年・青葉緑東シ)と5番・小林の適時打などで3点を追加。4回表、中村は無死から連続安打と犠打で一死二三塁とされ、ピンチを迎えたが1失点で切り抜け6対1と踏ん張る。山梨学院は6回裏、5番・小林が「コーチにビデオでフォームを修正してもらった」と、中越え二塁打を放ち2者を生還させ8対1とエース・中村を盛り上げる。中村は7回表、9番の代打を一飛、1番打者を左飛、2番打者を2-2から空振り三振に打ち取り7回コールドとした。中村は7安打されながらも、要所を押える技巧術投球で、相手を翻弄しエースの貫禄を示した。攻めては、4打数4安打3打点と大当たりの若大将・小林が眠りから目を覚まし、チームを勝利に導きベスト8へと駒を進めた。
詳しくはこちら
|