VOL3001 2021.2.1号

文部科学大臣賞第二十二回酒折連歌賞発表
~一般部門大賞 荒井千代子さん 45,915句から選定~
~アルテア部門大賞 橋爪杏奈さん(蒲原中)が受賞~


言の葉連ねて歌あそびの酒折連歌賞実行委員会(廣瀬孝嘉実行委員長)は2月1日、第二十二回酒折連歌賞の入賞100選の発表を行なった。この連歌賞は1998年に山梨学院大学が『連歌の発祥地』とされる甲府市酒折にちなんで創設。一般部門の大賞 文部科学大臣賞は荒井千代子さん(68歳 新潟県)が、問いの片歌「北斎の富士の角度は三十八度」に、答えの片歌「今もまだ測量してる伊能忠敬」と、答えの片歌を詠み45,915句の頂点に立つ大賞を受賞した。山梨県知事賞に武井大山さん(15歳 香川県 高松市立桜町中学校3年)が、山梨県教育委員会教育長賞に大沢美羽さん(18歳 山梨県立北杜高等学校3年)が、甲府市長賞に高橋亨さん(64歳 青森県)が輝いた。また、応募者の中から小・中・高校生対象のアルテア部門の大賞 文部科学大臣賞は橋爪杏奈さん(12歳 静岡県 静岡市立蒲原中学校)が、問いの片歌「はればれと一円玉は一グラムです」に、答えの片歌「恋の歌軽すぎるから心が揺れる」と、答えの片歌を詠み30,730句の中から受賞した。一般部門の大賞 荒井さんは「『北斎』『富士山』『角度』をキーワードに考えを巡らせ、ふと測量の父と呼ばれる江戸時代の人物『伊能忠敬』が浮かび、二百年も前に詳細な日本地図を作った。ご隠居の年齢だったはず。その熱い想いは彼の死後も燃え、今も測量を続けているのではと想像した。現在コロナウイルスが世界中に禍を招いている。外出や人との交流もままならず、閉塞感が社会を覆っている。外出は出来なくとも想像で無限の世界に行ける。この時代にこのような楽しみを持っていて良かったと思う」と述べた。入賞100選は『酒折連歌賞ホームページ』に掲載されている。

 

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