VOL1175 2011.01.02号
●第87回東京箱根間往復大学駅伝競走(往路)
〜コスマス(3年)区間賞 11人牛蒡抜き〜
〜山学 大混戦往路13位 復路でシード権目指す〜

新春を彩る第87回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は1月2日、3連覇を狙う東洋大、出雲・全日本で優勝し3冠を目指す早大、昨年2位の駒大と3位の山学大、そして関東学連選抜などの20チームが参加して東京・大手町読売新聞旧東京本社から神奈川・箱根町芦ノ湖までの5区間108.0キロで行われた。昨年総合3位・過去3度総合優勝で25回連続25回目出場の山学大は、1区 松枝翔(3年)・2区 高瀬無量(4年)・3区 オンディバ・コスマス(3年)と昨年同様のオーダー、4区は初出場の伏島祐介(2年)、5区は藤岡将大(2年)から中村悠二(3年)にエントリー変更し ての布陣で挑んだ。レースは1区・松枝が、早大と日大の飛び出しに付いて行かずに、3位集団で牽制し合い大きく溝をあけられるものの、早大、日大、駒大、日体、中央学院大に次ぐ6位と好位置に付ける。花の2区・高瀬は、競り合いに負け15位に沈んだ。早大、日大に次ぐ3位には20位に沈んでいた東海大が、4位には1 5位から明大が急浮上するという乱戦。3区のコスマスは「気候が、暑くもなく寒くもなくベストだったことと、怪我、体調不良が無かった」と「前、前、前に」と無心で走り、「いままでで最高の走り」と、11人を牛蒡抜きにする区間賞でチームを4位に浮上させた。5位には10位から駒大が、6位には13位から日体大が、 2位から日大が9位に後退する激しいレース。4区・伏島は「どんなレース展開でも対応できるという自信はあった」とスタートしたが、「10キロでの東洋・駒澤・日体に追いつかれた時には、自分の走りが出来なくなっていた」と堅実な走りの伏島が9位とリズムを崩した。往路最終区の5区・中村は9.1キロの大平台では堅実な走りを見せ付けたが、最後の下りで一気に順位を落とし芦ノ湖に、13位のジード権圏外でゴールした。また、東農大は7位から11位に、帝京大は8位から12位に落ちシード権圏外へ、14位から8位に中大、12位から6位に国学院大が、11位から7位に城西大がシード圏内 に入る大混戦で幕を閉じた。往路優勝は最終区で早大と2分54秒差で襷を受けた東洋大の山登りの申し子・柏原竜二が早大に27秒差をつけて3年連続の往路優勝を果たした。明日は午前8時に東洋大がスタートし、山学大は8時7分2秒にシード権を目指しスタートする。 
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