7月20日、「第105回全国高校野球記念選手権山梨大会」準々決勝2試合が甲府・山日YBS球場で行われた。午前8時30分開始の第1試合、山梨学院は日大明誠高と対戦した。この日、一塁側スタンドには、生徒500人と保護者会約40人が熱い声援を送った。試合は、先攻の日大明誠に対し、今大会初めて林謙吾投手が先発のマウンドに上がった。1回表、林は一死後、四球と3連打で1点を先制され、2回にも一死二塁・一塁と走者を背負う苦しい立ち上がり。それでも3回から5回まで本来の調子には遠いものの、無失点に抑えゲームをつくった。一方の打線は、相手投手の緩急を使い分ける投球で序盤安打1本に抑えられる展開。ようやく5回裏、先頭打者の四球に、次の1番星野泰輝が三塁手前に絶妙なバント安打を決め好機をつくると、3番岳原陵河が2点適時打で逆転。さらに5番佐仲大輝が左前適時打で1点を追加、3-1とした。6回の表、日大明誠も安打と盗塁、犠打、スクイズと小技で1点を返し3-2と詰め寄る。しかしその裏、山梨学院は慌てず、7番大森燦の二塁打を足掛かりに安打、犠飛でつなぎ1点を追加、さらに続く星野が右翼越えの適時三塁打、なおも攻め立て佐仲の2点適時打でこの回4点を重ねて7-2と差を広げた。日大明誠も最終回、山梨学院2番手中田有飛を攻め立て3点を奪う意地を見せたが、山梨学院は8-5で振り切り4強に名乗りを上げた。22日の準決勝は駿台甲府高と対戦する。
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