VOL2061 2015.06.04号

「法科大学院学生募集停止」記者発表
〜荒牧重人法務研究科長が経緯を説明〜
〜司法試験合格81人、苦渋の選択〜


山梨学院大学は「法科大学院の来年度からの学生募集停止」について6月1日、山梨学院広報スタジオで記者発表を行った。山梨学院大法科大学院は、地域に貢献できる法曹の養成を基本理念にして2004年4月に開設した。今までに216人の修了生を送り出し、これまで81人(1人は旧司法試験制度)の司法試験合格者を輩出、新司法試験制度での累計合格率は全国23位(21・86%)、私学だけでは10位の実績を持っている。現在、28人が在籍中である。法科大学院制度を取り巻く環境の変化は著しく、低合格率校、定員割れ校の補助金削減策、合格者数の引き下げの検討など、中・小の法科大学院の多くが存続を危ぶまれている。会見に臨んだ荒牧重人法務研究科長は、学生募集停止の理由を「本大学院も補助金の4割の減額や今年度の一桁の入学者では、最も大事にしてきた学生同士の学び合いの確保ができない状況になりました。自分たちだけの努力では今後の回復が期待できない事態になりました。」と述べ、2004年の発足以来、12年目の来年度から学生募集停止という苦渋の選択をした。今後については、28人の在学生には従来と変わらない学習環境の提供・教育支援を続け、安心して自分の将来の夢に取り組めるようにすることを約束した。

詳しくはこちら


Copyright (C) 2014 YGUPR. All Rights Reserved.