山梨学院短期大学は10月4日、山梨学院創立者・故古屋眞一初代学院長、故古屋喜代子初代学長の建学精神を学ぶ「第44回木犀の会」(もくせいのかい)を山梨学院メモリアルホールで開催した。会の名称は、古屋喜代子学長の忌日が、木犀の香りがただよう頃であったこと、その木犀が謙虚で温かい人柄を偲ばせるものであることから名づけられた。亡くなった翌年1980年から創立者を偲び、その『建学の精神』を訪ねるため毎年この日に行われている。会は第1部・2部からなり、1部は遠藤清香短期大学長が「木犀の会にあたって」と題し、「皆さんの母校の山梨学院短期大学がどのような大学なのか一年に一度皆さんとご一緒に考えさせていただきたい」と語り掛け、創立者が残した教育理念を説いた。講和の最後には「学生のみなさんが、この山梨学院短期大学を母校として智と情と勇気をそなえ、実践を貴んで社会に貢献していかれることを心から願っております」と締めた。引き続き2部として行われた芸術鑑賞は「学生が自らの道を切り開くためには、この世にある“真・善・美”に限りない憧れを持つことが大切。素晴らしい芸術こそが学生に相応しい」という創立者の教えに基づいたもので、この会を芸術鑑賞の日として演奏会など本物に触れる機会を設け、本学独自の文化として育んでいる。今回は尺八、箏の和楽器とチェロのアンサンブルコンサートが催された。和楽器の持つ抒情的な音色とチェロの取り合わせが醸し出す穏やかな調べがホールに響き渡り学生たちは至福の時間を堪能した。
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