酒折連歌賞実行委員会は3月30日、山梨学院広報スタジオで「第二十回酒折連歌賞『問いの片歌』」の記者発表を行った。廣瀬孝嘉酒折連歌賞実行委員長から酒折連歌の概要、今回の問いの片歌、『晴れた日の買い物メモに単三電池』『コーヒーか紅茶それとも海を見にゆく?』など、5句が紹介され、それらの句に対する『答えの片歌』の応募要項などが説明された。「古事記」によると倭建命(日本武尊)が大和への帰途に酒折宮に立ち寄った際、詠んだ片歌に御火焼(かがり火役)の老人が片歌で返した逸話が連歌の起源とされたことから、酒折宮が連歌発祥の地といわれるようになり、「酒折連歌」と名づけているものは、5・7・7の問いの片歌に対して5・7・7の答えの片歌の問答形式になっている。酒折連歌賞は、多くの人に連歌に興味・関心を持ち、連歌を蘇らせ文化の振興、文化の創造に資することを目的に1998年(平成10年)、山梨学院大学が母体になり創設された。文学形態上からも珍しい特徴があるといわれ、伝統を現代に活かそうとする試みは、回を重ねるごとに周知され、全国はもとより海外からも応募が寄せられている。今回で二十回目の「酒折連歌賞」答えの片歌の応募期間は4月1日より9月30日までとし、酒折連歌賞事務局は前回の「答えの片歌」30,973句を上回る応募に期待を寄せる。
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