VOL3152 2022.8.5号

カカオ成分の脂肪酸トリプタミドが寿命延長に期待
~山学短大・萱嶋教授らの共同研究グループが発見~
~同酵素は老化抑制や肥満、糖尿病予防などにも効果~


山梨学院短期大学食物栄養科の萱嶋泰成教授と東京工科大学応用生物学部の今井伸二郎教授、株式会社明治らの研究グループは、カカオ種子に含まれる成分「脂肪酸トリプタミド」が、生命維持に重要な酵素であるサーチュインを特異的に活性化することを発見した。老化や肥満抑制に関与する分子としてサーチュインが知られているが、萱嶋教授と今井教授らはこれまでの研究において、穀物外皮に存在する成分が、この酵素を活性化する知見を得ており、伝統的に長寿食とされているカカオに着目し研究を開始。その結果、カカオ種子に多く含まれるサーチュインを活性化する長寿成分が「脂肪酸トリプタミド」であることを確認。この成分をショウジョウバエに食べさせたところ、通常食に比べ平均寿命が4日 (14%) 程度増加することが確認された(これをヒトに当てはめると日本人の平均男性の平均寿命81.6歳 が93.0歳に延長したことに相当)。同酵素は、老化抑制や肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの予防にも効果があるとされている。

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