学校法人山梨学院は、この秋「甲斐の古道プロジェクト委員会」を正式発足させることにし準備を進めている。江戸時代に編纂された『甲斐國志』には「本州九筋ヨリ他州ヘ通ズル路九條アリ(中略)皆酒折ヨリ路首ヲ發起ス」と記載されており、創立70周年記念地域貢献事業として、酒折を起点にした古道の現況調査に取り組む。昨秋には、先行調査として山学大考古学研究会の学生たちが、大学近くの山崎三叉路から山梨市までの雁坂道(秩父往還)・青梅街道に関わる石造文化財や民俗行事を調査した。当面は、この二つの古道にかかわる現況を継続調査する。事務局はプロジェクト委員会の初会合を10月末に開催する方向で準備を進めており、9月9日から山梨市下井尻地区を出発点に、青梅街道古道・旧道の現況調査を開始させた。また、9月17日には、大菩薩峠古道の登山調査も実施した。調査活動とともに山崎三叉路近くに「甲斐の古道公園(仮称)」を建設する方針。教職員と学生が一体となり、外部の有識者の協力を得て、4年間にわたり、民俗学的学術調査に取り組む。
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